正月明けからの体調不良の原因と対処法

ブログをご覧頂きありがとうございます。浜松市はりを刺さない心身堂鍼灸院の佐野です。

お正月休み中は元気だったのに、正月休み明けから急に体調不良が始まってしまって休み明けなのに、仕事・学校へいくことが辛い・休まないと辛い状態になってしまうことがあります。

今回はお正月明けの体調不良について考えていきたいと思います。是非、最後までお読みください。

結論:副交感神経過剰による体調不良が出ていることがある。

多くのケースで自律神経の乱れによる体調不良は交感神経過剰(ストレス反応の過剰)によって引き起こされることが多いです。

過去記事でご紹介したように、お正月の過ごし方が悪くて睡眠不足などが原因で交感神経過剰になって自律神経が乱れることも多いです。

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しかし、お正月明けの自律神経の乱れには副交感神経過剰が原因でやる気が出ない、だるい、朝起きられないなどの症状が出てくることがあります。

副交感神経はリラックスする為の神経ですが、過剰に働きすぎると活動するエネルギーが生み出せなくなってしまいます。

体調不良がダラダラと長引いてしまうと、症状によるストレスが加わって今度は交感神経過剰の症状も出てきてしまい複雑化してしまって改善が大変になるので、なるべく早めの対応が必要です。

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寝正月をしていた人がなり易い

ストレスはなければないほど良いと思われている方も多いですが、適度なストレスは交感神経を適度に刺激し、結果的に自律神経のバランスをとる作用があります。

ほとんどストレスが加えられない生活をしていると副交感神経過剰になります。

その結果、交感神経(活動的にする神経)が相対的に低下して、活動しずらい状態になってしまい、それがやる気が出ない、だるいなどの体調不良を引き起こしてしまいます。

特にお正月中はこたつに座っておせち料理を食べながら飲酒し、ダラダラとテレビを見て過ごすなど、トイレと入浴を除いてほとんど立ち上がることもないような寝正月を過ごしていると、交感神経が刺激されず、副交感神経が過剰になってしまいやすくなります。

予防的には1日中はゴロゴロ生活しすぎないようにして、散歩、買い物や片付けなど、積極的に体を動かすことが大切になります。

副交感神経過剰になると何が起こる?

寝正月をしていて体調不良になってしまった場合は、基本的には運動するなど、交感神経を刺激することが必要になります。

しかし、副交感神経過剰があまりにもひどくなってしまうとだるい、やる気が出ないというレベルを通り越して例えば、血圧が維持しずらくなり、身体を起こすだけでも動悸がしてしまう、めまいがして身体を起こしていられないなどの状態になってしまう場合もあります。

さらにエネルギー代謝まで低下していってしまうと、細胞が活動する為のエネルギーが供給されなくなってしまい、身体全体の代謝が低下してしまいます。

症状としては甲状腺機能低下症(橋本病)のような症状にはなるものの、甲状腺機能自体は正常な為、病院で内分泌系を調べても原因がわからない体調不良が継続するという状態になります。

しかし、無理して身体を動かしても交感神経のスイッチが上手く入らず、かえって体調不良がひどくなるということも多いです。

適度な交感神経刺激と休養を組み合わせる

副交感神経過剰の自律神経の乱れに対する対応は、適切な強度の交感神経刺激を行いながら十分な休養をとる事が基本です。

身体の状態によりどのぐらいの交感神経刺激が適切なのかが異なりますので、専門家のアドバイスを受けることをオススメはしますが、適切な刺激量であれば少しずつ改善していきます。

状態が悪い方であれば身体を起こすことすら大変なので、座椅子などを使って身体をとりあえず斜めまで起こす、少し苦しくなってきたらすぐに横にするを繰り返し行い徐々に身体を起こせるようになってくるようにすることを目標にします。

そこまでひどくなく、何となくだるい、やる気が出ないという状態の方であれば、少々のだるさは辛いですが無視して散歩をするなど、運動をして疲れたらしっかりと休養するという方法も間違いではありません。

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しかし、散歩をすると体調不良が強く出てきてしまう場合には、日向ぼっこなどからはじめるなども良いことが多いです。

大切なのは強すぎず・弱すぎず、適切な交感神経刺激を行うことと、刺激を行った後で十分な休養を行うことです。

ある程度移動が可能なのであれば、鍼灸や整体などで交感神経刺激と副交感神経刺激の両方を行って機能改善を狙っていくという方法もあります。

まとめ

お正月明けから自律神経が乱れてだるい、めまい、動悸などの体調不良が始まってしまい、学校や仕事へ行くことが困難になってしまう場合があります。

自律神経の乱れによる体調不良は通常ストレス過剰が原因となりますが、お正月期間にあまり活動しなかったことが原因で体調不良が出てしまうことがあります。

これは寝正月を過ごした際に、あまりにも交感神経が刺激されず、副交感神経が過剰になってしまったことで、体調不良が出てきてしまっている状態です。

副交感神経過剰になると代謝全般が低下する為、甲状腺機能低下症(橋本病)のような症状が出ますが、甲状腺機能は正常な為、病院の検査では原因がわからないことが多いです。

改善していく基本は適度な交感神経刺激と休養を組み合わせていくことが大切になります。適度な交感神経刺激は身体の状態により異なります。

鍼灸や整体で自律神経を刺激していく方法も存在します。

当院での改善をご希望の方は自律神経失調症をご覧ください。

当院ではオンラインカウンセリングも行っております。

心身堂鍼灸院院長
この記事を書いた人
鍼灸師 佐野 佑介

静岡県浜松市中央区和地山で自律神経専門のはりを刺さない心身堂鍼灸院を開業。
自身も26歳の時にパニック障害から自律神経症状に苦しんだ経験を持つ。
2012年に独立開業。
国家資格 はり師(148056号)・きゅう師(147820号)
医薬品登録販売者試験 合格

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