過呼吸発作が頻回・頻発してしまう原因と対処法

過呼吸発作が頻回・頻発してしまう原因と対処法

結論:体内の慢性的な二酸化炭素不足が原因なので呼吸法で二酸化炭素を体内に貯めよう

過呼吸発作(過換気症候群)は二酸化炭素を吐き出しすぎにより、一時的に急激な体内の二酸化炭素不足が発生した状態です。

二酸化炭素の作用である赤血球から酸素をはがして細胞に酸素を渡すという作用が低下して、神経細胞に酸素が十分供給されないことから細胞レベルで酸欠を起こし、パニック発作が誘発されます。

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過呼吸発作自体は30分以内に収まることがほとんどです。

しかし、過呼吸を起こしたことをきっかけに体内の二酸化炭素濃度の保持量を決めるセンサーの設定が低く設定変更されてしまうことがあり、これが頻発を引き起こす原因となります。

二酸化炭素濃度の保持量の設定が低く設定されると、無意識にしている呼吸が呼吸過多(通常よりも呼吸量が多い)になるようになり、過呼吸発作は起こしていなくても常に過呼吸の一歩手前の状態で生活している状態になります。

過呼吸が頻発している方の多くが二酸化炭素濃度の保持量の設定が変化して、呼吸過多で生活されている方がほとんどです。

血中二酸化炭素濃度と過換気症候群

血中二酸化炭素濃度と過換気症候群

呼吸法により二酸化炭素濃度の保持量を設定を元に戻すことで、呼吸過多状態から脱出し、再び過呼吸を起こしにくい元の状態へと戻ることが出来るようになります。

体内に二酸化炭素を溜める呼吸法を行うことで、過呼吸発作を予防することができます。

 

二酸化炭素をためる理由

二酸化炭素には赤血球から酸素をはがして細胞に酸素を渡す作用があります。

二酸化炭素が不足すると酸素が細胞に供給されにくくなり、結果的に細胞で酸素を使ってエネルギーを作り出すことが出来なくなり、細胞の活動が低下します。

二酸化炭素が赤血球から酸素をはがす

二酸化炭素が赤血球から酸素をはがす

過呼吸によって、不安になる、手足がしびれる、動悸がする、息苦しくなる、意識がなくなりそうな感じ、めまいなどの症状が出るのは、神経細胞が酸欠により正常に機能できなくなってしまった為に発生します。

神経細胞の酸欠により、脳の働きが低下して現実を冷静に判断する能力が低下する為、苦しさだけでなく、死ぬのではないかという恐怖を感じ易くなります。

過呼吸発作の原因は、体内の二酸化炭素不足

過呼吸発作が頻発している方の通常の呼吸をみると、過呼吸発作を起こしていない時でも平均的な人よりも呼吸が早い、大きい、口呼吸などの傾向があります。

この呼吸では体内の二酸化炭素は少ない状態が維持されてしまい過呼吸発作を起こしやすい状態になります。

体内の二酸化炭素の保持量は脳幹にある呼吸中枢が基準を決めています。

血中の二酸化炭素濃度を計測して、基準まで血中の二酸化炭素濃度が高まると息苦しさを感じたり、自覚できないレベルで呼吸中枢から呼吸を早くするように命令を出します。

呼吸中枢から呼吸を早くするように命令

呼吸中枢から呼吸を早くするように命令

この状態は過呼吸発作を起こしやすいだけでなく、全身の細胞への酸素の供給量が少ない状態が慢性的に持続する為、だるい、やる気が出来ない、お腹の調子が悪い、活力が出ないなど全身の自律神経症状を出しやすくなります。

一度、二酸化炭素濃度が低い基準に変更されてしまうと、意識的に二酸化炭素濃度の基準を上げるアプローチを行わないと元の基準値に戻らない為、呼吸法が必要になってきます。

二酸化炭素を増やす3つのポイント

なるべく長い時間二酸化炭素濃度の高い状態で過ごすことが改善方法になります。

最初は息苦しさを感じますが継続していくうちに、息苦しさを感じずらくなっていきます。

過呼吸発作の頻度の低下、全身の細胞への酸素供給量の増大、二酸化炭素による血管拡張作用による全身の血流の増加、呼吸法を行ったことによるメンタルの安定など、良い効果が期待できます。

二酸化炭素をためるには、以下の3つを行うだけです。

①今持っている二酸化炭素を体の外に排出し過ぎない正しい呼吸を身につける
②積極的に二酸化炭素を貯める呼吸法を行う
③上記二つを継続する(最低3ヶ月)

二酸化炭素を直接吸うのは危険なので絶対に行わないでください。

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まとめ

過呼吸発作が頻発するようになってしまう原因は体内の二酸化炭素が慢性的に不足していることが原因です。

二酸化炭素不足を補うには、正しい呼吸を行って二酸化炭素に慣れさせることが大切です。

継続が大切なので、少なくとも3ヶ月ぐらいは意識的に呼吸法を継続していきましょう。

当院での改善をご検討の方は自律神経失調症パニック障害をご覧ください。

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心身堂鍼灸院院長
この記事を書いた人
鍼灸師 佐野 佑介

静岡県浜松市中央区和地山で自律神経・メンタル専門のはりを刺さない心身堂鍼灸院を開業。
自身も26歳の時にパニック障害から自律神経症状に苦しんだ経験を持つ。
パニック障害、広場恐怖症、うつ病などの精神疾患領域と起立性調節障害、機能性ディスペプシア、眩暈などの自律神経疾患の専門の鍼灸師。
国家資格 はり師(148056号)・きゅう師(147820号)
医薬品登録販売者試験 合格

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