不眠症で眠れない夜が来るのが怖い

ブログをご覧頂きありがとうございます。浜松市はりを刺さない心身堂鍼灸院の佐野です。

不眠症が始まると多くの方が今夜は寝られるのだろうか、また夜が来てしまうなど、眠れないことで夜になることに不安や恐怖を感じるようになってくる方が多いです。

今回は不眠症で夜が来るのが怖い感情の付き合い方や対処法ついて一緒に考えていきたいと思います。是非、最後までお読みください。

結論:夜は眠らなくてはいけないという固定概念を手放そう。

不安な事や悩み事、楽しみで興奮してしまうなど、感情の動きによって眠れなくなるというのは健康な人でもよくあることです。

しかし、そういった不安な事や悩み事などが何日も継続してしまうと、何日も眠れなくなり、今度は眠れないこと自体が不安や悩み事になってきてしまい、本格的な不眠症になっていってしまいます。

また、何日もまともな睡眠をとっていないと交感神経が常に高ぶった状態になる為、さらに眠りにつきにくくなる。

セロトニン不足で睡眠のメカニズムが乱されて不眠症になっていくメカニズムも動き始める為、眠れなくなった時に正しい対応を行うことが重要になってきます。

夜寝なくてはいけないという気持ちを一旦手放そう。

夜寝なくてはいけないという気持ちを一旦手放そう。

眠れなくて夜が怖くなってしまう方の多くは、夜眠らなくてはいけない!という固定概念を強く持っていることが多く、インターネットで「眠れない 不眠 対処法」などで検索して眠る為の対策を一生懸命やってしまうことが多いです。

眠らなくてはいけないというプレッシャーに加えて、眠る為に○○という対策をしているのにどうして眠れないんだ!とさらに緊張状態になって眠ることが出来ないという負のスパイラルに入っていってしまいます。

まずは、夜眠らなくてはいけないという固定概念を手放すことから始めてみましょう。

夜眠れないと仕事に支障がでる

夜眠れないと困る理由で一番多いのは、昼間の仕事に支障が出るからという理由だと思います。

当然眠っていなければ、眠気もありますし、頭も回りませんので一睡もできずに仕事に行けば辛いと思います。

眠れなければ思い切って有休を使って休むと開き直ってしまうことも大切です。

しかし、そうしたくないからこそ、夜眠らなくてはいけないと一生懸命プレッシャーをかけてしまって、より眠れなくなるという悪循環に陥っている方が多いです。

睡眠不足が重なると休まざるを得なくなるんで、悪化する前に休むことも大切です。

睡眠不足が重なると休まざるを得なくなるので、悪化する前に休むことも大切です。

より体調が悪くなってからやむにやまれず休まざるを得ないという状況になると、睡眠不足から自律神経の乱れがひどくなっている分、改善が難しくなります。

眠れないということを、甘く考えずになるべく早く自分のことを休ませてあげることが大切です。

眠れるかもしれないという希望を捨てる

当院では不眠のお悩みで来られた方に「施術したとしても、眠れると思わないでください。」とお伝えしています。

これは施術を受けたから効果が出て「今夜こそ眠れるかもしれない。」という希望を捨てて頂く為にかけている声掛けです。

不眠改善で施術を受けに来ているのに、なんてひどいことを言うのだろうかと思われるかもしれませんが、心の仕組み的にどうしても希望を捨てるということが重要です。

健康な人でも寝よう寝ようとプレッシャーをかければ寝ずらくなってしまう方は多いので、希望を持たないことがとても大切なのです。

今夜こそは眠れるのだろうか?と不安になるのは、昨晩寝れなかったし、今日は昼間に頑張って運動もしたからなど、今日こそは眠れるかもしれないという希望を持っているからこそ生まれる不安です。

今夜も眠れなかったらどうしようという不安や恐怖は「今夜は眠れる、眠りたい」という予測や願望(希望)を持っているからこそ発生してくる感情です。

今夜、眠れなかったらどうしよう。

今夜、眠れなかったらどうしよう。

そういった希望によって出てくる不安や恐怖が交感神経を刺激して眠れなくなっているわけですから、リラックスして眠る為には希望を持たないことがとても大切です。

夜にどうしても眠くなってしまったら、寝ても良いですが基本的には寝ようとしないぐらいの心がけでちょうどよいことが多いです。

体内時計を乱さないようにスマホなどのバックライトなど、強い光が目に入ること以外で夜の時間を過ごすことが大切です。

不眠症の治療は上手に睡眠不足を利用して改善していくことも多いので、睡眠不足になることを極端に警戒する必要はありません。

眠れるようになると落とし穴が・・・

生活習慣を整え、無理に寝ようとするのをやめていくと、プレッシャーが取り除かれていくので徐々に眠れる日が増えてくるようになりますが、眠れるようになったことで落とし穴にはまりやすくなります。

眠れる日が何日か続くようになってくると、多くの方が私の不眠症は治ったから眠れると睡眠に対して徐々に自信を持つようになってきます。

睡眠に対する不安がなくなってくること自体は良い事なのですが、このところずっと眠れているから今夜も眠れるはずだ!とプレッシャーをかけていってしまうようになる場合があります。

そうすると、起きていようという心構えによって、眠れなくてはいけないというプレッシャーが取り除かれていたことで改善してきたものが、再び眠れるはずだから寝なきゃ!とプレッシャーがかかってしまうことで再び眠れなくなってしまいます。

良くなってきても基本的な心構えは変えない。

良くなってきても基本的な心構えは変えない。

少し厄介なのは、一度ある程度眠れるようになったところから再び不眠症が始まると心理的に受けるショックも大きくなってしまい、そのストレスも影響してより不眠症が強く出ることがあります。

眠れるようになってきたとしても、夜眠れるはずだ!とプレッシャーになるような前提を持たないことが重要になってきます。

まとめ

不眠症が始まることで、夜が来るのが怖くなってしまう方は多くいらっしゃいます。

この不安や恐怖自体が不眠症を悪化させる原因なので取り除くことが大切になります。その為には、夜は眠らなくてはいけないという固定概念を手放しましょう。

私達は無理に寝よう寝ようとすればするほど眠りずらくなります。

眠っていなくて仕事に支障が出そうな場合は、お休みをとることも大切です。
ひどくなってからの方が改善が難しくなるので早期に対応しましょう。

眠れるかもしれないという希望を持っていると、その期待感や眠りたい、眠らなくてはいけないというプレッシャーが不眠症を引き起こします。

そういったプレッシャーを手放すことで、寝やすくなりますが、そのためには寝ようとしないという認知行動療法が有効です。

治療が上手くいって眠れるようになってきても、眠らなくてもいいという心構えでいることが大切です。

眠れるようになってきたから、再び眠らなくてはいけないというプレッシャーを無意識にかけ始めると再び不眠症が悪化し、今度は再発のストレスも加わる為、改善が難しくなります。

矛盾するようですが、眠ろうとしないことが夜の不安や恐怖感を緩和してくれるため、リラックスした状態を作り出し、結果的に眠りやすい状態を作り出してくれます。

寝ようと頑張ることをやめていきましょう。

不眠症でお悩みの方で、当院での改善をご希望の方は自律神経失調症をご覧ください。

遠方で来院が難しいけれど、カウンセリングを受けたいという方はオンラインカウンセリングをご利用ください。

心身堂鍼灸院院長
この記事を書いた人
鍼灸師 佐野 佑介

静岡県浜松市中央区和地山で自律神経専門のはりを刺さない心身堂鍼灸院を開業。
自身も26歳の時にパニック障害から自律神経症状に苦しんだ経験を持つ。
2012年に独立開業。
国家資格 はり師(148056号)・きゅう師(147820号)
医薬品登録販売者試験 合格

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