心配性を治す!克服方法

心配性を治す!克服方法

結論:心配を解消する行動をとるのをやめましょう。

直ぐに心配してしまう自分を治す方法はいたってシンプルです。

それは、心配を解消する行動を今すぐやめることです。

心配性な人は心配事を常に脳が探している状態で生活されていることがほとんどです。

神経はよく使う回路ほどより情報伝達がスムーズにいくように神経回路が成長するようにできています。

その為、心配事を見つけ出す回路を頻繁に使っている方ほど、心配になり易くなります。

心配性を治すには心配事を見つけ出す回路を使う頻度を減らすことが効果的です。

その為には、今持っている心配事をそのまま解消しないでおくことが効果的です。

心配事を解消しても安心しない

心配性の方の多くが「○○がなくなれば安心して生活できるのに・・・。」と、今ある心配事さえなくなれば安心できると思い込んでいます。

しかし、実際には心配事が解消されても次の心配がやってくるだけで、安心することはありません。

安心した状態というのはある程度の心配事を含んだ状態だからです。

心配事を消そうとすればするほど、残っている心配事が目立つようになります。

これは部屋の掃除と同じで、綺麗な片付いている部屋にゴミが落ちていると目立ちますが、ある程度散らかっている部屋にゴミが増えたとしても、ゴミが増えたことに気が付くこともありません。

安心したければ、心配な事柄はある程度持った状態を維持した方が気になりにくくなるのです。

心配な感情とうまく付き合う方法

心配な感情とうまく付き合うようになるには、心配な感情に慣れることです。その為には、心配な感情を維持することが必要になるので、心配事を解消してはいけません。

「心配な感情があるなー」

と、自分自身の感情を第三者目線で俯瞰してみることで、心配な感情がコントロールしやすくなります。

 

不安をなくそうとせずに、付き合っていくことが大切

不安をなくそうとせずに、付き合っていくことが大切

ここでは心配な感情を解消しないということを前提としながら、科学的に効果がある方法についてお伝えしていきます。

 

心配と付き合う心理テクニック

普段あなたが呼ばれている名前でナレーションしてみると効果的です。

「○○さんは今、心配になっている。」

○○さんの部分を普段友人などに呼ばれているあなたの呼び名に置き換えてみて言葉にしてみましょう。

自分の名前で文章を組み立てると、他人の話をしているように感じられるため、感情移入がしずらくなります。

運動を行いましょう

私達の感情は脳の活動の結果生じているものです。その為、脳内の化学反応が変化すると感情が変化しやすくなります。

運動を行わないとネガティブになり易くなります。心配な事を脳が探してしまうのです。

毎日ちょっと歩くでもよいので、身体を動かしていくことで心配になりにくくなります。

ウォーキングは4400歩ぐらいからメンタルへの改善効果が確認されています。

ウォーキングなどの意識的なリズム運動はセロトニンの分泌を促す

ウォーキングなどの意識的なリズム運動はセロトニンの分泌を促す

自律神経失調症を治すためのウォーキング
自律神経失調症を治すためのウォーキング 結論:体調を見ながら運動量を調整する ウォーキングは有酸素運動(エネルギー代謝や血糖値の安定)である点とリズム運動(セロトニンの分泌促進)である点から、自律神経を整える運動として最適な運動です。 しか...

良く寝ましょう

睡眠不足になると認知能力が低下し、ネガティブになることがわかっています。

認知能力が低下すると、現実ではなく妄想を現実と誤認してしまいやすくなるので、頭の中で発生した悪い未来が現実に起こるような感覚がしてきてしまいます。

睡眠時間は7時間はとるようにしましょう。

睡眠をしっかりとると不安・心配・ネガティブになりにくいことがわかっています。

睡眠をしっかりとると不安・心配・ネガティブになりにくいことがわかっています。

鍼灸や整体を受けて身体のコリをとる

全身がこり固まっていれば深くゆっくりな呼吸が出来ない為、リラックスしずらくなります。

全身がこり固まっている、お腹の調子が悪いなど、鍼灸や整体で物理的に整えることも重要になります。

生物学的ストレスが減るだけでも、心配や不安を感じさせるストレスホルモン(コルチゾール)の分泌は低下します。

筋肉が柔らかいと脳はリラックスして良いと認識する

筋肉が柔らかいと脳はリラックスして良いと認識する

ネガティブな情報を遮断する

あるSNSサービスがニュースフィールドにネガティブなニュースを流した場合とそうではないニュースを流した場合にSNSへの投稿内容に変化があるのかを調査したことがあります。

結果はネガティブなニュースを流した場合には、ネガティブな言葉を用いた投稿が増えることがわかっています。

無意識レベルで情報・環境の影響を受けている

無意識レベルで情報・環境の影響を受けている

私達はネガティブな情報を意識しているいないにかかわらず、無意識に影響を受けしまいます。

その為、ネガティブなニュース、怖いドラマや映画、小説、漫画など、仕事上どうしてもみなくてはいけない場合を除いてはあまりネガティブな情報に触れないことが大切です。

特にCMの多くはネガティブな感情にした後で、その問題を解決する商品を提案するというのがセールスの基本パターンなので、あまり広告に触れない生活を心がけましょう。

デジタルデバイスを使用しすぎない

スマホ、タブレット、ゲーム、PC、TVなど、デジタルデバイスの長時間使用(1日2時間以上)はメンタルヘルスに悪影響を及ぼすことが示唆されています。

心配な事について直ぐに調べてしまうのもより不安や心配が大きくなってしまうことが多いのでお勧めできません。

参考書籍

『スマホ脳』 アンデシュ・ハンセン、久山葉子/訳 | 新潮社
平均で一日四時間、若者の二割は七時間も使うスマホ。だがスティーブ・ジョブズを筆頭に、IT業界のトップはわが子にデジタル・デバイスを与えないという。なぜか? 睡眠障害、うつ、記憶力や集中力、学力の低下、依存――最新研究が明

 

まとめ

心配性を治すには、心配を解消する行動をやめることが大切です。

心配事の多くは次の心配事が出てくるだけで解消しても、次の心配事が出てきやすく、心配事を探す能力が高まるだけになり易くなります。

安心した生活を送るには、ある程度の心配な事柄を持った状態を維持して生活していくことになります。

心配な感情とうまく付き合っていくには、心と身体を整え、ネガティブな情報から離れておくなど、環境を整えることがが重要です。

当院での改善をご検討の方は全般性不安障害をご覧ください。

遠方で来院が難しいけれど、生活習慣や改善について相談したい方はオンラインカウンセリングをご利用ください。

心身堂鍼灸院院長
この記事を書いた人
鍼灸師 佐野 佑介

静岡県浜松市中央区和地山で自律神経・メンタル専門のはりを刺さない心身堂鍼灸院を開業。
自身も26歳の時にパニック障害から自律神経症状に苦しんだ経験を持つ。
パニック障害、広場恐怖症、うつ病などの精神疾患領域と起立性調節障害、機能性ディスペプシア、眩暈などの自律神経疾患の専門の鍼灸師。
国家資格 はり師(148056号)・きゅう師(147820号)
医薬品登録販売者試験 合格

鍼灸師 佐野 佑介をフォローする
全般性不安障害心理・脳科学
広告