ブログをご覧頂きありがとうございます。浜松市はりを刺さない心身堂鍼灸院の佐野です。
結婚前は元気だったのに、結婚してから自律神経系の体調不良が続いてしまっているというお悩みをお持ちの方は一定数いらっしゃいます。
今回は結婚後から自律神経系の体調不良が頻発するようになる原因について一緒に考えていきたいと思います。是非、最後までお読みください。
結論:環境変化によるストレス反応が継続してしまっている可能性がある
結婚後から体調不良が出始める方には大きく2タイプいらっしゃいます。
ひとつは結婚して想像していた幸せな生活と現実が違っていてこんなはずではなかったなど、理想の結婚生活との違いに心理ストレスを感じて体調不良が引き起こされる場合。
もうひとつは、結婚してパートナーともパートナーの親族とも良好な人間関係が構築できていて、自覚的には心理ストレスを感じておらず、今の生活に不満はなく幸せなはずなのに体調不良が続いてしまう場合です。
前者は自覚のある心理ストレスが原因ですが、後者はストレス原因が心理ストレスではい別のストレスであったり、心理ストレスを受けているけれど自覚できていないことがあるため改善までに時間がかかることも多いです。
特に後者の場合はあまりに体調不良が続くとパートナーやその親族から結婚して失敗したと思われていないか?など、余計なことも考え始めてしまい、よりストレスが増大して自律神経を乱して悪化させたり、体調不良が継続していく原因となってしまいます。
それではどういった理由で、結婚後の自律神経の乱れが発生するのかについて一緒に考えていきましょう。
想像していた結婚生活の違いによる心理ストレス
私達の脳は予想よりも現実が下回った時に強いストレスを受けるようにできています。
その為、キラキラした結婚生活を予想していた方の場合は、実際に結婚生活に入ると非常に強いストレスを受けることになります。
婚姻という制度は本質的にはお互いの自由を制限する契約という性質がある為、独身の時の自由な生活と比べたり、予想よりもはるかに自由が制限されて心理ストレスを受けやすくなっている場合があります。
このような心理ストレスに対する対処法は予想を変更する(現実を受容する)事が有効な方法です。
前述したように予想よりも現実が下回った時に強いストレスを受けるので、予想を下げて現実に沿う形に修正すると心理的なストレスは軽減され易くなります。
しかし、多くの方が予想に現実を合わせようと努力するものの、一向に現実が予想に近づいてこない為、思い通りにならない感覚をより強く受けて心理ストレスがさらにかかるという悪循環になりやすくなります。
心理ストレスを減らすポイントは、現実に予想を合わせていくことになります。
予想していた結婚生活になると考えていた具体的な根拠を考えてみると、何となくのイメージだけで根拠なく予想していることも多いです。
結婚してからパートナーの態度が豹変して身体的・心理的DVを受けている場合にはスグに離れることが大切です。
生活スタイルの変化を一度振り返ってみましょう
長く同棲した後に入籍をされた方であればほとんど影響はありませんが、結婚を期に新居に引っ越したり、一緒に住み始めると当然ですが生活スタイルが変化します。
最初はお互いの生活習慣について、食事の時間、寝起きする時間、リラックスする時間、入浴する時間など、話し合ってすり合わせていくことになると思います。
住む場所が変化するというストレス、生活のリズムが変化するというストレスがかかっています。
また、生活リズムに関して体内時計は遺伝子によってある程度規定されるため、遺伝的にパートナーと活動的な時間帯があっていないと一番自分が活動しずらい時間帯に動く必要が出てくるなど、生物的ストレスも受ける場合があります。
食生活も結婚を期に変化が起こりやすいので、人によっては食生活の変化が体調不良を引き起こす原因になる場合もあります。
例えば、軽度の小麦のグルテンアレルギーを持っている方などは、独身の時はご飯(お米)食を中心にしていて、時々パン食をする程度であれば体調良く生活できている方も多いです。
しかし、結婚を期にパンや麺食中心に食事内容が変化したりすると、体内の中の炎症反応が強くなりすぎてしまい、それがストレス反応を引き起こして自律神経を乱してしまい、結果的に結婚してから体調不良が続くようになってきてしまう場合もあります。
食生活の変化は原因となる食べ物が一般的にわかっているアレルギー食品以外も原因になる場合があるので、結婚してからの食生活の変化を書き出して注意深く原因を探っていくことが大切です。
引っ越しを伴っている場合にはシックハウス症候群になっていないかにも注意が必要です。
役割の変化を自覚してみましょう
私達は役割の変化に気が付かないと知らない間に強いストレスを受けていることがあります。
5月病やGW明けの体調不良とも共通するのですが、役割が変化しているにもかかわらず以前の自分と同じで役割の変化を自覚していないと、適応に失敗してしまうことがあります。
結婚すると○○さんの夫・妻という今までとは異なる社会的な役割が変化します。
結婚することでパートナーとお互いに社会的信用を一部共有することにもなり、お互いの行動がお互いの社会的信用に影響してしまうようになるという責任も増大します。
○○さんの夫・妻といった感じで、あなた個人ではなくパートナーの夫・妻である○○さんといった形で周囲の人たちが接してくるようになり、今までとは異なった接し方の変化もストレスになります。
友人も独身の時ほど遊びに行く誘いをあまりしてこなくなったり、あなた自身もパートナーの許可なしに自由に遊びの予定を決められないなどの制限を受けやすくもなります。
このほかにも、結婚前に比べて自分の予定でも自分一人で決めてしまうと、相手に影響が及ぶ場合もある為、その都度相談や予め予定を伝えるなどの必要性が出てくるなど、小さな手間が積み重なって増えるのも軽視できません。
また、苗字が変わるとそれに慣れる為に脳のリソースが使用されたり、公的な書類関係の面倒な変更手続きを行うことも必要になります。
まとめ
結婚後から体調不良が継続してしまう原因の多くは、結婚に伴う環境変化がストレス反応を引き起こして自律神経を乱してしまうことが多いです。
予想していた結婚生活と違ったという心理ストレスに対しては、現実から予想を修正することがストレス軽減に有効です。
生活スタイルの変化によって発生する体調不良は、生活リズム、住環境、食生活など、様々なことが影響します。
独身時代の生活スタイルから変化した部分をリストアップして、何が悪影響を与えて体調不良を引き起こしているのかを一つ一つ潰していくことが大切です。
当院での改善をご希望の方は自律神経失調症、お問い合わせよりご連絡ください。
原因の絞り込みを自分で行うことが苦手な方はオンラインカウンセリングでサポートを行って行っております。