中学の時から頭痛が悪化して週2~4回鎮痛薬に頼るようになってしまったため来院した20代女性(浜松市)の鍼灸症例

<初診時のカウンセリング>
中学生の時から時々痛みの強めの頭痛になることはあり、ずっと痛み止めなどでごまかしながら来ていたのだが、だんだん痛み止めを使う回数が増えてきた為来院した。

現在は一週間のうち2~4回程度鎮痛薬を飲まないと生活できない状況とのこと。

頭痛の痛み方は拍動性がないものの、痛みは結構強く酷い時は仕事を休むこともあるとのこと。

<施術内容と経過>
拍動性の痛みではないこと、1度頭痛が出ると2~3日程度頭痛が継続することなどから、片頭痛というよりは緊張型頭痛の痛みが強いタイプの頭痛ではないかと思われる。

初回
全身調整を行って首こりと痛みが出やすい部位周辺に血流が悪くなってむくみがあったためはりを行って血流改善を行った。今日あった頭痛は完全には消えないものの重たい程度まで改善。

2回目(一週間後)
前回の施術後3日間ぐらいまでは薬を飲まない程度の軽い頭痛はあったが、4日以降からはすっきりして過ごせている。

3回目(一週間後)
施術の翌日とその後2回頭痛が出たが、鎮痛薬を飲んだのは1回のみで過ごせる程度だった。

4回目(二週間後)
一週間は問題なく過ごせていたが、2週間目に入ったあたりから仕事の終わりごろになると頭痛が出るようになっている。

5回目(二週間後)
今回は全く頭痛なく過ごすことが出来ていた。体調も良い状態との報告。

6回目(一カ月後)
3週間は問題なく過ごせていたのだが、仕事上のストレスを受けることがあってから頭痛が再び出るようになったとのこと。心理療法。

7回目(一カ月後)
生理の時だけ軽い頭痛が出たが薬を飲むほどではなく楽に過ごせていた。

8回目(一ヶ月後)
元気に過ごせていたため、今回で卒業とした。

 

<まとめ>
首肩こりから頭の筋肉が固くなり、緊張型頭痛が出ていた症例。一週間に4回鎮痛薬を毎週使ってしまうと、月15回以下という薬物乱用頭痛の分類との境界になってきてしまうので、鎮痛薬に頼った頭痛の対応にはやはり限界がある。

施術を行っていくうちに自然と力が抜けて本来の姿勢をとるようになってから、頭痛が出ずらく放ってきた印象ではあるが、元々、運動習慣がなかったため中長期的にみれば運動をやめてしまうと首肩こりがひどくなって再び頭痛が出やすくなるのではないかと予想されるので、その辺りは若干しつこいぐらいにお話はさせて頂いた。

※こちらの記事は症例であり、全ての方に効果を保証するものではありません。効果には個人差があります。

頭痛の改善について詳しく解説していますので、ご興味がある方は是非ご覧ください。

この記事を書いた人

静岡県浜松市中央区和地山で自律神経専門のはりを刺さない心身堂鍼灸院を開業。
自身も26歳の時にパニック障害から自律神経症状に苦しんだ経験を持つ。
2012年に独立開業。
国家資格 はり師(148056号)・きゅう師(147820号)
医薬品登録販売者試験 合格

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頭痛首こり、肩こり
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