こんにちは、浜松市はりを刺さない鍼灸師の佐野です。
彼氏・彼女・妻・旦那などの過度な嫉妬や束縛が強いと辛いですよね。もしかして、オセロ症候群なのでは?と思われるパートナーとどう付き合っていくのか?ついて今回は一緒に考えていきたいと思います。ぜひ最後までご一読ください。
結論:支え続ける覚悟を持って関わっていきましょう
嫉妬や束縛が強いオセロ症候群の状態は、簡単に言うと「不安」に支配された状態になっています。
パートナーが浮気するのでは?裏切られるのでは?捨てられるのでは?といった不安感が頭の中でぐるぐると回っている状態が継続しています。
その為、何度も「浮気するのでは?裏切られるのでは?捨てられるのでは?」と不安になる度に不安を取り除く行動(嫉妬や束縛)をとります。
何度言葉で「浮気しない、裏切らない、捨てない」と説明しても理解が難しいことがあります。
本人が改善する気持ちがあるのであれば、専門家の力を借りて不安感を克服していく心理療法を行っていけばよいですが、本人があまり改善に前向きではない場合にはあなた自身がパートナーとのかかわりあいの中で不安感をコントロールする技術を身につけさせていくことが大切です。
しかし、とても骨が折れますし、関係性が近いからこそ改善が難しいことも多いので、辛抱強く支え続ける覚悟が大切です。
もちろん、そこまでパートナーに対しての愛情がない場合やパワハラやモラハラ、DVを受けている場合には無理してパートナー関係を継続していく必要はありません。
覚悟がないのであれば、泥沼化してしまう前にフェードアウトしていってあげることも大切です。
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パートナーが嫉妬・束縛する理由を理解しましょう
パートナーが過度な嫉妬や束縛をしてくると、なぜそんなに嫉妬するのか?束縛してくるのか?がわからないかと思います。
あまりにも強い嫉妬や束縛を受けると、自分はそんなに信頼されていないのかと嫌な気分になってしまうことも多いと思います。
しかし、あなたがそんなに信頼されていないわけではなく、パートナーが人を信頼する能力が極端に低く、人を疑う能力が極端に高くなっていることから発生しています。
あなたの問題ではありません。
人を信頼する能力が極端に低い理由
生まれつき不安になり易い遺伝子を持って生まれてくる方もいますが、適切な養育を受けていると、人を信頼する能力が極端に低くなることはありません。
多くは乳幼児期に十分な安心感を感じながら成長してこなかった養育環境に原因があります。
専門的には愛着といいますが、生後半年ぐらいから1歳半ぐらいまでの間に親が常に守ってくれることを感じられていた場合には「人は信じられる存在だ。私のことを大切にしてくれる」という前提が出来上がります。
しかし、夫婦喧嘩がひどい、優しくされたり、放置されたりを繰り返していた、出産後すぐに働きに出てしまい、祖父母や保育園に預けられるといった養育者がコロコロ入れ替わる環境で育った場合に人を信じる能力が極端に低下してしまいます。
常に守ってくれる特定の人がいなかったことで、「人は信頼できない、見捨てられるかもしれない、私のことを大切にしてくれない」という不安になりやすい前提が出来上がります。
生まれて初めて形成される人間関係が親との関係である為、人間関係とは○○であるという前提が乳幼児期に形成されます。
この前提が他者は信頼できるという信頼を前提にしているのか、他者は裏切るという疑いを前提にしているのか?によって、人間関係の構築の方法が決定していきます。
どのように関わっていくのか?
大切なパートナーが不安になっていれば、その不安を取り除いてあげたいと考えるのは自然な感情です。
しかし、パートナーが求める不安を解消する行動に協力しすぎてしまうのは問題です。
なぜなら、不安解消を行うとより不安を強く感じるように私達の脳は出来ているからです。
乳幼児期の養育の問題を抱えている場合には、再度育てなおしが必要になってきます。つまり、あなたがパートナーの親代わりの存在となり、パートナーを育てなおしていく必要が出てきます。
では、どう接していけばいいのか?
育てなおしの基本パターン
例えば、あなたが友達と出かけようとした際に、私以外の人と出かけないで!と言ってきたとします。
この時に、私(俺)の自由にさせてよ!と反発したり、わかった辞める。と従属してしまわないでください。
不安になっていることを察して、不安な感情に共感しまずは不安な感情をなだめてあげて下さい。
「不安だよね。」と不安な感情に支配されていることに共感してハグしてあげるなどして安心させてあげて下さい。
パートナーが安心して落ち着いたら、何を頭の中で考えて不安になったのかを聞いていってあげます。
この時に無茶苦茶なことを想像していたとしても、その内容を一切否定せずに、パートナーの想像したことをオウム返しにして、○○になると思って不安になったんだね。
そうやって想像したら私でも不安になっちゃうと思うよ。不安だよねと再度共感してなだめます。
共感してなだめたうえで、頭の中で考えていたことと、実際に出かけることについてゆっくり丁寧に伝えていきます。
想像と事実がかけ離れていることをパートナーが理解できたら、まだ不安が残っているのか?を再度確認し、うまくできていれば多少の不安感はあってもある程度不安感は弱くなっているハズです。
そのうえで、例えば〇時までには帰ってくるからねなど、約束をしてその約束を絶対に守るということをしてください。
不安感があまり変化していなければ、感情をなだめる共感の部分でパートナーが感じていたこととは違うことに対して共感を示している可能性が高いです。
このような育てなおしを長期間行う
パートナーの不安を察知して、共感してなだめ、頭の中で考えたことを整理し、事実とのギャップを伝え、小さな約束をし、約束を絶対に守る。
こういったパートナーの育てなおしを根気よく行い続けていくと、パートナーの中に形成されている「人は信頼できない、見捨てられるかもしれない、私のことを大切にしてくれない」という前提とは異なる対応を何度もされることになります。
その結果、薄皮をはぐようにゆっくりではありますが、パートナーの中に少しずつ「人は信じられる存在だ。私のことを大切にしてくれる」という前提が構築され直していきます。
しかし、不安になる度にこのような対応をしていく必要がある為、あなたが途中でめんどくさくなってしまって投げ出してしまうと「やっぱり人は信頼できない、見捨てられるかもしれない、私のことを大切にしてくれない」という前提を強化してしまいます。
支え続ける覚悟が大切というのはこういった理由からです。
まとめ
・嫉妬や束縛の強いパートナーと今後も付き合っていくのであれば、支え続ける覚悟を持ちましょう。
・嫉妬や束縛には乳幼児期の養育環境で形成された人間関係の前提が関わってきます。
・人を信頼する能力が低いだけで、あなたの問題ではありません。
・パートナーの人を信頼する能力を育てなおしていきましょう。
当院での改善を希望される方は、オセロ症候群をご覧ください。
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