雨が降ると片頭痛が出る男子高校生(浜松市)の鍼灸症例

<初診時のカウンセリング>
小学校高学年ぐらいから、こめかみのあたりに心臓の鼓動に合わせた脈打つような鋭い痛みの頭痛が雨が降る日に比較的でやすいという状態でスタートしたのだが、だんだんと雨が降ると100%に近い確率で頭痛が出るようになり、季節の変わり目で雨が多いシーズンはとても辛いとのこと。

高校にあがってから、頭痛がひどくて雨の日は一度も学校に行けていない為、今回母親に連れられて来院した。

鍼灸は今回初めての来院。

雨が降ると片頭痛が出る男子高校生(浜松市)の症例

 

<施術内容と経過>
首肩こりの検査をすると高校生とは思えないほど、こっており動脈近くの深い筋肉まで緊張している。雨の日になると気圧の影響でこりが強くなって血管が圧迫されて頭痛が出るのではないかと判断し施術を開始。

初回
肩甲骨のあたりの筋肉が緊張して、首肩の筋肉を引っ張っているようなので、肩甲骨の周りを鍼で緩める。頭蓋骨のゆがみを調整してから、全身を鍼で緩めて施術終了。

2回目(一週間後)
今回は雨が降っていない為、変化のほどは肩こりが楽だった以外はわからない。来週までに一度雨が降る為、そこで変化を確認する。前回の施術と同じく肩甲骨周辺の筋肉を鍼で緩めてから、頭蓋骨を調整し、全身を鍼で緩めて施術終了。

3回目(一週間後)
雨が降った日があったが、今回は特別頭痛を感じることはなかった。肩甲骨周辺の筋肉を中心に全身を鍼で緩めて施術終了。しばらく雨が降らない為、次回は2週間後にする。

4回目(二週間後)
途中雨が3回降ったが3回とも頭痛を感じることはなかった。肩甲骨周辺の筋肉を中心に全身をゆるめて施術終了。更に施術間隔を広げる。

5回目(一ヶ月後)
何度か雨が降ったが、特別問題なく過ごせている。首肩こりの状態も良い為、今回で卒業とした。

 

<まとめ>
肩甲骨周辺の異常な筋肉の緊張と頭蓋骨のゆがみが原因となっていた症例。

年齢的にも回復力が高い為、施術開始から頭痛がすぐ消えていたようであるが、首のこりは4回目ぐらいまでは復活していたため、頭痛が出た出ないという単純な指標ではなく首肩こりを指標として施術を行っていくことで、再発を予防できる。

※こちらの記事は症例であり、全ての方に効果を保証するものではありません。効果には個人差があります。

頭痛の改善について詳しく解説していますので、ご興味がある方は是非ご覧ください。

この記事を書いた人

静岡県浜松市中央区和地山で自律神経専門のはりを刺さない心身堂鍼灸院を開業。
自身も26歳の時にパニック障害から自律神経症状に苦しんだ経験を持つ。
2012年に独立開業。
国家資格 はり師(148056号)・きゅう師(147820号)
医薬品登録販売者試験 合格

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頭痛首こり、肩こり
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