片頭痛と緊張型頭痛に悩む10代女性(浜松市)の鍼灸症例

<初診時のカウンセリング>

小学校3年生ぐらいから、時々頭が重い感じのする頭痛を感じていたのだが、6年生ぐらいからこめかみのあたりに、心臓の拍動に合わせてズキン、ズキンという脈打つような頭痛が出るようになった。頭痛外来にも行ったのだが、子供だからカロナールしか使えず、あまり効果もない。

中学に上がってから徐々に頭痛の頻度が増してきて、現在は週に4日ぐらい頭痛が出ている状態になり、来院した。

鍼灸は初めての受診。
片頭痛と緊張型頭痛に悩む10代女性(浜松市)の症例

<施術内容と経過>

首に触れるとかなり首こり、熱感があり、足は冷えている。「のぼせ」の状態であり、頭痛自体は首こりから発生しており、首こりから自律神経が乱れたことで、血管運動に影響が出て片頭痛が出ている可能性がある。とにかく、まずは、首肩こりの改善を目標に施術を開始。

初回
背骨、特に肩甲骨の間の筋肉が固まっており、ここから肩や首の筋肉を引っ張って首こりを発生させているのと、呼吸が浅くなって交感神経優位に偏っている可能性がある。胸椎周辺の筋肉を緩めたところ、首周りの筋肉の緊張と熱感が引いていった為、初回の施術はここで終了。

2回目
一週間後に来院。首肩こりは比較的楽だった感じはしたが、4回頭痛が発生して頭痛の回数自体に変化はなし。肩甲骨周囲の筋肉が前回よりも緩んでいるが、頭蓋骨と首の骨の間(C1)のつまりが気になったため、筋肉をゆるめて終了。

3回目
一週間後に来院。頭痛が4回から2回へ減少。その2回も脈打つような鋭い痛みの頭痛ではなく、締め付けられるような重たい感じの頭痛であった。

4回目
一週間後に来院。生理が来て生理前の2日間に頭痛が出た。生理がはじまってしまってからは頭痛なく過ごせていた。

5回目
1週間開けたが、1度も頭痛が発生しなかった。首周りの熱感も引いており、首こりも軽度の為、2週間に1回の通院ペースへと変更する。

6回目
2週間間をあけたが、その間で頭痛が出たのは1回だけで脈打つような頭痛があった。だいぶ状態は良いのだが、まだ不安定なようである。

7回目
2週間間をあけて来院。今回は生理前でも頭痛は出なかったが、親とケンカした日の夜に頭痛が出たとの月に1回へ施術間隔を伸ばす。

9回目
嫌なことがあったり、ストレスを受けると頭痛が出るのだが、何もない日であれば基本的快適に過ごせている。首肩こりもおそらくストレスを受けた時に一時的に出ているだけで、診させて頂いた日には確認ができない。多感な時期でもある為、メンタル的な影響で頭痛が出るがこれ以上は負わず今回で卒業とした。

<まとめ>

頭を支えている背骨周囲の筋肉の緊張が原因で片頭痛まで進んでしまった症例。

中学生ぐらいは肉体的な問題からイライラしているのか、精神の発達段階としてイライラしているのかのを判断しないといけない為、特に良好な信頼関係が重要である。

※こちらの記事は症例であり、全ての方に効果を保証するものではありません。効果には個人差があります。

頭痛の改善について詳しく解説していますので、ご興味がある方は是非ご覧ください。

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