首の痛みで来院された40代男性(浜松市)の鍼灸症例

<初診時のカウンセリング>

15年ぐらい前から首と肩甲骨の上のあたりに痛みが出るようになり、整形外科、接骨院で電気やマッサージを受けたりなどいろいろしているがずっと良くなることはなかった。整体も試したがあまり変わらなかった為、当院へ来院した。

特に上を向くような動作をすると、ズキンッと鋭い痛みが首や肩甲骨の上の部分に感じ、慢性的に首こりが強いと訴える。

鍼灸は受診したことがあるが変わらなかった。

首の痛みで来院された40代男性(浜松市)の症例

 

<施術内容と経過>
首の筋肉がかなりこってはいるのだが、上を見た時に急に痛みが強くなる症状は首で神経が刺激されている場合にみられる「神経根症状」と言われるものである。ゆっくり上を見ていくまたはその状態で左右どちらかに倒すと、ある一定の角度を超える瞬間に急に首や肩に痛みが走るのが特徴である。

この方も、うがいや飲む動作で痛みが出ると困っている。ほとんどの場合で首の骨(頸椎)が上下から押さえつけられて狭くなっていたり、ねじれている為、首の骨の調整を主体に施術を行っていく。

初回
首の筋肉がこっていると骨が正しい位置に収まることが出来ない為、首の骨の調整を行ってもスグに元に戻ってしまう為まずは、首こりの改善からスタート。骨盤と背骨を調整すると首こりがゆるんだ。そのうえで、全身に鍼を行い緩めてから、首の骨(頸椎)の調整を行った。その場で痛みが取れたので、そこで施術終了。

2回目(一週間後)
前回の施術後、痛みが半分ぐらいまで激減したとのこと。普段もとても楽と喜んでいる。同じように首の筋肉を緩めてから頸椎の調整を行って施術終了。

3回目(一週間後)
深く首を後ろに倒すと痛みが出るが、軽く上を見るぐらいではまったく痛みは感じなくなり、首こりも楽に過ごせている。首の筋肉を緩めてから頸椎の調整。深く首を後ろに倒しても痛みが出なくなった。

4回目(一週間後)
深く首を後ろに倒すと痛いことはあるが、調子のよい日は痛みがないとのこと。施術はそのまま同じことを継続。施術間隔を広げる。

5回目(二週間後)
3日前ぐらいからまた首こりが気になるようになって来ている。上を向くと痛みはないがツッパリが出るような感じが残っている。

6回目(二週間後)
施術後は上を向いてのツッパリもなく過ごせているのだが、施術から間隔があいて後半になってくると次第に首こりが気になりだし、ツッパリ感も出てくるとのこと。施術後、自分に合っている枕の高さについてお話させて頂いて終了。

7回目(三週間後)
仕事が忙しくて今回は結構首こりを感じている。上を向いたときのツッパリ感はそれほど感じることはなかった。

8回目(四週間後)
約一ヶ月間をあけたが、仕事が落ち着いているときは首こりも楽に過ごせており、上を向いたときのツッパリ感も出ていないとのこと。首の骨の調整が必要ではない状態を維持できている為、
今回で卒業とした。

<まとめ>
典型的な頚椎症の症例。

この方は骨盤や背骨の不安定感が関わっていなかったので、首の調整だけで改善していったが、首が関係する症状は特に、ほとんど同じ症状であっても原因ヵ所が違うので、その方に合わせた調整が必要であると改めて感じた。

※こちらの記事は症例であり、全ての方に効果を保証するものではありません。効果には個人差があります。

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