結婚・奥さんの妊娠と責任感からパニック障害で休職中の20代男性(湖西市)の鍼灸症例

<初診時のカウンセリング>

去年、結婚して家庭も仕事も順調だった。仕事は調理師をされているとのことだが、今年に入ってから出勤時に胸のあたりに違和感を感じるようになり、それが徐々にひどくなって胸苦しさや動悸を感じるようになって仕事が出来なくなってしまった。

病院ではパニック障害と診断を受けて薬も飲んでいるが、あまり効果はなく現在は休職中。

来年子供が生まれる予定もあり、仕事にも復帰したいが職場に行くと胸が締め付けられる感じがして動悸が止まらなくなってしまう。

最近は気力がわかないなど鬱っぽさも出てきているとのこと。

鍼灸は今回初めての受診である。

パニック障害でも仕事に復帰したい20代男性(湖西市)の症例

<施術内容と経過>

カウンセリングしているときから、責任感が強く真面目な性格をしていることがわかり、それがストレスとなって、首や肩のこりを引き起こしているのではないかと推測し施術を開始した。

施術自体は首肩のこりをゆるめる施術を行ったが、カウンセリングをしながら責任感が強い思考パターンを解除していくようにしていった。

初回の施術後にその日感じていた胸のしまる感じや動悸が消失し、2回目の来院時まで何度かパニック発作は出ているが、初回の来院前に比べて楽に過ごせるようになったと報告を受ける。

4回目の来院時に用事で職場に行ったが、軽く動悸を感じた程度で動けなくなるほどではなく、会話もネガティブな内容を自然と話さなくなっていった。

6回目の来院時には来週から徐々に職場に復帰する方向で話をしているとのことで報告を受ける。

その後、職場に復帰し、フルタイムで働いても症状が強く戻ってくることはなかった為、8回の来院で卒業とした。

<まとめ>

パニック障害になりやすい性格として、几帳面で、真面目、正義感と責任感が強い傾向があるが、この方は特にその傾向が強かった。

しかし、カウンセリングを通して徐々に自分と向き合って自己の思考パターンが変わってきたことから健全な思考パターンへと切り替わって改善することが出来たと思われる。

同じようなケースの場合でも、自分を追い込むような思考パターンから脱することが出来ないと、時間がかかってしまうことが多い。

※こちらの記事は症例であり、全ての方に効果を保証するものではありません。効果には個人差があります。

パニック障害の改善について詳しく解説していますので、ご興味がある方は是非ご覧ください。