19歳から続く締め付けられるような緊張型頭痛で来院された30代女性(浜松市)の鍼灸症例

<初診時のカウンセリング>
高校生ぐらいまではほとんど頭痛というものを感じることなく生きてきたのだが、19歳の時に孫悟空のわっかを付けられているような締め付けられる感じのする頭痛が出るようになり、特に天気が悪い日に状態が悪化するということを繰り返してきた。

ずっと薬を飲めばそれなりに収まっていたのだが、先週から始まった頭痛が何を飲んでも一向に収まらない為、来院した。頭痛以外にも吐き気も出ている。

今回、はじめて鍼灸をうける。

<施術内容と経過>
症状的には緊張型頭痛だと思われるが、薬が効かないなど長年薬を使い続けていたことによる薬物乱用頭痛も併発している可能性が高い。吐き気は肩こりがひどくなると出る方が多いので、肩こり性だとは思われる。

初回
全身調整と首肩こりに対してはりを行ってから頭の痛みを感じている部分にはりを行って施術終了。頭痛は2割程度まで痛みが減少し、吐き気も軽く残るが来院時ほどひどくないとのこと。

2回目(一週間後)
前回の施術後から頭痛はそのまま徐々に感じなくなっていき、継続していた頭痛は一旦落ち着いた。吐き気は2回ほど発生したがこちらも継続はしていない。全身調整と首肩こりに対してはりを行った。

3回目(一週間後)
二回ほど軽く頭痛の前兆のような症状が出ることはあったが、実際に痛みまではいかなかった。吐き気は出ていない。全身調整と首肩こりに対してはりを行った。

4回目(一週間後)
今日だけ軽めの頭痛が出ているが、途中の雨の日などもそれほど辛くなることなく過ごせていた。全身調整と首肩こりに対してはりを行った。

5回目(二週間後)
二週間間をあけたのだが、途中風邪をひいて発熱した時と熱が治まってから2日ほど頭痛が出ていたが、それからは体調は元通り元気になったとのこと。

6回目(三週間後)
頭痛も吐き気も一切なく、雨の日も生理も問題なく、調子よく過ごせていた。

7回目(一カ月後)
元気に過ごせていたため、今回で卒業とした。

<まとめ>
首肩こりからの頭痛症例。

発症年齢が19歳の為当初は片頭痛の可能性も疑ったのだが、片頭痛にしては頭痛の継続時間が長すぎることと孫悟空のわっかを付けられているような頭痛とのことで緊張型頭痛と判断した。

運動不足なども根底にあることから再発予防には運動が有効になってくると思われる。

※こちらの記事は症例であり、全ての方に効果を保証するものではありません。効果には個人差があります。

頭痛の改善について詳しく解説していますので、ご興味がある方は是非ご覧ください。

この記事を書いた人

静岡県浜松市中央区和地山で自律神経専門のはりを刺さない心身堂鍼灸院を開業。
自身も26歳の時にパニック障害から自律神経症状に苦しんだ経験を持つ。
2012年に独立開業。
国家資格 はり師(148056号)・きゅう師(147820号)
医薬品登録販売者試験 合格

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頭痛首こり、肩こり
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