揉みダコができている肩こりで来院された50代女性(磐田市)の鍼灸症例

<初診時のカウンセリング>

職業が美容師という事もあり、一日中、常に腕を無理な姿勢に持ち上げている為、美容業界に入った時からずっと肩こりに悩んでおり、毎週のようにマッサージに通っている。

週に1回多い時は2回以上マッサージに通わないと仕事ができないとのことで、肩に揉みダコが出来て、見ただけで肩が異常に盛り上がっているのが確認できる。友人が当院へ通院しており、紹介で来院された。

鍼灸は初めての受診。

慢性的な肩こりに悩む30代女性(浜松市)の症例

 

<施術内容と経過>

肩の筋肉の盛り上がり方が尋常ではない為、マッサージを繰り返したことで肩の筋肉が慢性的に炎症を起こして腫れ上がってこぶのようになっている状態が何年も続いているようである。マッサージをいったんやめて頂くことに同意して頂いた上で施術を開始する。

初回
肩の炎症はマッサージの刺激によって炎症が常に起こってしまっていることが原因ではあるが、炎症を鎮静化させられないほど内臓が弱っているのではないかと考え、内臓の状態を先に診ていくと、心臓、肝臓、脾臓、腎臓に異常反応があり、反応を解除させると肩のこぶが柔らかくなった。

2回目
特に腎臓の異常反応が強い為、腎臓の調整を主眼に施術を行っていく。施術後はほとんど痛みを感じない程度まで改善する。

3回目
施術後3日程度は楽な状態が維持できるようになって来ており、4日以降も徐々にこりが強くなってくるといった感じで痛みを感じることは減ってきている。

4回目
こりを感じても一晩寝るとある程度回復するようになってきたことと、いままで汗をほとんど書かなかったそうだが、最近暑いところにいたり運動すると汗をかくようになってきたとのこと。

~8回目
無理をした時だけ肩こりがきつくなるが、ある程度までは自力で回復できる状態で維持できるようになってきたため、施術間隔を広げていく。

~12回目
ある程度状態が安定してきたため卒業とした。本人の希望によりメンテナンスへ移行。

<まとめ>

美容師という職業による肩こりというよりも、内臓の不調がずいぶん前からありそれが原因で肩こりを引き起こし、その肩こりを紛らわせるためのマッサージでより悪化を招いていた症例。

施術自体はほとんど肩にはりを打つことなく肩こりの改善がされているので、的確に原因を身肉ことがやはり大切だと確認させて頂いた。

※こちらの記事は症例であり、全ての方に効果を保証するものではありません。効果には個人差があります。

この記事を書いた人

静岡県浜松市中央区和地山で自律神経専門のはりを刺さない心身堂鍼灸院を開業。
自身も26歳の時にパニック障害から自律神経症状に苦しんだ経験を持つ。
2012年に独立開業。
国家資格 はり師(148056号)・きゅう師(147820号)
医薬品登録販売者試験 合格

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首こり、肩こり
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