恐怖、動悸、不眠、頭痛、息苦しさ、移動性の痛み、内臓の痛みなどの自律神経症状で来院された10代女性(浜松市)の鍼灸症例

<初診時のカウンセリング>
風疹のワクチン接種を行った際に迷走神経反射から脳貧血を起こして倒れ、そのことがきっかけで不安や恐怖が強くなり、右胸の痛み、動悸、息苦しい、血の気が引く、大腸がひりひりする、頭痛、肩こり、ざわつき感、耳鳴り、不眠、移動性の痛みなどの自律神経症状が出てくるようになり、母親に連れられて来院した。

不安感が強くなっているようで、夜になると体の状態が気になって眠れない状態。不安感や恐怖感が強くなると震えてしまったりもする。

今回、初めて鍼灸を受ける。

<施術内容と経過>
元々不安になりやすい遺伝的な特性がある上に、不安と間違った向き合い方をしている為、より一層不安感がひどくなり、そのストレスから自律神経が乱れて状態が悪化してきていると思われる。肉体的なアプローチと同時に心理療法も併せて行っていく事で相乗的な効果を狙う。

初回
全身調整を行って全身の筋肉を緩めたところ、リラックスできたのか来院時に感じていたお腹の不快感などの症状は消失した。心理療法を行って施術終了。

2回目(一週間後)
前回の施術後、一番つらかった大腸がひりひりする感じは出なくなり楽に過ごせている。動悸、息苦しさ、耳鳴り、移動性の痛みは前回の施術後からは出ていない。全身調整と心理療法。

3回目(一週間後)
体調が良かったため、久しぶりに友達とショッピングセンターに遊びに行ってきたとのこと。久しぶりだったためかなり疲れたそうではあるが、状態は安定している。全身調整と心理療法。

4回目(一週間後)
途中まで調子が良かったのだが、生理が来てから体調不良が再発。全身調整と心理療法。

5回目(二週間後)
生理が終わってからは元の状態まで改善。膵臓周辺にひりひり感が新たに出てはいるがそれほど強くもない。全身調整と心理療法。

6回目(二週間後)
学校がはじまって週の後半ぐらいになると疲れが出てくるが、特別症状も感じることなく元気に過ごせている。全身調整と心理療法。

7回目(三週間後)
学校も週後半に疲れを感じることもなくなってきて元気に過ごせている。全身調整と心理療法。

8回目(一ヶ月後)
生理も軽く元気に過ごせていた。自律神経症状も出ていない状態で、メンタルも安定している為、今回で卒業とした。

 

<まとめ>
不安感から自律神経が乱れていた症例。

きっかけは風疹のワクチン接種の問いに起こった迷走神経反射による脳貧血で気を失ったことだが、そこから色々と不安なことを連想していってしまった結果、自律神経が乱れて色々な症状が出ていたと思われる。

メンタルが肉体に非常に表れやすいタイプであり、また肉体の疲れがメンタルに影響を受けやすいこともあって、今後も生活習慣には気を付けていく必要があることは伝えているが、何か不安なことが引き金にならないことを祈るばかりである。

※こちらの記事は症例であり、全ての方に効果を保証するものではありません。効果には個人差があります。

自律神経の症状改善について詳しく解説していますので、ご興味がある方は是非ご覧ください。

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