＜初診時のカウンセリング＞
今まで何ともなく過ごせていたのだが、１週間前に突然めまい、耳鳴り、頭痛といった症状が現れるようになり、来院した。
生まれてから体調不良になったことがなかったのでもしこのままだったらととても恐怖を感じている。
今回、初めて鍼灸を受ける。
＜施術内容と経過＞
カウンセリングをしていて自分が頑張ればよいといった信念を持っているようで、そのダメージが少しずつ積み重なって１週間前に限界にきて破綻したのではないかと思われる。体にダメージとして蓄積した緊張ははりで緩め、再発予防には心理療法を組み合わせていく事とする。
初回
カウンセリングから得られた情報をもとにいくつか心理療法を行ったところ、頭痛とめまいは軽減した。全身調整を行って施術終了。
２回目(一週間後)
前回の施術後から耳鳴りが残ってはいるが、頭痛とめまいはほとんど出ない状態で過ごせていた。全身調整と心理療法。
３回目(一週間後)
頭痛とめまいは良い状態で維持できている。耳鳴りも日常生活ではほとんどしなくなったのだが、嫌いな仕事をやっている最中だけ耳鳴りがするとのこと。全身調整と心理療法。
４回目(二週間後)
調子が良くなってきた為、再び仕事を背負い込んでしまい数日間耳鳴りがかなり悪化したが、途中で自分で気が付き覚えた心理療法で対処したところ自然に改善。その後は調子が回復した状態を維持している。
５回目(三週間後)
一日だけ背負い込もうと自分にプレッシャーかけた日だけ耳鳴りが出たがすぐに自分で気が付いて対処し、問題なく過ごせていた。
６回目(一カ月後)
頭痛とめまいも全く感じることがなくなり、耳鳴りはプレッシャーかけているときのセンサーのような役割をするようになって安定している。体調も良いため今回で卒業とした。
＜まとめ＞
心理的なプレッシャーから頭痛、めまい、耳鳴りが発生していた症例。ほぼカウンセリングと心理療法が主体で全身調整がそれほど功を奏したという症例ではない。
こういった症例を診させて頂くと、心が体に与える影響というのを強く感じるが、心が健康である為には身体も健康である必要もある為、一概にどちらが大切というよりは、時と場合によって心側、身体側のどちらからアプローチするのかは決めていく事が大切だと感じた症例。
※こちらの記事は症例であり、全ての方に効果を保証するものではありません。効果には個人差があります。
自律神経の症状改善について詳しく解説していますので、ご興味がある方は是非ご覧ください。
