＜初診時のカウンセリング＞
元々時々頭痛が出ることはあったのだが、３週間前からかなり痛みの強い頭痛が毎日出るようになり、来院した。
３週間前に特別頭痛が酷くなるようなストレスなどは思い当たらないとのこと。
今回、初めて鍼灸を受ける。
＜施術内容と経過＞
触診では首から頭にかけての筋肉のこりが非常に強くなっている為、元々慢性的な凝りがありそれが次第に強くなって限界を超えた時に突然頭痛がはじまったと考えられる。一般的に緊張型頭痛は痛みの程度が弱いが、こういった発症のメカニズムをたどる場合は片頭痛並みの強い訴えられることが多い。首こりと頭の筋肉のこりを緩めることを優先して施術を行っていく。
初回
全身調整を行ったうえで、首周りと頭の筋肉に残るこりを刺さないはりで緩めていく。施術後頭痛は違和感程度まで改善。
２回目(一週間後)
施術後４日間はかなり頭痛が楽に過ごせていたが、５日目ぐらいから再び頭痛が酷くなってきているとのこと。全身調整と患部へはりを行う。
３回目(一週間後)
昨日頭痛が１回でたのみで楽に過ごせている。今日は頭痛が出ていない状態。全身調整と患部へはりを行う。
４回目(一週間後)
この一週間は全く頭痛を感じることなく過ごせていた。頭痛が良くなってきたら腰に痛みを感じるようになってきているとのこと。腰への施術を追加。
５回目(一週間後)
元気になったので旅行へ出かけてきたとのことだが、長時間運転して疲れたのか、帰ってきてから頭痛が再発。急激に負担をかけすぎたのだと思われる。
６回目(二週間後)
前回の施術後からは頭痛もなく元気に過ごせていた。
７回目(一カ月後)
頭痛も腰痛もなく体調良く元気に過ごせている。問題なさそうなので卒業。
＜まとめ＞
体の状態としては典型的な緊張型頭痛ではあるが、症状だけが緊張型頭痛にしては痛みが強く持続性が長い症例。
一般的には緊張型頭痛の痛みは軽い重い痛みが数日続くとされているが、この症例のように突然ひどくなった場合にはかなり強い痛みを感じているようである。体へのアプローチ自体はそれほど特殊なものではないが、痛みの感じ方が異なるので何が通常の緊張型頭痛と異なるのか今後も原因を探っていきたい。
※こちらの記事は症例であり、全ての方に効果を保証するものではありません。効果には個人差があります。
頭痛の改善について詳しく解説していますので、ご興味がある方は是非ご覧ください。
