恋愛トラブルによるストレスから、パニック障害になり動悸、不安感、息苦しさで来院した10代女性(名古屋市)の鍼灸症例

<初診時のカウンセリング>
名古屋で保健師の資格を取る大学へ通っているのだが、付き合っていた元彼氏との恋愛トラブルで強いストレスがかかり、パニック障害を発症。

動悸、不安感、息苦しさ、不眠といった症状が、約一ヶ月継続している。

名古屋の学校には通っているが、実家が磐田市の為、実家に戻って療養中に母親が心配して来院した。

今回、初めて鍼灸を受ける。

<施術内容と経過>
強い心理ストレスからくるパニック障害の発症ではあるが、首こりもかなりひどいため心理ストレスが積み重なっていたことと、一人暮らしで食事の偏りが酷かったことも影響しているように思われる。実家に戻っているので、食事については母親に指導を行いながら、首こり改善と心理療法を組わせていく。

初回
全身から不安感が伝わってくるような状態であったため、全身の筋肉を緩めたうえで脳の興奮を鎮める施術を行った。施術後は、若干のソワソワした感じはあるが、動悸、息苦しさ、不安感はかなり落ち着いた。心理療法を追加で行った。

2回目(一週間後)
前回の施術後、浅い感じはあるが眠れるようになった。身体症状はずっとあるということはなくなり、時々不安感や動悸は感じるが、電車に乗った時など限定的になっている。症状が落ち着き始めたため、再び名古屋の学校へ通い週末帰るという感じで生活している。凄く疲れやすいのが残っているとのこと。心理療法を追加で行った。

3回目(一週間後)
動悸だけ時々感じることはあるが、ひどくなることなく過ごせている。ぐっすり眠れるようにもなり、体力も回復してきて疲れやすいということがなくなってきたとのこと。心理療法を追加で行った。

4回目(二週間後)
体調も良くなったため、名古屋での生活に戻るとのこと。名古屋の信頼できる先生の連絡先だけ伝えて終了。

<まとめ>
原因となったストレスが一過性のものであり、来院時には別れていてストレッサー(ストレスを与える原因)からは物理的に離れていたこと、年齢も若いため回復力が高かったため、とても順調に早く改善できた症例。

メンタル的な面での心理療法が4回のみなので、今後、新たにストレスにさらされたタイミングで再発されないか心配ではあるが、新幹線で通うというのも大変な為、最悪の場合を考えて名古屋の知り合いの先生を紹介した。

※こちらの記事は症例であり、全ての方に効果を保証するものではありません。効果には個人差があります。

パニック障害の改善について詳しく解説していますので、ご興味がある方は是非ご覧ください。

この記事を書いた人

静岡県浜松市中央区和地山で自律神経専門のはりを刺さない心身堂鍼灸院を開業。
自身も26歳の時にパニック障害から自律神経症状に苦しんだ経験を持つ。
2012年に独立開業。
国家資格 はり師(148056号)・きゅう師(147820号)
医薬品登録販売者試験 合格

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