＜初診時のカウンセリング＞
もともと東京で仕事をしていたのだが、仕事上のストレスからパニック障害を発症。実家が浜松の為こちらに帰ってきたとのこと。
パニック発作時を除いては、元気なのだが週に数回、理由もなく突然パニック発作がはじまるので、改善したいとのことで来院した。
今回、初めて鍼灸を受ける。
＜施術内容と経過＞
パニック障害は不安障害という大きなジャンルの一種類を示す言葉だが、臨床的にはパニック障害、全般性不安障害などをひとくくりにパニック障害と診断されていることが多いが、純粋なパニック障害は基本的にはパニック発作とそれに伴う予期不安のみが主症状である。自律神経の交感神経の高まりが突然やってくるのが原因の為、普段の状態でのリラックス状態を少し上げる。
初回
リラックスさせることを目的に全身調整と内臓調整をおこなった。
２回目(一週間後)
この一週間パニック発作は特別出ることがなく過ごせていた。代わりに頭痛が出てきてはいるが全身を緩めたことで身体のバランスが変わったためだと思われる。全身調整と内臓調整。
３回目(一週間後)
大阪に出かけてきたのだが、電車でもパニック発作は出ることなく問題なく過ごせていた。頭痛も今週はなかった。
4回目(二週間後)
若干パニックの前触れのような、パニックが出るかもという感覚だけは発生したものの、パニック発作は起きずに過ごせていた。
5回目(三週間後)
予期不安もなく調子よく過ごせていた。自信がついたようなので、本人の希望もあり今回で卒業とした。
＜まとめ＞
パニック障害の多くの方が自律神経症状を伴って、パニック発作時以外も体調不良に苦しむのだが、パニック発作と予期不安のみの症例で当院では珍しい症例。
初回の来院時以降はパニック発作が出ていないことから、交感神経が高い状態で平常の生活をしていたことで、軽度のパニック障害を発症したのだと思われる。
※こちらの記事は症例であり、全ての方に効果を保証するものではありません。効果には個人差があります。
パニック障害の改善について詳しく解説していますので、ご興味がある方は是非ご覧ください。
