頭が働かず、全身だるくて学校を休んでしまう起立性調節障害で来院された18歳男性(浜松市)の鍼灸症例

<初診時のカウンセリング>
朝起きると、頭がぼーっと重たく、全身にだるさが出て授業にも集中できず、学校も休みがちになっている。午後になるといくらか楽にはなるのだが、ほとんど授業が終わったぐらいの時間の為、授業についていけずに辛いとのこと。

高校3年生で受験も控えているため、少しでも調子が良くなるならと母親に連れられて来院。

寝起きがかなり悪いらしく、すっきり起きることができない上に寝つきも悪いとのこと。

頭痛というほどの激痛ではないが、頭がぼーっと重たい感じがして考えようと思っても思考が回らないような状態。座った状態から立ち上がるなど、急な体位の変換を行うとめまい症状が出るがこちらは昔からなのでさほど気にしていないとのこと。

今回、初めて鍼灸を受ける。

<施術内容と経過>
自律神経を整える目的で、緊張の強い上部頸椎周辺の筋肉の緊張を緩めることを中心に施術を開始する。

初回
姿勢の保持の仕方がおかしくなっているため、全身から余分な筋肉の緊張を取り除く施術を行った後に、首の筋肉の緊張を緩める施術を行って施術を終了。

2回目(一週間後)
前回の施術後から朝起きるのがスムースに起きられるようになった。全身のだるさは継続中ではあるが、比較的軽い日が多いとのこと。学校は前回施術してから休んでいないとのこと。

3回目(一週間後)
良い日はしっかり眠れてすっきり起きることが出来、だるさもほとんど感じなくなっているが、寝つきが悪い日が2日ぐらいあり、その日は寝起きが悪くなり、だるさもきついとのこと。眠りにくい時の入眠法を伝えて施術終了。

4回目(一週間後)
立ち眩みの症状を除いては、だるさもないし、睡眠も問題なく元気に過ごせている。

5回目(二週間後)
毎日学校へも行けるようになり、立ち眩みを除いてはだるさも睡眠も問題なく、頭のぼーっとした感じもなく勉強に集中できるようになってきた。

6回目(三週間後)
たまに立ち眩みを感じる程度で、元通りの生活を送れているとの報告を受ける。

7回目(一ヶ月後)
元気に過ごせており、頭部の筋肉のこりも戻ってきていないため今回で
卒業とした。

<まとめ>
首のこりからの自律神経の乱れが加わったことで体調を崩してしまって、起立性調節障害になっていたようである。立ち眩みは若干のこるものの、日常生活に支障がないことから、卒業とした。。

※こちらの記事は症例であり、全ての方に効果を保証するものではありません。効果には個人差があります。

起立性調節障害詳しく解説していますので、ご興味がある方は是非ご覧ください。

この記事を書いた人

静岡県浜松市中央区和地山で自律神経専門のはりを刺さない心身堂鍼灸院を開業。
自身も26歳の時にパニック障害から自律神経症状に苦しんだ経験を持つ。
2012年に独立開業。
国家資格 はり師(148056号)・きゅう師(147820号)
医薬品登録販売者試験 合格

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