中学生のころから始まった頭痛が悪化し、鎮痛薬が手放せなくて来院された20代女性(浜松市)の鍼灸症例

<初診時のカウンセリング>

中学生ぐらいの頃から頭の付け根とコメカミのあたりに脈打つような拍動性の頭痛が出るようになり、社会人になって病棟看護師として働くようになってから、頭痛の頻度がどんどん増えていき現在は1週間のうち6日ぐらいは頭痛薬を飲んでいる状態である。

自覚的には肩こりも強く、こりが強い時は吐き気やめまいなども出る。仕事は休めないので座薬など身近に薬が手に入ることもありどんどん薬を使ってしまっている。

片頭痛と薬物乱用頭痛が合わさった状態になっているのではないかと思われる。

鍼灸は初めての受診。

頭痛薬が手放せなくて来院された20代女性(浜松市)の症例

 

<施術内容と経過>

体を診させて頂くと、一番気になったのは頸椎の3番(首の骨の上から3番目の骨)が左に回旋(ねじれ)しており、それが直接の原因となって頭痛を引き起こしているようである。

初回
背骨の調整だけでは首の骨が正しい位置に戻らなかった為、再度全身を診ていくと、胃と小腸に異常反応があり、解除すると頸椎が自然に正しい位置に戻った。

 

2回目
一週間後に来院。前回の施術後ピッタリ頭痛が出てこなくなったと報告を受けるが、頸椎が再びずれ始めているのと、胃と小腸の状態が十分改善していない為、一過性の改善でまだ悪くなると伝える。施術は胃と小腸の異常反応の解除をメインに行った。

3回目
1日だけ激しい頭痛が出たが、薬で抑えてしまい。それからは頭痛はあまり出てないとのこと。頸椎はだいぶ正しい位置に戻っているが、胃と小腸の異常反応が完全には消えていない為、同様の施術を継続。

4回目
今回は2週間あいたがほとんど頭痛がなく過ごせていたとのこと。そういえば、めまいや吐き気、肩こりなども感じることがなかったと報告を受ける。胃と小腸の異常反応は消えているが、新たに左卵巣に異常反応を感じた為そちらの反応を解除。

5回目
前回の施術後すぐに生理が始まり、頭が重たい感じはしたものの薬を飲むほどではなく生理もかなり軽かったとのこと。

~7回目
施術間隔を1ヶ月に延ばしても状態が安定していたため、卒業とした。

<まとめ>

一見すると頸椎のゆがみをどうにかして元に戻そうとしてしまうが、身体は全身にネットワークを持っており、形状を元に戻そうとするアプローチだけでは改善できなかった症例。

クライアントさん自身が若かったこともあり、夜勤などをされている割には回復は速かったように思われる。

※こちらの記事は症例であり、全ての方に効果を保証するものではありません。効果には個人差があります。

頭痛の改善について詳しく解説していますので、ご興味がある方は是非ご覧ください。

この記事を書いた人

静岡県浜松市中央区和地山で自律神経専門のはりを刺さない心身堂鍼灸院を開業。
自身も26歳の時にパニック障害から自律神経症状に苦しんだ経験を持つ。
2012年に独立開業。
国家資格 はり師(148056号)・きゅう師(147820号)
医薬品登録販売者試験 合格

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4.めまい症例頭痛首こり、肩こり
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