＜初診時のカウンセリング＞
大手広告代理店で働いているのだが、２年前に今の会社に転職してから肩こりを自覚するようになり、ひどい時は頭痛が出る為痛み止めを飲んで仕事に行っている状態とのこと。
仕事が忙しく休日出勤も多く、深夜まで働いている為、過労傾向である。
頭痛が週に３回程度出ており、肩はこりというより痛みを感じているとのこと。
鍼灸は初めての受診。
＜施術内容と経過＞
元々確保できる睡眠時間が短いうえに、肩こりがひどくなりすぎて脳への血流量が下がり熟睡が出来ていないようで、疲れが翌日に持ち越されている状態が継続している。
内臓の状態を調べると右肺、膵臓、小腸、左卵巣、腎臓に異常反応がある。働き過ぎで常に脳が興奮状態になることで自律神経のバランスが乱れてしまって、内臓がダメージを受けて十分な疲労回復が出来ていないことでさらに脳が興奮しやすいという悪循環に陥っていると判断して施術を開始。
初回
内臓の異常反応を解除すると、高ぶっていた交感神経が鎮静化されて副交感神経優位の状態になりその場で眠くなってきたため、施術後軽く眠ってもらった。１５分程度の睡眠ではあったがかなりすっきりしたようで、顔色も良くなり方の緊張もゆるんだ。
２回目
１週間仕事は激務であったが、睡眠が深く眠れるようになったことで翌日まで疲労を持ち越すことがなくなり、頭痛が一週間の間に１回まで減り、肩こりはあるが比較的楽だったと報告を受ける。同じく内臓の異常反応の解除を行った。
３回目
頭痛が１回出たものの痛み止めを飲まなくても自然に治まったとのこと。肩こりは右の肩甲骨の内側だけにこり感が強く残っている。内臓の異常反応の解除を行った。
４回目
１週間全く頭痛になることなく過ごせていたとのこと。肩こりは時折感じているが、翌朝にはスッキリしてくるようになって来ていると報告を受ける。内臓の異常反応が右肺、左卵巣のみになった。
５回目
頭痛もなく調子が安定してきているので、次回から半月に１度の施術間隔へ広げる提案を行った。内臓の異常反応を解除。
６回目～8回目
生理が来て一旦調子が崩れたもののそれから持ち直して、１ヶ月に１回の施術ペースでも状態が安定したため卒業とした。
＜まとめ＞
肩こりの改善というよりも、単純な疲労回復を主眼に置いた施術で好成績を得られた症例。
基本的にはどのような症状であっても、人体が持つ回復力が本来のレベルで発揮できなくなっていることが原因なのでその原因を見つけて再び機能するように手伝ってあげることが重要であると感じた症例。
※こちらの記事は症例であり、全ての方に効果を保証するものではありません。効果には個人差があります。
自律神経の症状改善について詳しく解説していますので、ご興味がある方は是非ご覧ください。
頭痛の改善について詳しく解説していますので、ご興味がある方は是非ご覧ください。
