＜初診時のカウンセリング＞
１年前に大型トラックに追突されて、廃車になるぐらいの交通事故の直後から頭痛がはじまり、目の奥、こめかみ、後頭部の頭痛。首、肩、肩甲骨周囲、肩甲骨の下などに痛みを感じるようになり、病院やカイロ、整体、鍼灸など様々な治療を受けるが、改善せず当院へ来院した。
かなりたくさんの治療を受けてきたらしく、かなりの金額を治療費にかけたが全然よくならない為、藁にもすがる思いで来院された。来院時は表情も暗くなっており鬱っぽさも出ていた。
鍼灸は何度か受けているとのこと。
＜施術内容と経過＞
全身の筋肉がこわばっているような状態で、局所的に首が悪いというよりは、交通事故後に発生する交感神経の異常興奮が継続してしまっているように見受けられた。交感神経優位がずっと続いている為、内臓も十分に休めず疲労がたまる。
疲労がたまるけれどリラックスが出来ないからよりつらい状態へ入っていってしまうの繰り返しになっていた。自律神経のバランスを整えることが第一だと考え、まずは弱っている内臓機能の改善を目標に施術を開始した。
内臓の状態を調べていくと右肺、肝臓、十二指腸、下行結腸に異常反応があり、内臓調整で異常反応を改善し、後は全身の筋肉をゆるめるように軽く鍼を行っていった。初回の施術後、この一年の中で初めて頭痛が取れたらしく喜んで帰っていった。
翌週２回目の来院時にはビックリするぐらい調子が良くなったと報告を受けるが、体を診るとまだかなり不安定な状態だったため、安定するまでは状態が良くなったり悪くなったりを繰り返すことを説明し、施術は同じ施術を行う。
３回目の来院時には予想通り頭痛が出てきてしまったと来院、自律神経のバランスが整ってきたことで、血液循環が良くなってデトックス反応が強く出始めたようである。デトックスが終わるまで頭痛が出たり治まったりを繰り返し、しばらく辛いと伝える。
６回目の来院時にやっとデトックス反応が減ってきて、頭痛が出る頻度が減ってきた。施術間隔を半月に１度ペースまで広げる。
７回目の来院時には首肩に若干のツッパリは出ているが、おおむね体調良く過ごせているとのこと。徐々に施術間隔をあけながら様子見をしていく。
突然頭痛がひどくなり、予定よりも早く１１回目の来院をされた。特別思い当たる原因はないとのことだが、体を診ると胃と小腸に異常反応が出ており、変なもの食べなかったか聞くと、夏場に外に出しっぱなしにしていたカレーを食べてお腹を壊したとのこと。
おなかの調子を整える調整をしたところ、頭痛はその場で消失。痛んだ食べ物を食べたため、最近の清算した毒素を摂取していることから再度デトックスを促す施術を行う必要が出てしまった。
１７回目の来院で症状が安定してきたため、卒業とした。
＜まとめ＞
色々な治療院で施術を受けてきたことで、かえって体のバランスが悪くなり、通常よりも改善に時間がかかってしまった。この方の頭痛の本体は内臓機能の低下であるが、交通事故によるストレスから内臓機能が低下したと考えられる症例。
※こちらの記事は症例であり、全ての方に効果を保証するものではありません。効果には個人差があります。
頭痛の改善について詳しく解説していますので、ご興味がある方は是非ご覧ください。
