生理中に特にひどくなる緊張型頭痛に悩む40代女性(浜松市)の鍼灸症例

<初診時のカウンセリング>

社会人になった20代前半ぐらいから頭痛になることが多かったのだが、職業柄鎮痛薬がすぐ手に入るため、ロキソニンを常用しながら生活して来ていた。

最近はほぼ毎日、頭が重く、締め付けられるように痛い感じの頭痛が多い。特に生理前になると頭痛が強く出てひどくなると気持ち悪さも出てくる。日頃から肩こりも感じている。

鍼灸院は初めての受診。

頭痛 40代 女性 浜松市

<施術内容と経過>

緊張型頭痛と薬物乱用頭痛が併発していると考えられるため、用法用量通りの鎮痛薬の使い方をお約束していただいた上で施術を開始。

頭痛を引き起こしている直接の原因は首・肩こりでほぼ間違いなさそうなため、肩こり改善を主眼に施術計画を立てる。

首肩こりの原因を探っていくと、骨盤や背骨に大きなゆがみはないが、内臓の状態をチェックすると、小腸と左卵巣に異常反応があるため、内臓の不調による首肩こりから頭痛になっていると推測し施術を行った。

施術開始後4回は施術直後は楽になるが、3日ぐらいで再び頭痛になって来てしまっていたが、5回目以降から徐々に頭痛が減少して薬も減らせるようになって来た。途中生理の後から調子が悪くなることがあり、一進一退となったが、繰り返し施術を行うことで、状態が安定して来た。

雨の日だけ頭痛が出てしまうものの、それ以外の日ではほぼ頭痛が出ることがなくなったため14回の施術で卒業とした。

 

<まとめ>

内臓が関わる頭痛は生理などの影響もあり、ある程度良い状態までいっても急に状態が崩れてしまうことがあるため、慎重に経過観察を行なっていく重要性を改めて感じた症例でした。

 

※こちらの記事は症例であり、全ての方に効果を保証するものではありません。効果には個人差があります。

この記事を書いた人

静岡県浜松市中央区和地山で自律神経専門のはりを刺さない心身堂鍼灸院を開業。
自身も26歳の時にパニック障害から自律神経症状に苦しんだ経験を持つ。
2012年に独立開業。
国家資格 はり師(148056号)・きゅう師(147820号)
医薬品登録販売者試験 合格

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