一週間前から朝起きた時に手のこわばるようになり来院された40代女性(掛川市)の鍼灸症例

<初診時のカウンセリング>
一週間ぐらい前から朝起きた時に手のこわばりが出るようになったとのことで来院。

関節リウマチではないかと思い病院を受診したがリウマチの検査は陰性。原因がわからない為病院では治療を受けていない。

朝だけではなく一日中こわばった状態で動かしにくい。

今回、初めて鍼灸を受ける。

<施術内容と経過>
朝の手のこわばりは関節リウマチの典型的な症状ではあるが、検査で関節リウマチの可能性はないため、おそらくひどい肩こり(自覚なし)から指がうまく動かせなくなって、それをこわばりとして感じているのではないかと思われる。

初回
全身調整を行った後、肩甲骨周辺の筋肉をはりで緩める。手のこわばりは軽減した。

2回目(一週間後)
施術の翌日がこわばりがほとんど感じられないぐらいまで改善した。時間が経過するにしたがって徐々にまたこわばりを感じるようになってきたとのこと。全身調整と肩甲骨周辺の筋肉をはりで緩める。

3回目(一週間後)
時間経過で手のこわばりは戻ってきてはいるが、動かしずらいというほどではない。全身調整と肩甲骨周辺の筋肉をはりで緩める。

4回目(一週間後)
この一週間はほとんど手のこわばりを感じることなく過ごせていた。全身調整と肩甲骨周辺の筋肉をはりで緩める。

5回目(二週間後)
症状は全く出ていない状態で過ごせているが、触診ではこりが復活してきている感じたある。全身調整と肩甲骨周辺の筋肉をはりで緩める。

6回目(三週間後)
以前と変わらないぐらいまで普通に手を使えている。触診でのこりは若干程度で前回ほど顕著に戻ってきていない。全身調整と肩甲骨周辺の筋肉をはりで緩める。

7回目(一カ月後)
状態よく過ごせており、肩甲骨回りのこりも触診で戻ってきていないのを確認できたため、
今回で卒業とした。

<まとめ>
あまり知られてはいないのだが、肩甲骨周辺のこりが原因で肘、手の症状が出てくるケースはとても多い。

解剖学的に神経のつながりでは説明が出来ない症状が多く、おそらく筋肉同士が連携して動いている部分に障害が生じて今回の症例のように手がこわばる、肘や手の痛み(腱鞘炎)といった症状が現れる。

この症例のように肩甲骨周辺の深い部分の筋肉のこりを改善することで改善していくが、深い部分の筋肉のこりは自覚しにくいため、肩こり自体は自覚がないことが多い。

※こちらの記事は症例であり、全ての方に効果を保証するものではありません。効果には個人差があります。

この記事を書いた人

静岡県浜松市中央区和地山で自律神経専門のはりを刺さない心身堂鍼灸院を開業。
自身も26歳の時にパニック障害から自律神経症状に苦しんだ経験を持つ。
2012年に独立開業。
国家資格 はり師(148056号)・きゅう師(147820号)
医薬品登録販売者試験 合格

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