自律神経の乱れからくるめまい、頭痛、息苦しさ、動悸で来院された30代女性(掛川市)の鍼灸症例

<初診時のカウンセリング>
何年も前から、慢性的な肩こりが酷くなると頭痛、めまいなどに悩まされており、最近は息苦しさと動悸も感じることも出てきた為、来院した。

今はめまいが特にひどく、フワフワした感じでふらつくとのこと。

感情障害は今のところ出てはいないが、昔からくよくよ悩みやすかったり、人の顔色を窺ってしまうとのこと。

今回、初めて鍼灸を受ける。

<施術内容と経過>
肩こり症状からの緊張型頭痛のような印象も受けるが、カウンセリングしていると子供の時から自律神経があまり強いタイプではなかったことが考えられるため、出ている症状が自律神経の乱れによる不定愁訴として考えて問題なさそうである。

初回
真面目に考えすぎてしまう性格もある為、心理療法を行いながら、全身の筋肉の緊張を緩める施術と内臓調整を行って副交感神経が高まるように働きかけた。施術後、頭痛とめまいは改善した。

2回目(一週間後)
前回の施術後から、肩こり、頭痛、めまい、息苦しさ、動悸の症状が全体的に7割程度まで辛さが下がった状態で過ごせているとのこと。同じく心理療法と全身の緊張を緩めて、内臓調整を行った。

3回目(一週間後)
この一週間は動悸以外の症状がほとんど感じることなく元気に過ごせていたとのこと。発言も前向きになってきた。

4回目(二週間後)
施術間隔を広げてみたが、調子はかなり良く過ごせているとのこと。初回来院時に合った症状はほとんど感じることはなかったとのこと。

5回目(三週間後)
問題なく過ごせていたとのこと。掛川からの通院で遠方の為、今回で卒業とした。

<まとめ>
心理的な負荷がかかりやすい思考パターンがあり、それが自律神経が弱い体質と合わさったことで、めまい、頭痛、息苦しさ、動悸などの不定愁訴が出ていたと思われる症例。

自律神経が弱い体質の方というのは、無理を重ねるほど症状が悪化していくため、自分の体質を受け入れていくことで、自分にとって適切な生活不可になるようにすることで、最大のパフォーマンスを発揮することが出来るのだが、焦る気持ちとバランスをとることが難しいケースが多い。

この症例では、自律神経の仕組みについての理解がとても速かったため、比較的早く改善することが出来たと思われる。相手の理解度に合わせた説明がとても大切なことを再認識した症例。

 

※こちらの記事は症例であり、全ての方に効果を保証するものではありません。効果には個人差があります。

自律神経の症状改善について詳しく解説していますので、ご興味がある方は是非ご覧ください。