＜初診時のカウンセリング＞
一年以上前に仕事のストレスから、動悸、息苦しさ、喉の違和感（ヒステリー球）、冷や汗、不安感、焦燥感、不眠などの症状が出るようになり、このままではと思い病院へ行って薬をもらうが、思ったように改善せず、仕事ももう少し気楽にできる仕事へ転職したが、そこまで大きく改善しなかったとのことで来院。
外出そのものはまだできる状態ではあるが、飲食店への入店等の閉鎖空間へ入ることが難しかったり旅行が好きだが車での長距離移動もできない状態とのこと。
首こりや腰痛もある。
今回、初めて鍼灸を受ける。
＜施術内容と経過＞
症状的には典型的なパニック障害であり、呼吸が乱れている感じもある為呼吸法の指導と合わせて行っていく事とする。
初回
首のこりを改善を狙った施術を行う。来院時に感じていた息苦しさ、胸の周りのソワソワするような焦燥感と不安感は施術後軽減し、呼吸法の指導でほぼ消失した。
２回目(一週間後)
動悸や息苦しさといった自律神経症状はまだ出るのだが、前回指導した呼吸法を行うとほとんど問題ないレベルまでコントロールできているとのこと。引き続き首のこりを改善していく。
３回目(一週間後)
暇な時に行う呼吸法は継続してもらっているが、動悸や息苦しさを感じる回数が明らかに減少し始めたと報告を受ける。首こりの改善の施術を行う。
４回目(一週間後)
友人と一緒にお店は言ってすぐは緊張感を感じたものの、外食へ行くことが出来たとのこと。首こりの改善を行う。
5回目(二週間後)
人前で話をするようなことがあると、のぼせるような感じはあるが、それ以外ではほとんど、パニック症状が気になることもなく過ごせていたとのこと。
6回目(二週間後)
二週間たつと徐々に首こりが出てきてしまうものの、自律神経症状は感じることがなくなった。
７回目(一ヶ月後)
多少の首こりは発生するが、パニック障害の症状は出ることもなくなり、問題なく過ごせている為、今回で卒業とした。
＜まとめ＞
首のこりと呼吸の乱れが主な原因となってパニック障害を引き起こしていた症例。地道な呼吸のトレーニングに自主的に取り組んで頂けたことでスムーズな改善につなげることが出来た症例。
※こちらの記事は症例であり、全ての方に効果を保証するものではありません。効果には個人差があります。
パニック障害の改善について詳しく解説していますので、ご興味がある方は是非ご覧ください。
