3年前から不安感とうつ状態が出たりでなかったりを繰り返して来院された40代女性(浜松市)の鍼灸症例

<初診時のカウンセリング>

3年ぐらい前から理由が原因がわからない不安感を感じるようになり、良い時もあるのだが悪くなるとずっと気分が沈んだ状態になる。病院へ行ったが抗うつ薬をだされ、飲んでも効果がなかった。ネットで調べていたら当院を見つけて来院した。

若い時から慢性的な首肩こりがあり、時々頭痛も出るものの、感情の起伏が激しい方が困っている。

鍼灸は今回初めての受診である。

原因のわからない不安感で来院された40代女性(浜松市)の症例

<施術内容と経過>

常に不安感があるわけではないが、家でテレビを見ていて突然不安感に襲われることがある。何かきっかけがあるわけでもない為、出かけていて不安感に襲われると困るという事であまり外出はしないようにしている。

首・肩こりの自覚があり、実際に触れてみると表面までガチガチの岩が入っているようなこりがある。首こりから自律神経が乱れているようではあるが、筋肉や骨にアプローチしてもあまり反応がない為、単純な首こりではない為全身をチェックしていく。

左肺が十分に膨らんでいないようで、それをかばうために、背骨がゆがみ結果として首がこり、自律神経が乱れて原因の分からない不安感が出ていたようである。

2回目までの施術では肩こりや首こりが楽になった以外の変化は出なかったが、3回目の施術の際に不安感を感じることがなくなってきたと報告を受ける。

肺の機能が戻ってきて横隔膜がしっかり使えるようになってきたことで、呼吸が深くなってリラックスがしやすくなってきたようである。5回施術した時点で日常的に不安感を感じることはなくなった。

経過を観察しながら施術を行い、7回施術を終えた時点で安定していたため卒業とした。

<まとめ>

首がこると脳に十分な酸素と栄養がいかなくなるため、感情の起伏が激しくなる人が多い。この方は、首のこり自体が内臓の問題から来ていたこりであったため、筋肉のこりだけにアプローチするだけでは十分な効果が得られなかった症例。

肺は酸素を取り込む非常に重要な器官であると同時に、肺に空気を取り込む横隔膜にはリラックスの神経である副交感神経が多くあり、息をすることはまさに生きる事につながることを改めて感じた。

※こちらの記事は症例であり、全ての方に効果を保証するものではありません。効果には個人差があります。

自律神経の症状改善について詳しく解説していますので、ご興味がある方は是非ご覧ください。

この記事を書いた人

静岡県浜松市中央区和地山で自律神経専門のはりを刺さない心身堂鍼灸院を開業。
自身も26歳の時にパニック障害から自律神経症状に苦しんだ経験を持つ。
2012年に独立開業。
国家資格 はり師(148056号)・きゅう師(147820号)
医薬品登録販売者試験 合格

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1.自律神経失調症症例首こり、肩こり
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