寝る直前に動悸、胸の違和感、不安感に襲われるため来院した30代女性(浜松市)の鍼灸症例

<初診時のカウンセリング>
妊活に専念するために仕事を退職した後から、寝ようと横になると動悸、胸の前後に違和感、不安感に襲われるようになり、それによって眠れなくなり、来院した。

日中はほとんど不安な症状や動悸が出ることはないのだが、夜になると症状が出てくるようになるため、夜になるのが毎日怖いとのこと。

その他、肩こり、頭痛などの慢性症状もある。今回、初めて鍼灸を受ける。

<施術内容と経過>
仕事をしていた時から妊活は行っていたのだが、妊活をしっかりしなくてはというプレッシャーと毎月結果が伴わなくて落胆するということを繰り返してストレスが加わっていたところに、仕事を退職するという時間的な余裕が生まれたところから、頭の中で妊活について考える時間が増えてそのストレスからパニック症状が出てきてしまったのではないかと思われる。首こり改善をしながら、心理療法を組み合わせていく。

初回
全身調整を行い首こり改善を行った後、妊活の辛さについてカウンセリングを行った

2回目(一週間後)
前回の施術後、胸の前後の違和感は消失し、動悸、不安感もかなり低下したとのこと。症状が軽減したことで眠ることもできるようになったとのこと。首こり改善と心理療法。

3回目(一週間後)
不安感はほとんど出なくなり、動悸だけが気にすれば多少出ている程度で過ごせている。首こり改善と心理療法。運動を行うように指導。

4回目(一週間後)
この一週間は動悸も感じることなく過ごすことが出来ていた。運動するようになってから夜の寝つきがとてもよくなったとのこと。首こり改善と心理療法。

5回目(二週間後)
一度だけ軽めの動悸を感じることはあったが、すぐに収まり全体的に体調良く過ごせている。

6回目(三週間後)
体調良く過ごせている。一ヶ月間施術間隔をあけて問題がなければ次回で卒業予定。

7回目(一ヶ月後)
妊活で悩むようなこともなく、元気に過ごせていた。運動も継続出来ており問題なさそうな為、今回で卒業とした。

<まとめ>
妊活ストレスから自律神経が乱れてパニック症状が出ていた症例。

不妊での悩みというのは相談しにくく一人で抱え込んでしまうことも多いため、非常に強いプレッシャーがかかる。特にどちらかの両親から子供は・・っという深い意味を持たずに会話の中でしたことも後から結構悩んでしまっている。

妊娠しないことが女性としての能力に否定的な感情が生まれて自己否定的になりやすいため、きっちりと関係がないということを認識してもらう心理療法がとても有効だった症例。

※こちらの記事は症例であり、全ての方に効果を保証するものではありません。効果には個人差があります。

パニック障害の改善について詳しく解説していますので、ご興味がある方は是非ご覧ください。

この記事を書いた人

静岡県浜松市中央区和地山で自律神経専門のはりを刺さない心身堂鍼灸院を開業。
自身も26歳の時にパニック障害から自律神経症状に苦しんだ経験を持つ。
2012年に独立開業。
国家資格 はり師(148056号)・きゅう師(147820号)
医薬品登録販売者試験 合格

院長 佐野佑介をフォローする
1.自律神経失調症症例2.パニック障害症例5.動悸症例
スポンサー