小学校2年生から続く頭痛が悪化して学校に行けない日が多くなり来院されてた高2男子(浜松市)の鍼灸症例

<初診時のカウンセリング>
小学校2年生ぐらいから頭痛そのものはあったが、次第に頭痛の痛みが強くなり、現在は軽い頭痛は頻繁にあり、月に2~3日ほど痛みの強い頭痛で学校を休む状態とのこと。受験も控えている為、今のうちに良くしてしまいたいとのことで来院した。

今回、初めて鍼灸を受ける。

<施術内容と経過>
慢性頭痛の多くは小学校高学年以降に出てくる子が増えるのだが、小学校低学年から頭痛がはじまっていたことを考えると、体質的に何か問題があるか、幼稚園など小さい時に何らかの外的な衝撃を受けた可能性があるが、問診からは特別そういったことはわからなかった。首こりそのものはあるが、首そのものが悪い感じはしない為、全体的に原因を探りながら施術を行っていく事とする。

初回
全身調整と全身をはりで緩めて左右のバランスを整える施術を行った。今日感じていた軽い頭痛は施術後には消えたとのこと。

2回目(一週間後)
昨日天気が崩れるのと同時に頭痛が発生し学校を休んだとのこと。身体を診ると整えた左右のバランスが大きく崩れており、筋肉の緊張は他の部分の悪影響によるものではないかと思われるため、内臓調整を追加。特に肺と心臓周辺の反応が強かった。

3回目(一週間後)
今回は雨が降ってもひどい頭痛が出ることもなく、軽めの頭痛もほとんど出ていなかったとのこと。左右のバランスが若干ずれているが前回ほど大きく崩れていない。内臓調整を主体に施術を行った。

4回目(一週間後)
今日だけ軽い頭痛を感じるが、この一週間は調子よく過ごせていたとのこと。内臓調整。

5回目(二週間後)
二週間間をあけたがひどい頭痛は出ることがなく、軽い頭痛もほとんど出ていない状態で過ごせている。

6回目(三週間後)
三週間あけても問題なく過ごせており、頭痛がないというより、以前より頭がすっきりしている感じがするとのこと。。

7回目(一ヶ月後)
調子よく過ごせていたため、今回で卒業とした。

<まとめ>
内臓の不調が頭痛の原因となっていた症例。

小学校低学年以下で発生し始めた頭痛は内臓の調整を行うことで改善することが傾向的には多いのだが、身体の状態としては首のこりからの頭痛として症状が現れる為、実際に施術してみないと鑑別が難しい。

筋肉の緊張だけに惑わされないことが大切だと改めて感じた症例。

※こちらの記事は症例であり、全ての方に効果を保証するものではありません。効果には個人差があります。

頭痛の改善について詳しく解説していますので、ご興味がある方は是非ご覧ください。

この記事を書いた人

静岡県浜松市中央区和地山で自律神経専門のはりを刺さない心身堂鍼灸院を開業。
自身も26歳の時にパニック障害から自律神経症状に苦しんだ経験を持つ。
2012年に独立開業。
国家資格 はり師(148056号)・きゅう師(147820号)
医薬品登録販売者試験 合格

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