＜初診時のカウンセリング＞
長期休暇明けの一ヶ月ほど前から、朝起きるのが苦手になりはじめ、最近は起きるのが辛くて時々遅刻するようになったため来院した。
頭痛といえるほど強い頭の痛みはないが、朝起きると頭が重く、頭がぼーっとしてしまい、だるさもある。右肩も突っ張る。
今回、初めて鍼灸を受ける。
＜施術内容と経過＞
朝起きられなくなってきていること、頭重感だけではなくだるさもあることから、おそらく軽度の起立性調節障害ではないかと思われる。
初回
右肩のこりがかなり強いため、まずは右肩残りをとったうえで、全身調整を行った。睡眠について問題があったため、睡眠指導を行う。
２回目(一週間後)
前回の施術後から、起きるのにすごくつらいということはなくなり、ぼーっとした感じは残るものの頭重感は消失している。全身調整。
３回目(一週間後)
朝は問題なく起きられるようになってきており、だるさだけが残ってはいるが日常生活に支障はなくなっている。全身調整。
４回目(二週間後)
だるさも感じなくなり、調子よく過ごせているとのこと。
５回目(三週間後)
朝もすっきりと起きることが出来、だるさやぼーっとする感じもなく、元気に過ごせていた。問題なさそうなので、今回で卒業とした。
＜まとめ＞
軽度の起立性調節障害が疑われる症例。
通常軽度であれば一ヶ月ほどで自然治癒するとされているが、完全な軽度よりも若干だけ中度よりだったと思われる。
リラックスできなくなっていたため、全身調整でリラックス状態を作りやすいようにサポートし、睡眠前の過ごし方についても指導通りに行っていただけたことで、スムーズな改善が行えた症例。
徐々に起きられないという状態が悪化していっていたことを考えると、軽度の起立性調節障害の子供の中には、今回のケースのように軽度と中度の境界ぐらいにいるが、適切な対応をとらないことで、そのまま生活リズムを乱してしまって、悪化させてしまっているケースが少なからずあるのではないかと思われる。
※こちらの記事は症例であり、全ての方に効果を保証するものではありません。効果には個人差があります。
起立性調節障害の改善について詳しく解説していますので、ご興味がある方は是非ご覧ください。
