＜初診時のカウンセリング＞
学校の長期休み明けに当たる1カ月前に朝、頭痛と吐き気のような気持ち悪さ、だるさが出るようになり、朝起きられなくなって来院した。
頭痛はこの一ヶ月の間にだいぶ落ち着いたのだが、気持ち悪さとだるさが現在も続いている状態。
気持ち悪さとだるさは朝が一番強く夕方になるとだんだん収まってきて、お昼ぐらいからなんとなくご飯も食べられるようにはなる。
学校は休んでいる。
今回、初めて鍼灸を受ける。
＜施術内容と経過＞
血圧を測ってみたものの、極端に低かったり、最高血圧と最低血圧の差が大きいといったことはないため、起立性調節障害なのか、不登校による身体表現なのかははっきりしないところがあるものの、身体が全身かなりこわばっているので、筋肉を緩めてリラックスしやすい状態にすることを目標に施術を開始する。
初回
緊張状態が強いため内臓調整を行って副交感神経を刺激してから、手足に触れるだけのはりで全身調整を行った。施術後は気持ち悪さが治まったが、だるさは残る状態とのこと。
２回目(一週間後)
前回の施術後からは、朝に気持ち悪さやだるさは出るのだが、夕方まで続かず、お昼ごろには消えるようになってきているとのこと。
３回目(8日後)
だるさも気持ち悪さも午後には完全に消えるようになった。
4回目(10日後)
朝からだるさも気持ち悪さも出なくなったが、学校へは行っていないとのこと。今回で終わりたいとの希望で終了。
＜まとめ＞
起立性調節障害にしては症状が簡単に改善しすぎている感じもある為、不登校心理からくる身体表現の可能性の方がかなり高いと思われる症例。
提案通りの通院が1度しかされておらず、その後の通院は他の用事が優先になっているようで、子供の健康面に関わる問題に対して、優先順位がそれほど高くないのが気になるところではある。
※こちらの記事は症例であり、全ての方に効果を保証するものではありません。効果には個人差があります。
起立性調節障害で詳しく解説していますので、ご興味がある方は是非ご覧ください。
