＜初診時のカウンセリング＞
生理周期に合わせて右後頭部に締め付けられるような頭痛が出るという状態は、２０代のころからあった。
一ヶ月ぐらい前から毎朝同じ右後頭部に頭痛が出るようになり、昼過ぎには治まるという状態になっている。
病院へ行ったが頭痛の時に飲むための痛み止めを処方されただけで、毎日薬を飲む生活を続けて良いのかという不安もあり来院した。
鍼灸は初めての来院。
＜施術内容と経過＞
締め付けられるような頭痛であることから、緊張型頭痛ではないかと思われる。元々生理周期に合わせて頭痛が出ていたことを考えると頭痛体質が基盤にあり、なんとかその状態を維持していたものが、何らかの原因で維持できなくなり症状が悪化したものと思われる。右後頭部が引っ張られるような感じはあるが、自覚的な肩こりや首こりはない。しかし、検査をするとかなりこりがある為、原因は首肩こりと考え改善を主に行っていくこととする。
初回
元々生理周期に連動して頭痛が出やすいとのことなので、こりが内臓に要るものではないかと考え、内臓を調べてみると心臓、十二指腸、小腸、下降結腸、副腎、子宮に異常反応がある為、解除。起き上がってみると右後頭部が引っ張られるような感じがなくなっていたため、ここで施術終了。
２回目(一週間後)
前回の施術の翌日にきつい頭痛が１度出たが、その後から３日間頭痛がピタリと止まっていた。一昨日から再び朝に頭痛が出るようになってきたが、痛みの程度が軽くなっている。心臓、下降結腸、副腎、子宮に異常反応がある為、解除。
３回目(一週間後)
施術後の２日間は朝頭痛が出たが、その後からはツッパリ感のみで頭痛が出ていない状態で過ごせている。心臓、下降結腸、副腎、子宮の異常反応を解除して施術終了。
４回目(一週間後)
右の後頭部から首にかけてツッパリは出ているが、頭痛は感じることがなかった。心臓、副腎、子宮の異常反応を解除して施術終了。
５回目(一週間後)
２日程度、右後頭部から首にかけてツッパリが出たが、そのほかの日は頭痛もツッパリもなく楽に過ごせていた。心臓、子宮の異常反応を解除して施術終了。施術間隔を伸ばす。
６回目(二週間後)
ほとんど調子よく過ごせていたのだが、９日ぐらいのときにツッパリがでた。子宮の異常反応を解除して施術終了。
７回目(二週間後)
今回はツッパリ感もなく過ごせており、生理も来たが特別問題なかった。子宮のわずかな異常反応を解除して施術終了。
８回目(一ヶ月後)
この一ヶ月調子よく過ごせており、生理のときも元気だった。今回で卒業とするが、本人の希望でメンテナンスへ移行。
＜まとめ＞
内臓が原因の頭痛症例。
生理周期に連動して頭痛が出る方は多いのだが、今回のように内臓がこりの原因となっている場合とそうではない場合がある為、体の反応を診ながら施術を行っていく重要性を改めて感じた。
※こちらの記事は症例であり、全ての方に効果を保証するものではありません。効果には個人差があります。
頭痛の改善について詳しく解説していますので、ご興味がある方は是非ご覧ください。
