20年続く後頭部の頭痛で来院された40代男性(浜松市)の鍼灸症例

<初診時のカウンセリング>

20代の時から頭の後ろ(後頭部)に頭痛が出ることがあり、最初は月に数回程度であったが、徐々にひどくなり、最近では酷いと週に5回頭痛が出ているような状態である。

アメリカに行っており、そちらで整体や鍼灸、カイロなどを受けている間は治まっていたが、受けるのをやめると悪化してきてしまうような状態。

ズキンズキンという痛みが主であるが、時々脈打つような頭痛が出ることもある。海外で手に入る頭痛薬を常用している状態とのこと。

アメリカで鍼灸は受けていた。

20年続く後頭部の頭痛で来院された40代男性(浜松市)の症例

 

<施術内容と経過>
自覚的には肩こりもあり、メインは緊張型頭痛で時々片頭痛、薬の使い過ぎで薬物乱用頭痛が併発しているのではないかと思われる。
首が左にほとんど倒れないが、頭痛との関連性は不明。まずは、肩こり改善を主体に行って行くことで施術を開始。

初回
頭蓋骨にひずみが出ていたため、まずは頭蓋骨の調整。首周りの筋肉が緩んで柔らかくなる。深部の方はまだ固い為、調べていくと胸椎(背骨)で動きが悪くなっているところがある為、動きを付けてあげると首の奥の筋肉の緊張も緩和された為、施術終了。

2回目(一週間後)
前回の施術後、3回ほど薬は服薬した。5回から3回に減っているので、まずまず。肩こりは幾分楽だった。
肩甲骨の上部にこりがある為、鍼で緩める。腰からも首が引っ張られている為、腰の筋肉をゆるめて施術終了。

3回目(一週間後)
肩こりは感じたが、頭痛は一回も出ることなく過ごせていた。首の動きは相変わらず左にはほとんど倒れない為、頭痛とは無関係と判断。動きが出るように施術を行ってみるが、骨レベルで引っかかってしまっているようで変化なし。
全身の筋肉をゆるめてから、頭と首の境目の筋肉をゆるめて施術を終了。

4回目(一週間後)
今回も頭痛はなく過ごせていた。肩こりも軽かったとのこと。施術間隔を延ばす。

5回目(二週間後)
2週間目の途中から肩こりを感じ始め、1回だけ頭痛が発生。身体的には特別な問題が起きていないことから、もう少し同じ施術を行って慣れさせる。

6回目(二週間後)
今回は多少肩こりを感じることはあったものの、頭痛になることもなく過ごせていた。次回施術を更に一ヶ月後に延ばす。

7回目(一ヶ月後)
一ヶ月間、時折肩こりは感じたものの、寝れば回復する状態で、頭痛も感じることはなかった。全身のバランス状態も良い為、今回で卒業とした。

 

<まとめ>
頭蓋骨のひずみから、色々なところに問題が波及していってしまっていた頭痛症例。

おそらく、初期のうちであれば頭蓋骨の調整だけで対応できたのではないかと思われる。薬物乱用頭痛は薬を使わないようにするという方が多いが、自然と薬が必要ない状態を目指した方が肉体的にも精神駅にも楽なように思う。

※こちらの記事は症例であり、全ての方に効果を保証するものではありません。効果には個人差があります。

頭痛の改善について詳しく解説していますので、ご興味がある方は是非ご覧ください。

この記事を書いた人

静岡県浜松市中央区和地山で自律神経専門のはりを刺さない心身堂鍼灸院を開業。
自身も26歳の時にパニック障害から自律神経症状に苦しんだ経験を持つ。
2012年に独立開業。
国家資格 はり師(148056号)・きゅう師(147820号)
医薬品登録販売者試験 合格

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