＜初診時のカウンセリング＞
仕事は美容師をしているのだが、一昨日に突然腰に激痛が走り、近くの接骨院へ行ったのだが電気を当ててもらったのだが、あまり変わらず、朝になったら起き上がれないほどの痛みになっていたため、仕事を休んで来院。
仕事柄中腰で腰に負担をかける仕事が多く、足に軽い痺れまで出ている状態とのこと。
鍼灸は初めての受診。
＜施術内容と経過＞
腰を診ると体を診させて筋膜の傷が見つかった。今回痛みを訴えていないところにも筋膜の古傷がある為、確認すると過去に何度かぎっくり腰をやっている。
筋肉が急激に緊張してしまうぎっくり腰であれば電気をかけても問題ないのだが、筋膜の傷が拡がって炎症が起きているところに電気を流してしまったため、炎症が拡がってよく朝起きられなくなってしまったようである。
足のしびれは一昨日はなく今日になってから出てきたとのことで、痛みを我慢しているうちに太ももの筋肉を支配している神経が他の筋肉によって圧迫されたのではないかと思われる。
初回
痛みを我慢して骨盤や背骨にゆがみが出ている為、まずはそちらを調整して元の位置に戻してから、まずは痛みを出している筋膜の傷を優先的に点灸（米粒程度のお灸）を行った。施術後、痛みは残るが、一人で歩ける程度になったため、施術を終了。
２回目(２日後)
痛みは残っているが、強烈な痛みは前回の施術の翌日からは出なくなっており、休み休みではあるが仕事にも出ている状態とのこと。足のしびれは感じなくなった。痛みを避けるために再び骨盤と背骨にゆがみが出ている為、調整。筋膜の傷に点灸を行った。肩から腰の筋肉を引っ張ってきてしまっていたため肩周囲の筋肉を緩める施術を行い終了。
３回目(一週間後)
腰に違和感、不安定感や軽い痛みがあるが、仕事も通常業務がこなせるようになっているとのこと。前回の施術と同じ施術を行い終了。
４回目(２週間後)
日常的にはほとんど、問題なく過ごせているとのこと。以前から仕事終わりぐらいの時間帯になると、腰が重くなると感じていたそうであるが、古い筋膜の傷がふさがっていない為、再発予防をするならプラス２回の通院が必要と伝える。
５回目(二週間後)
日常は問題ない状態が維持できており、夕方に腰が重たくなるのが毎日ではなくなってきたとのこと。
６回目(４週間後)
自覚的にも元気に過ごせており、古い筋膜の傷もふさがったため、今回で卒業とする。
＜まとめ＞
初期対応を間違えて悪化させてしまった症例。
ぎっくり腰は急になった腰痛の総称で、種類があります。その為、電気を当てたり、温めたりして良い場合と、ダメな場合があり、この方はダメなタイプのぎっくり腰であったためかえって症状が悪化してしまい、回復までの時間が長くなってしまった。
※こちらの記事は症例であり、全ての方に効果を保証するものではありません。効果には個人差があります。
