右肩が痛くて起きてしまうと来院された40代女性(浜松市)の鍼灸症例

<初診時のカウンセリング>

5年ほど前から右の肘から先がしびれるような感じがしていたが、半年前から突然右肩が痛くなり、病院へ行ったが原因がわからず、痛み止めを出されただけであった。

寝返りを打つと痛い為、夜中に何度も痛みで目を覚ましてしまい熟睡ができないため来院。

鍼灸は初めての受診。
右肩が痛くて起きてしまうと来院された40代女性(浜松市)の症例

<施術内容と経過>

右腕がもともとしびれていたことから、首の付け根で腕に行く神経が圧迫されている(胸郭出口症候群)のではないか?と考え、首の付け根を押えると腕のしびれと一緒に肩の痛みが強くなった為、肩関節の問題ではなく神経的な問題と判断。

初回
肩こりもあり、骨盤から背骨にかけても安定していなかった為、骨盤と背骨の調整を行ってから、神経が圧迫を受けていると予想される場所の筋肉を鍼で緩めていった。施術直後、しびれは残るが、肩を動かしても痛みが軽くなったといわれる。

2回目
一週間後に来院。施術後2晩は夜中に痛みで目覚めることなく過ごせたと報告を受ける。徐々に痛みは戻っているが、初回来院前よりも肩の痛みは楽に過ごせていると報告を受ける。

3回目
施術後3日は夜中に痛みで目覚めることがなかった。日常の中での痛みも辛い日がほとんどなく、軽くなっている。

4回目
2晩だけ痛みで目覚めたが、一晩の中で1回だけであり、以前のように何度も痛みで目覚めるという事はなくなったと報告を受ける。

5回目
この1週間は1度も痛みで目覚めることはなかったとのこと。首の緊張もだいぶ緩んできたため、2週間に1回の通院ペースへと変更する。

6回目
仕事を頑張りすぎたり、嫌なことがあった日の後、痛みが出て夜中に目覚めることはあったが2週間を通して2日だけで過ごせている。月に1回へさらに施術間隔を広げる。

7回目
問題なく過ごせており、首の緊張もさほど強くない為、今回で卒業とした。

<まとめ>

肩の痛みを訴えられても、その痛みが何から来ているのかを細かくカウンセリングしていくことで、肩ではなく首の問題だと見抜くことが出来た症例。

肩関節の痛みを訴えられているからと言って、肩の痛みのポイントばかりに鍼を行っていても改善できなかったと思われる。

※こちらの記事は症例であり、全ての方に効果を保証するものではありません。効果には個人差があります。

この記事を書いた人

静岡県浜松市中央区和地山で自律神経専門のはりを刺さない心身堂鍼灸院を開業。
自身も26歳の時にパニック障害から自律神経症状に苦しんだ経験を持つ。
2012年に独立開業。
国家資格 はり師(148056号)・きゅう師(147820号)
医薬品登録販売者試験 合格

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肩の痛み症例
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