＜初診時のカウンセリング＞
半年ぐらい前から左耳のが何かでふさがれているような、閉塞感を感じてるようになり、しばらくしてからふわふわするようなめまいも感じるようになった。
最初は内科を受診したが耳鼻科に回され、MRIなどの検査を行ったが特別異常が見つからず、メニエール症候群かも？とあいまいな診断をうけ、めまいを止める薬を処方されたがほとんど変化がなく来院した。
鍼灸や整体もいくつか回ったが全く変化しなかった。
＜施術内容と経過＞
めまいや耳がふさがれているような、お椀をかぶされたような感覚が出る場合の多くが首の骨のゆがみや筋肉の過剰な緊張が関係しているケースが多い為、触診にて首を診てみると、首の横側に非常に強いこりが確認できた為、この緊張を改善することを目的に施術を開始した。
初回は首の筋肉の緊張がめまいや耳のふさがった感じと直接関係があるのかを確かめる為、直接九コリの強い部分に鍼を行ってコリをゆるめめまい感や耳の閉塞感に変化があるのかを確かめる施術を行ったところ、めまいは軽減し、閉塞感はかなりすっきりした。
２回目の来院時に話を聞くと翌朝にはまた元に戻ってしまったと報告を受ける。その為、首の筋肉のこりが首以外のところからの影響でこっている為、スグに症状が戻ってきてしまったと判断し、首のコリを作り出している原因を全身を通して探っていった。
そうしたところ、左足ふくらはぎの外側に異常な筋肉の緊張が見つかり、そこの筋肉に鍼をしたところ、首の筋肉の緊張がゆるんだ。
３回目以降からは施術後、持続時間が徐々に伸びていき、６回目以降からは途中でめまいや耳の閉塞感がでても、一晩寝ると自然と消失するようになったとのこと。
１ヶ月施術の間を開けても症状が戻らず、状態も安定したため、９回の施術で卒業とした。
＜まとめ＞
首の筋肉のこりからめまいや耳の閉塞感、耳鳴りなどの症状を訴えられることは多いが、首の筋肉のこりを作り出している原因を突き詰めることが大切だった症例。
通常の鍼灸院では耳の原因を足まで探しに行くことがない為、鍼灸で十分改善できる症状であっても、この方のように見落とされてきてしまうケースが多い。
※こちらの記事は症例であり、全ての方に効果を保証するものではありません。効果には個人差があります。
めまい改善について詳しく解説していますので、ご興味がある方は是非ご覧ください。
