『自分が悪いのかな…』と責めてしまうあなたへ。罪悪感で支配する人の特徴と関わり方

結論:あなたの罪悪感を刺激してあなたのことをコントロールしてくる人には要注意

あなたが優しかったり、責任感が強い方であるほど、人間関係のちょっとしたトラブルの中でも「自分が悪かったのではないか?」「謝罪をしっかりしなくてはいけない」と考えてしまうことは少なくありません。

自分の行動を振り返ること自体は悪いことではありませんが、世の中にはそれを利用してあなたを支配したり、攻撃してくる人が少なからず存在します。彼らは「コントロールしやすい人」を本能的に見抜いて近づいてきます。

今回は、そのような「マニピュレーター(他人を操る人)」や「カバート・アグレッション(善人のふりをした攻撃者)」の見分け方と対処法について解説していきます。

あなたは「コントロールしやすい人」ではありませんか?

以下の項目にいくつ当てはまりますか? 多く当てはまる方ほどコントロールしやすいと思われ、ターゲットにされやすいので注意が必要です。

  • 良心的で責任感が強い

  • 他人の感情に敏感で、すぐに「自分が悪かったかな」と考えてしまう

  • 「NO」とはっきり断るのが苦手

  • 他人からの評価や、嫌われることを過度に恐れてしまう

あなたの味方は、あなたに罪悪感を感じさせない

マニピュレーターやカバート・アグレッションは、一見すると「良い人」に見えることが多いです。

あなたの立たされている状況に理解を示したり、共感的に振る舞うなど、多くはあなたの味方のような存在に感じられます。しかし、それはあなたをコントロールするためのファーストステップに過ぎません。

「良い人」というイメージをあなたに植え付けておくことで、「〇〇さんはいい人だから間違いない。間違いがあるとすれば自分の方だ」と、気が付かないうちにインプットしていくのです。

彼らは関係性の構築の段階から、あなたが罪悪感を抱くような下準備を始めています。

良い人はあなたに罪悪感を感じさせるような発言はしません。あなたに罪悪感を埋め込む相手には注意が必要です。

支配するために「ダブルバインド(二重拘束)」を多用してくる

他人を支配する有効な心理手法として、彼らは「ダブルバインド(二重拘束)」をよく使ってきます。ダブルバインドとは、どちらを選んでもあなたが困るような2択を提示してくる手法です。

【ダブルバインドの例】 「もっと自分で考えて主体的に自由に動いていいよ。ただし、勝手な判断をせずに必ず事前に報告・相談しなさい。」

このように、前後の文脈で矛盾することを言って、相手がどちらを選んでもあなたから責められる状況を作り出します。

健全な人間関係ではダブルバインドが使われることはまずありません。仮にそのようなことを言われれば、「矛盾しているからどっちなんだよ!」と言い合いになるのが普通です。

しかし、心理的な上下関係ができあがっている状態では、「矛盾を指摘すること自体が悪になる」という空気になり、言い出すことができなくなります。こうしたダブルバインドを何度もかけることで、無意識レベルで「従わなくてはならない」と繰り返し刷り込んでいくのです。

彼らの目的はなにか?

なぜこのようなコミュニケーションを取ってあなたをコントロールするのかというと、それは「あなたを自分の思い通りに支配し、自分の利益を最大化すること」にあります。

利益の内容は様々です。

  • 金銭的な要求

  • 承認欲求を満たすことや、優位に立つため(マウンティング)

  • 自分の責任や問題をあなたになすりつけること

心理的な支配であるため、論理的に考えるとかなり無茶苦茶な要求をされていることも少なくありません。

高圧的な態度で臨んでくることもあれば、「あなたに傷つけられた」と被害者を演じることであなたの罪悪感を刺激し、「申し訳ないことをした」と思わせることであなたを支配しようとします。

罪悪感を感じたら誰かに相談しよう

あなたは元々、罪悪感を感じやすいという特性があるかと思います。

罪悪感に襲われたときは、第三者に相談して「それが適正な罪悪感なのか」をチェックするようにしましょう。

彼らのように罪悪感を意図的に刺激してくる人と関わってしまうと、あなたの人生はボロボロになっていってしまいます。

親子、友人、恋人、職場など、どの人間関係においても、罪悪感を強く刺激してくるような相手には要注意です。

自分自身ではなかなか気がつくことが難しいため、強い罪悪感を感じる場合には「誰かに相談すること」が一番大切です。

マニピュレーター・カバート・アグレッションへの対処法

前述した通り、彼らは「コントロールしやすい人」を本能的に察知して近づいてきます。そのため、「コントロールしやすい人」だと思われてしまうことが一番のリスクです。

もし既にターゲットにされている場合は、毅然とした態度で「あなたの要求には従わない」という姿勢を一貫して通すことが重要です。

強く拒絶すると、相手は「被害者モード」に入って再びあなたの罪悪感を刺激してきます。しかし、罪悪感を感じても、その感情に流されて優しさを出してはいけません。

彼らは、あなたのような優しく責任感が強い人の罪悪感を刺激してコントロールするプロフェッショナルです。

罪悪感という感情のままに行動していると、いつまで経っても支配関係から抜け出すことができません。

「自分が罪人になってしまうのではないか」と思うほどの罪悪感を感じたとしても、その感情に従って動いてはいけないのです。

まとめ

世の中には、罪悪感を刺激してあなたを支配したり攻撃してくる人がいます。優しく、責任感が強く、「自分が悪かったのではないか」と考えてしまう心の優しい人がターゲットにされやすい傾向があります。

原則として「関わらないこと」が最も大切ですが、もし関わってしまった場合は以下のポイントを意識してください。

  • 第三者に、自分が感じている罪悪感について相談する

  • 苦しくても毅然とした態度で、相手の要求を突っぱねる

  • 「あなたのためを思っている」「あなたに傷つけられた」という言葉に流されない

人生をボロボロにされてしまうことも少なくないため、もし悪質な支配を受ける関係になってしまった場合には、速やかに関係を断つことが最も望ましい解決策です。

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心身堂鍼灸院院長
この記事を書いた人
鍼灸師 佐野 佑介

静岡県浜松市中央区和地山で自律神経・メンタル専門のはりを刺さない心身堂鍼灸院を開業。
自身も26歳の時にパニック障害から自律神経症状に苦しんだ経験を持つ。
パニック障害、広場恐怖症、うつ病などの精神疾患領域と起立性調節障害、機能性ディスペプシア、眩暈などの自律神経疾患の専門の鍼灸師。
国家資格 はり師(148056号)・きゅう師(147820号)
医薬品登録販売者試験 合格

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心理・脳科学