子供が生まれても変わらない夫にイライラする

子供が生まれても変わらない夫にイライラする

結論:男性は子育てを行うことで徐々に父親の脳に変化していくので、子育てをさせる必要がある

女性は子供を生むときに陣痛を引き起こすオキシトシンというホルモンの影響で、脳が大きく変化し、子育てに適した脳へと物理的に大きな変化が起こります。

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男性は身体的には出産というイベントがないため、女性のように生理的に子供が生まれるタイミングで急激に脳が子育てに適した脳へ変化が起こりません。

多くの男性は子供が生まれた直後は父親になったと実感が持てない状態でいることが多く、そのため子供が生まれたからと言って自動的に父親としての自覚が出てくるわけでもありません。

男性の脳は子育てを行っていくことで徐々に変化し、子育てに適した脳へと変化していきます。

子育て作業を行う→子育てに適した脳へと変化という順番なので、嫌々でも良いので子育て作業を行わせることが重要になります。

子育てに関わらないと、男性の脳はいつまでたっても子育てに適した脳へと変化しません。

子供が生まれたら変わるのではなく、子育てをすることで変わるのが男性の脳です。

子育てを通して男性の脳やホルモンが変化する

男性は子育てにより、脳やホルモンバランスが変化します。

その結果、子育てに適した振る舞いが行えるようになっていきます。

女性の変化に比べると変化の幅は小さいですが、子育てに関わることで少なからず子育てに適した状態へと変化していきますので、子育てに関わらせることが何よりも大切です。

子どもとのふれあいがオキシトシンを分泌させる

子どもとの肌のふれあいは男性にもオキシトシンの分泌を増加させる作用があります。

オキシトシンの基本的な作用は協力・協調・絆です。

子育てに参加して子供と肌と肌が触れ合うことで、男性でもオキシトシンの分泌量が増えて、より協力協調的になることが期待できます。

子育ては夫婦だけでなく親兄弟など多くの人との協力がとても大切になるため、オキシトシンの分泌量が増えることで親族との協力関係も築きやすくなります。

男性ホルモンが低下して穏やかになる

男性ホルモン(テストステロン)はオキシトシンとは逆に、競争を好み攻撃性を高める作用があります。

子育てに関わる男性は、そうではない男性や独身男性と比べて男性ホルモンが若干低下することが知られています。

男性ホルモンが低下することにより、競争心や攻撃性が低下し、穏やかな性格になりやすくなります。

夫が子育てに適することで野心が弱まる

子育てに適した脳へ旦那さんが変化すると、夫婦関係も良くなりやすくなります。

しかし、一方で人生の優先順位が子供や家族になるため、仕事やキャリアに対する情熱が低下します。

既に十分な資産を築いていたり、基本的な能力が高くて給料が高い等の場合は問題ありませんが、出世欲なども抑えられて家庭を優先するようになります。

子育てには良いのですが、経済面では苦労してしまう可能性もあります。

子供に良い環境を与えたいという目的からお仕事を頑張られる方もいらっしゃいますが、子どもとのふれあいが減ると再びオキシトシンの分泌低下して男性ホルモンの働きが上がってきてしまうというジレンマがあります。

愛着の問題を持っている場合には注意

旦那さんが愛着の問題を抱えている場合には、注意が必要です。

愛着障害は幼少期に適切な親子関係の形成に失敗したことで、オキシトシンの反応性が悪くなる状態です。

オキシトシンの反応性が低いため、子供の世話を通してオキシトシン分泌量が増えて子育てに適した脳への変化が起こりにくい可能性があります。

愛着の問題を抱えている場合には、あなたや周囲の人の関心が旦那さんから離れることに対してとても不安を感じやすい場合があります。

あなたが子供のお世話をする為に、旦那さんへの対応に変化が生じるとあなたの愛情が子供に獲られたと子供に嫉妬する。

小さいときは子供と母親のスキンシップはとても重要などですが、甘やかし過ぎだと言って母子の交流を邪魔する。

旦那さんへのお世話に手を抜くようになったとあなたを困らせる。

このような愛着の問題を抱えている可能性が高い場合には、専門家に相談することも大切です。

まとめ

男性は女性と異なり子供が生まれたからと言ってすぐに子育てに適した脳へと変化しません。

男性は子供とのふれあいの中からオキシトシンの分泌が増加、テストステロン(男性ホルモン)が低下することで、子育てに適した協力・協調的な脳へと変化していきます。

子育てに関わらないと子育てに適した脳へと変化していかないため、子育てに積極的に関わらせていくことがとても重要になります。

子育てに適した脳になることで、社会的な野心は低下しやすくなることは理解しておきましょう。

愛着の問題を抱えている場合には、オキシトシンへの反応性が低い脳の状態のため、子育て脳へと変化しないばかりか、子育てにとっての障害になる場合もあります。

早めに専門家に相談することが大切です。

旦那さんとの関係性でのご相談ご希望の方はお問い合わせよりご予約ください。

遠方で来院が難しいけれど、カウンセリングを受けたいという方はオンラインカウンセリングをご利用ください。

心身堂鍼灸院院長
この記事を書いた人
鍼灸師 佐野 佑介

静岡県浜松市中央区和地山で自律神経・メンタル専門のはりを刺さない心身堂鍼灸院を開業。
自身も26歳の時にパニック障害から自律神経症状に苦しんだ経験を持つ。
パニック障害、広場恐怖症、うつ病などの精神疾患領域と起立性調節障害、機能性ディスペプシア、眩暈などの自律神経疾患の専門の鍼灸師。
国家資格 はり師(148056号)・きゅう師(147820号)
医薬品登録販売者試験 合格

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