高校生の時から続く頭痛の悪化で2週間の間に3日ほど動けなくなり来院した40代女性(浜松市)の鍼灸症例

<初診時のカウンセリング>
高校生ぐらいから時々頭痛を感じることはあったが、社会人になってから徐々に頭が重たいような感じになり、月に1回程度ひどい頭痛で動けなくなってしまう状態で過ごしていたのだが、最近その頭痛が2週間の間に2~3回と頻度が増えてきている為、来院した。

頭痛が出ていない日も、頭は常に重たい感じがあるので、非常に軽い緊張型頭痛があり、それがピークになると動けないぐらいの頭痛が出てているようである。

今回、初めて鍼灸を受ける。

<施術内容と経過>
頭が重たいという状態が慢性化しており、首肩こりを疑ったのだがそれほど強いこりが発生していない為、頭蓋骨周辺の筋肉がこわばって症状が出てきていると思われる。

初回
全身調整をして筋肉を緩めるが、頭重感に変化はなし。頭部へ直接刺さないはりを行って頭蓋骨周辺の筋肉を緩めると頭重感が改善した。

2回目(一週間後)
前回の施術後から、夜ぐっすり眠れるようになり、起きた時にすっきりした感覚を感じるようになった。しかし、仕事が忙しかったため頑張ったところ再び頭重感が出てきている。

3回目(一週間後)
来院開始から2週間経過したが、当初の目的であった動けなくなるほどの頭痛は一度も出ていない状態で過ごせている。

4回目(二週間後)
仕事で頑張りすぎた翌日などに、頭重感~軽い頭痛が出ることはあるが、しばらくすると自然にそういった症状も消えていく状態で過ごせていた。

5回目(一カ月後)
施術後、3週間を過ぎたあたりから、軽い頭痛が出るようにはなったが、ひどい頭痛はない状態で過ごせている。

6回目(一カ月半後)
経過観察を含めて一ヶ月半ほど施術間隔をあけてみたが、問題なく元気に過ごせている。今回で卒業とした。

<まとめ>
おそらく考えすぎることで頭蓋骨周辺の筋肉が固まってきてしまって頭痛が出ていた症例。

心因性頭痛を除き、多くの頭痛は首肩こりが原因となるが今回のように首肩に特別異常がない状態の場合は、頭蓋骨周辺の筋肉の緊張か心因性頭痛かのどちらかしかないが、カウンセリングしている段階で心理的な問題を見つけられなかったため、頭蓋骨周辺の緊張緩和という施術方針をとった。

元気に明るく話していても心因性頭痛であることもある為、決めつけてしまわずに心因性頭痛の可能性を考えながら施術を行うことが大切である。

 

※こちらの記事は症例であり、全ての方に効果を保証するものではありません。効果には個人差があります。

頭痛の改善について詳しく解説していますので、ご興味がある方は是非ご覧ください。

この記事を書いた人

静岡県浜松市中央区和地山で自律神経専門のはりを刺さない心身堂鍼灸院を開業。
自身も26歳の時にパニック障害から自律神経症状に苦しんだ経験を持つ。
2012年に独立開業。
国家資格 はり師(148056号)・きゅう師(147820号)
医薬品登録販売者試験 合格

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