自律神経の乱れからくる頭痛が週3~4回発生するようになり来院された30代男性(浜松市)の鍼灸症例

<初診時のカウンセリング>
社会人になったぐらいから時々頭痛になるようになり、痛みが強い時は鎮痛薬で対処するという生活を行っていたのだが、徐々に症状が強くなり、頭痛が酷い時は寝て過ごす状態まで悪化した。現在は週に3~4回強い頭痛が出て、薬を飲むタイミングを逃すと動けなくなってしまう。

体がだるいなどの自律神経症状が高校生ぐらいから継続している。

ひどい頭痛が出なくなるようにしたいとのことで来院した。

今回、初めて鍼灸を受ける。

<施術内容と経過>
高校生の時からだるさを感じることが多かったとのことで、おそらく自律神経の乱れが根底にあり、そこから頭痛が徐々に悪化していったのではないかと思われる。自律神経の調節と頭痛については首こりや頭部のこりが影響している為、そちらも緩めていく事とする。

初回
全身調整と首こりに対してはりを行った。施術後、今日感じていた頭痛は消失した。

2回目(一週間後)
前回の施術後、1度だけ寝込むような強い頭痛が出たが、そのほかの日は軽めの頭痛が出るものの痛みの程度が依然と比べて段違いに軽かったとのこと。全身調整と首こり改善。

3回目(一週間後)
今週は寝込むようなひどい頭痛も軽い頭痛も一度も出ることがなく過ごせていた。頭痛が出る前に前兆としてもやっとした感じが頭を覆うのだがそれだけは出ている。だるさを感じることが今週はなかったとのこと。全身調整と首こり改善。

4回目(一週間後)
仕事で心理ストレスを受けた時に頭がもやつく感じはあったが、頭痛が出ることもなく過ごせていた。全身調整と首こり改善。

5回目(二週間後)
頭痛を感じることなく一週間過ごせていた。全身調整と首こり改善。

6回目(二週間後)
心理ストレスを受けた時だけはやはりもやっとするが、頭痛自体は出ずに過ごせていた。

7回目(一カ月後)
頭痛もだるさも出ることなく過ごせていた。今回で卒業とした。

<まとめ>
自律神経の乱れから頭痛が発症していたと思われる症例。

だるさが出なくなるのと同時に、頭痛が激減していた事、心理的ストレスに連動して頭痛の前兆が出やすいなどの特徴からは自律神経の問題が根底にあったと考えられる。

このような症例の場合、心理療法を組み合わせていく事も有効ではあるが、この方の場合は本人が痛みが取れているのでそれ以上は望まないとのことで心理ストレスから再び症状が戻ってこないかだけが危惧される。

※こちらの記事は症例であり、全ての方に効果を保証するものではありません。効果には個人差があります。

自律神経の症状改善について詳しく解説していますので、ご興味がある方は是非ご覧ください。

この記事を書いた人

静岡県浜松市中央区和地山で自律神経専門のはりを刺さない心身堂鍼灸院を開業。
自身も26歳の時にパニック障害から自律神経症状に苦しんだ経験を持つ。
2012年に独立開業。
国家資格 はり師(148056号)・きゅう師(147820号)
医薬品登録販売者試験 合格

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1.自律神経失調症症例頭痛
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