<初診時のカウンセリング>
以前から慢性的な腰痛があり、シップでごまかして生活されていたが、ここ一年ぐらい右の膝に痛みを感じるようになって、しゃがむ姿勢が痛くてできなくなってきた為、当院へ来院した。
腰を前後に曲げる、しゃがむなど、動作時に痛みが強くでるが、じっとしている分には痛みも重さも出ていないとのこと。
鍼灸は今回初めての受診である。
<施術内容と経過>
腰痛の方が先にあったことから考えると、膝の痛みは腰をかばった動きをしていた生活を続けていたことが原因で二次的なものではないかと考えられたため、主体は腰痛改善として施術を開始した。
初回の施術では、腰痛の原因を探っていくと、気管支に異常反応があり話を伺うと昔は喘息持ちで現在は喘息症状は全く出ていないとのこと。気管支の異常反応を改善させると腰痛の痛みが2割程度まで改善、しゃがんだときの膝の痛みも楽になった。
2回目の来院時には若干腰痛と膝の痛みが戻っているが、以前と比べても楽に過ごせているという事で笑顔で報告を受ける。気管支の細かな異常反応を探していき改善すると可動域が拡がり、腰の痛みが違和感を感じる程度、膝はまだ痛みが残るがぼやけた痛み程度まで改善した。
3回目の来院時には、動作時の腰痛はほとんど感じなくなったとのこと、膝はしゃがむまではいけるが、正座をすると太ももの前(大腿前面)につっぱりが出るとのこと。大腿前面のツッパリの原因を探ると、右の卵巣に異常反応があり、異常反応改善すると楽々と正座が可能になった。
4回目の来院時には日常的な痛みは感じなくなってきているが、長時間しゃがんで草取りをした後にしばらく痛みが出るとの報告を受ける。
間隔をあけながら施術を行っていくと、日常程度の草取りでも痛みが出なくなり、状態も安定していたため7回の施術で卒業とした。
<まとめ>
内臓の不具合から腰痛→膝痛となっていた症例で少し状態が複雑であったため原因を見つけるのに苦労した症例。
腰痛や膝痛だからといって運動器の問題だと決めつけていたら失敗していた可能性が高いので、内臓を含めて全身を見ていく重要性を改めて確認した。
※こちらの記事は症例であり、全ての方に効果を保証するものではありません。効果には個人差があります。