ブログをご覧頂きありがとうございます。浜松市はりを刺さない心身堂鍼灸院の佐野です。
直ぐにネガティブ思考になる自分が嫌いで、もっとポジティブ思考になれるようにしたい。もっと明るく楽しく生きていきたいと多くの方が思っているかと思います。しかし、ポジティブ思考になろうと努力しても、結局ネガティブ思考に戻ってきてしまって自分のネガティブさに嫌になっている方も多いです。
今回はポジティブ思考になれずにネガティブ思考になってしまう理由について一緒に考えていきたいと思います。是非、最後までお読みください。
結論:ネガティブ思考を極めよう
あなたがネガティブ思考をやめてポジティブ思考になりたいそもそもの理由はネガティブ思考になってからネガティブな感情になってしまい、ネガティブな感情が苦しいからではないでしょうか?
もしそうなら、あなたがやるべきことはネガティブ思考をやめることではなく、ネガティブな感情になりにくくする為の脳(心)の性質を理解してネガティブな感情に支配されないようにしていくことです。
ネガティブ思考だからネガティブな感情になると思われているかもしれませんが、必ずしもそうではありません。
ネガティブな感情になる一番の原因はネガティブ思考と合わせて中途半端なポジティブ思考を含んでいることに原因があります。
ネガティブ思考が強烈な人はポジティブさが一切ないので、ネガティブな感情にはほとんどなりません。なぜなら、心の性質的にネガティブな感情になりにくいからです。
このことが理解できると、ネガティブ思考からのネガティブな感情とどう付き合っていくのが良いのか?の方法が見えてきます。
それでは、ネガティブ思考とネガティブな感情の関係性について一緒に考えていきましょう。
ネガティブな感情になる条件
あなたがネガティブな感情になるのはどのようなときでしょうか?
友達から仲間外れにされた、仕事で失敗してしまった、上司や先生から叱られた、恋人が浮気していた、給料が下がったなど、色々あるかと思います。
うつ病などの感情障害を除いて、私達がネガティブな感情になるには嫌な事やショックな出来事が起こること、そしてそれが未来にも影響が出るのではないか?と考えている(ネガティブ思考をしている)時にネガティブな感情になります。
正確に言えば、出来事が起こった時にそれを嫌な事やショックな出来事と認識したことが元々の原因です。
嫌な事・ショックな出来事は捉え方によって異なる
心理学で良く出る解説でコップの中に水が半分入っていて、それを見てもう残り半分しかないと考えるのか、まだ半分も水が残っていると考えるのかで、物事をポジティブにとらえるのかネガティブにとらえるのか、物事の捉え方が大切だというお話です。
では、物事の捉え方とはどうやって決まるのでしょうか?
答えはあなたが無意識に行った予測の基準に対して上回ったか、下回ったかです。
当たり前ですが、無意識に行った予測の基準が低いほど、上回りやすくなりますし、基準が高いほど下回りやすくなります。
ネガティブな感情になり易い人はネガティブ思考が問題なのではなく、無意識に行った基準が高くなりやすいことが問題でネガティブな感情になり易くなっているのです。
ネガティブ思考を極めて無意識の予測の基準を下げよう
ネガティブ思考を極めると、予測する基準がとても低くなります。
試験に合格する気がしない、友人関係が円滑に行く気がしない、上司に怒られるミスをする確信がある、恋人は浮気する。
これを基準にすると、試験で落ちても、友人関係が上手くいかなくても、仕事でミスをしても、恋人に浮気されても、「やっぱりそうだよね。」とネガティブな感情にもなりにくく、ショックも受けにくくなります。
この基準のまま仮にすれすれでも試験に合格できてしまった、友達にあいさつしたら返ってきた、奇跡的にミスしなかった、恋人が浮気しなかった、予測した基準よりも現実が上にくるので良いことがあったと捉えることが出来ます。
ポジティブ思考の塊のような明石家さんまさんの名言に、「生きてるだけで丸儲け」という言葉がありますが、基準が低いからこそ出てくる言葉です。
多くの人は基準が上がっていってしまう
私達の脳は過去の経験から、未来を予測します。その為、過去○○だったという経験をすることで、それが無意識に基準になります。
例えば、テストで70点取ったことがあると、次も70点以上取れるだろうと基準ができて、下回るとガッカリする。社会人になって初めてのボーナスはうれしかったけれど、年々ボーナスが増えていってそれが基準になると、不景気でボーナスが減った時は初めてのボーナスよりも多いにもかかわらず少なすぎて不満を感じる。
つまり、私達の脳は過去の経験によって基準が決まる為、何もしないと基準が自然と上がり、それが当たり前だという認識になってきてしまうということです。
良い点数が取れても、前回はたまたま運がよかっただけだと、ネガティブ思考を十分にしている方は、基準が上がらない為、目の前に起こった出来事が基準と同じか、上に来るためネガティブな感情に支配されにくくなります。
オススメの基準
当院に来院された患者さんの多くはネガティブ感情が蓄積して自律神経の問題を抱えられる方が多いので、
今日も生きててすごい
という基準をオススメすることが多いです。
私の個人的な見解もありますが、私達人間も生物である事に変わりはありません。
生物の基本行動である自己保存(生き残る)ことを今日も達成できている生物生存競争に、あなたとあなたにつながる先祖代々が今日まで勝ち続けてきた証拠でもあります。
そう考えると、人生を生きていて色々と理不尽は毎日降ってきますが、それでも、今日も生きているということはすごいことです。
この感覚は、自分の存在そのものを肯定する自己肯定感そのものです。
ネガティブ思考で基準を下げることで人生に起こる様々なトラブルを楽にとらえることが出来ます。
基準を下げたらダメ人間になる?
生きているだけの自分を肯定しちゃったら、ダメ人間になるような感覚を持っている方がいますが、生きているだけの自分を肯定して、そこを自分の基準にしてもダメ人間にはなりません。
特に元々ネガティブな感情になり易い方は、ダメ人間になろうとしてもブレーキがかかってしまうので、簡単にダメ人間にはなれません。
ダメ人間になるのも簡単ではありません。
まとめ
ネガティブ思考を治したいというお悩みの方の多くはネガティブ思考ではなく、ネガティブな感情に苦しんでいることが多いです。
その為、修正するのはネガティブ思考ではなくネガティブ感情の扱い方を理解することです。
そこで有効な方法が、ネガティブ思考を極めて基準を下げることがとても有効になります。
自分にとっての基準よりも現実が下回った時にネガティブな感情になり、ネガティブ思考も回りやすくなります。
しかし、予め十分にネガティブ思考をして基準を下げておくと、現実が基準と同じかそれよりも上になり易くなるため、ネガティブな感情になりにくくなります。
オススメは「今日も生きててすごい」という基準を意識しておくと多くのネガティブな感情からは解放されやすくなります。
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