ばね指と腰痛で来院された50代男性(磐田市)の鍼灸症例

<初診時のカウンセリング>

去年脱サラして、実家の農家を継いだ。仕事がデスクワークから農作業中心に一気に変化したことで、生活スタイルがガラッと変わった。仕事をやっていたら、以前からあった腰痛と肩こりがひどくなり先月から右手の人差し指がばね指になり、友人の紹介で来院した。

忙しくて病院、接骨院などにはいっていない。

鍼灸は初めての受診。

ばね指と腰痛で来院された50代男性(磐田市)の症例

 

<施術内容と経過>

腰痛→肩こり→ばね指という順番で症状が出てきていることから、これらの症状全てに関連性があるのではないかと考えて施術を開始する。

初回
農業を行うようになってから重たいものを持つことが多くなり、それが原因で元々持っていた腰痛がひどくなり、腰の筋肉が肩の筋肉を引って、肩こりが強くなり、それが原因で指の動きが悪くなったと考え、腰の筋肉をゆるませることをまずは行った。

これだけで、肩こりも改善されたがばね指までは十分な改善がみられなかった。

2回目
1週間後の来院であるが、腰痛は若干マシぐらいで肩こりもばね指も継続している。今回は股関節の方から腰の筋肉を緩めた。肩甲骨周りにあるこりを緩めたところ、ばね指がカクつきはするがなめらかになった。

3回目
腰の痛みは重たいものを持った日はさすがに痛くなったが、楽な日も何日かあり、肩こりも比較的楽だったとのこと。ばね指に対して肩甲骨周囲のこりをゆるめた。

4回目
重たいものを持った日はさすがに腰痛が出るが、翌日には自然に回復してくるようになり引きずらなくなってきたとのこと。肩こりが気になることは減ってきており、指も昼間のあったかい時間にはカクつきが出なくなるようになってきたとのこと。

~6回目
大きくは変わらないという状態が続く。

~9回目
ある朝起きたら突然、ばね指が出なくなっていたとのことで、それからばね指症状は出ていない。腰痛の方は重たいものを持ち過ぎた日は腰が重たくはなるが自然に回復する状態であり、施術も月に1回程度でも良い状態が維持できている為卒業とした。

<まとめ>

腰の筋肉の緊張から、肩こりが引き起こされ肩こりがひどくなったことでばね指が出てきたという連鎖が連鎖を引き起こしていた症例。

重労働の為、体の使い方など細かな指導を行わなくては改善が難しかった症例で、効率を考えすぎて体を壊してしまう方が多いので、長期的に働くことができる身体の使い方をみにつけて頂くまでに時間がかかった。

※こちらの記事は症例であり、全ての方に効果を保証するものではありません。効果には個人差があります。

この記事を書いた人

静岡県浜松市中央区和地山で自律神経専門のはりを刺さない心身堂鍼灸院を開業。
自身も26歳の時にパニック障害から自律神経症状に苦しんだ経験を持つ。
2012年に独立開業。
国家資格 はり師(148056号)・きゅう師(147820号)
医薬品登録販売者試験 合格

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