腰痛が治らないので来院された40代女性(浜松市)の鍼灸症例

<初診時のカウンセリング>

仕事が介護職で20代の時にぎっくり腰をしてから、慢性的な腰痛を抱えるようになり、痛みが強くなると近くの接骨院へ通ってだましだまし生活していたが、当院に通われている職場の同僚の腰痛が良くなったと聞き来院した。現在は軽度かたの受け入れを行っているデイケアーに努めている為、腰に負担をかけることは減っている。

慢性的に腰が重たい感じがあり、前後に倒したり、ひねると腰の奥の方にズキン!という強い痛みが出る。仕事終わりの時間になってくると腰痛が悪化してくる。

鍼灸は何度か通ったことがある。

腰痛が治らないので来院された40代女性(浜松市)の症例

<施術内容と経過>

以前の職場のように重度の方の介護をしているわけではないので、腰に負担をかけるような仕事はかなり減っているのだが、年に数回ぎっくり腰で動けなくなることがあるうえ、慢性的に腰痛を抱えている。

腰を触診してみると、筋膜の傷がありそこから筋膜が再び避けた際にぎっくり腰になっていると推測されるためそちらの方は点灸(米粒程度の小さなお灸)で対処。

重だるい慢性腰痛については筋肉の緊張があるため腰自体に全く問題がないわけではないが、訴えられる症状の重症度と実際の腰の状態が一致しない為、脳内の中で、痛みの再生が行われていると判断し施術を開始した。

初回の施術後は痛みが残るものの、前後方向へ腰を曲げるのが深く曲げられるようになった為、それ以上痛みを追っかけずに施術終了。

2回目の来院時には夕方の腰の痛みが楽だったと報告を受ける。筋膜の傷は10→7へ減少。違う姿勢から痛みの出る動作を作っていくと、痛みが出ないことが確認できた。(つまり、腰自体の問題ではなく、脳が腰痛の記憶を再生して感じているだけになっている)

3回目の来院時には、夕方に腰の痛みを感じることがなくなり、腰が重いと感じることが少なくなったとのこと。

4回目の来院時はほとんど痛みを感じることがなくなったため、施術間隔をあけていき途中痛みがぶり返したものの、7回目の来院で状態が安定していたため卒業とした。その後もぎっくり腰などもなく過ごせていると報告を受けている。

<まとめ>

腰痛は特に肉体的な問題と脳の誤認からくる痛みがあり、現在主となっている痛みがどちらの問題なのかを常に頭に入れながら診させて頂く事が大切だと感じた症例。

カウンセリングのみでも腰痛が解消される例は少なくない為、心身は非常に深い関係性があると思われる。

※こちらの記事は症例であり、全ての方に効果を保証するものではありません。効果には個人差があります。

この記事を書いた人

静岡県浜松市中央区和地山で自律神経専門のはりを刺さない心身堂鍼灸院を開業。
自身も26歳の時にパニック障害から自律神経症状に苦しんだ経験を持つ。
2012年に独立開業。
国家資格 はり師(148056号)・きゅう師(147820号)
医薬品登録販売者試験 合格

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