いつもありがとうございます。浜松市はりを刺さない心身堂鍼灸院の佐野です。
ネガティブ思考を改善する心理療法は多くありますが、今回は脳科学(神経科学)の知見を応用して作られた、即効性のあるネガティブ思考を消すテクニックについてお伝えしていきたいと思います。練習すればするほど上達しますので、ぜひやってみてください。
この記事を読むと、ネガティブ思考をやめたい方、ネガティブになってしまう自分のことが嫌いな方がネガティブ思考を心理面にアプローチせずに止めるテクニックがわかります。
結論:利き目、耳とは反対側を意識的に使うようにすると、ネガティブ思考が止められます。
生物は外部環境という入力に対して、何らかの出力を行って生きています。
電卓で考えてみるとわかりますが、1のボタンを押して入力すると画面に1の出力が出ます。当たり前ですが2のボタンを押して入力した場合は1ではなく2が表示されます。
私達人間の脳は電卓ほど、単純に作られていないのでもっと多くの入力を同時に受けて出力が決定していますが、基本原理は同じだと考えることができます。
ネガティブ思考になりやすい方は普段、無意識に使用している耳、目といった入力を変更することで、使用される神経ネットワークが変化する為、ネガティブ思考が回りにくくなります。(出力が変化する)
私達の身体は利き手があるように、利き目、利き耳があるのでネガティブになりやすい人はネガティブな思考の神経ネットワークにつながりやすい利き目、利き耳が同じ側にある可能性が高く、反対側を使うと普段とは違う出力(中庸・ポジティブ思考)になりやすいのです。
どちらの耳、目を使っているのか調べてみよう
ネガティブな情報を処理するネットワークとより強くつながっている耳(聴覚野)、目(視覚野)がどちら側にあるのかを調べておくと、どちらを使うとネガティブ思考になりにくいのかがわかります。
ここでは便宜的にネガティブな思考の神経ネットワークとより強くつながっている耳、目をそれぞれネガティブ耳、ネガティブ目、そうでない側をポジティブ耳、ポジティブ目と表現します。
ネガティブ耳の調べ方
誰かにあなたが傷つくような悪口を言われていると想像してみてください。
その時悪口は左右どちら側の耳から聞こえてくる感じがあるでしょうか?
聞こえてくる側がネガティブ耳です。
ネガティブ目の調べ方
過去に合った嫌な出来事や嫌いな人の顔を目を閉じて思い浮かべてみてください。
右目、左目どちらにその映像がより強く映像として見えているのかを感じてみてください。
見えている側がネガティブ目です。
反対側のポジティブ耳、ポジティブ目を使う
ネガティブ耳、目がわかったので、少しコツがいるので練習してコツをつかんでみましょう。
ポジティブ耳の使い方
先ほどネガティブ耳を調べた時と同じように悪口に耳を澄ませてみると、ネガティブ耳の方から悪口が聞こえてきているはずです。
その声をポジティブ耳だけで聞こうとネガティブ耳と反対の耳を澄ませてみてください。
うまく移動できるとネガティブ耳で聞いていたときに、感じていたネガティブな感情が沸き起こってこなくなっているはずです。
何度か練習してみて、ネガティブ耳からポジティブ耳にスイッチングするコツをつかんでいくと、次第にポジティブ耳で聞くようになるので、ネガティブ思考が回りにくくなっていきますし、思考が回り始めたらスイッチングすることでネガティブ思考にとらわれ続けなくて済むようになります。
ポジティブ目の使い方
ネガティブ目を調べた時と同じように、過去に合った嫌な出来事や嫌いな人の顔を目を閉じて思い浮かべてみてください。
嫌な感情になってきたら、今度はその映像をイメージで反対側にずらしていって、ネガティブ目と反対のポジティブ目の方で見るように意識していきます。
うまくポジティブ目で見れると嫌な感情がおさまってくるのが感じられるはずです。
こちらも練習してネガティブ目からポジティブ目へスイッチングする練習をしていると上達してきます。
まとめ
人間の脳も入力に対して出力を行うという基本的な機能がある為、入力を操作することでネガティブ思考を止めることができます。
ネガティブ思考になりやすい方は、意識的にネガティブ思考の神経ネットワークとのつながりが弱い側の入力(感覚器)を使用するようにするだけで、ネガティブ思考になりにくくなります。
耳や目以外にも、身体の感覚など他の入力の変更の仕方なども習得したいという方はカウンセリングにて指導も行っていますので、ぜひご利用ください。
遠方で来院が難しいけれど、カウンセリングを受けたいという方はオンラインカウンセリングをご利用ください。