広場恐怖症は適切な努力で改善していける疾患です。
こんにちは、浜松市中央区和地山のはりを刺さない心身堂鍼灸院の佐野です。
バス・電車・飛行機、エレベーター、ロープウェイ、美容室や歯医者、人混み、ショッピングセンター、渋滞、トンネル、橋など、自分の自由がきかない状況になると、動悸、不安、ソワソワ(焦燥感)、息苦しさ、めまいなど、苦しくなったり、パニック発作が出てきてしまう。
広場恐怖症の症状はとてもつらいですよね。
広場恐怖症は単体で発病することもありますが、多くはパニック障害と併発してくることの多い疾患です。
私も2012年1月にパニック障害になったことがあり、発症後はショッピングセンターなどの人混みにいると息苦しくなってきてしまうという広場恐怖症の症状を体験しました。
パニック障害にならずに、広場恐怖症単体で発症している方は、突然このような状態になることが多く、一人で抱え込んでしまいがちです。
自己流の対処でパニック発作が起こりそうな状況にならないように避けて生活をされていることが多いのですが、広場恐怖症は避けるとどんどん悪化していくという性質がある病気です。
そのため、自己流の対処をしているうちに悪化させてしまっているケースも多く、悪化しているほどに治療が難しくなっていくという問題もあります。
病院を受診すれば、一時的にリラックスさせる抗不安薬(依存性のあるベンゾジアゼピン系(BZ)のお薬)を処方してもらうことが出来、服薬していれば日常生活がおくれてしまいますが、BZは依存性がある薬なのでやめられなくなってしまう方も多いお薬です。
当院へはあなたと同じように広場恐怖症で悩んでいた方の多くが上記のように元気を取り戻されて楽しく日常生活を送るようになっています。
当院で広場恐怖症の改善に取り組まれた方の声
※個人の感想であり、成果や成功を保証するものではありません。
43歳 男 楽しく外出が出来るようになりました。
最初は高速、バイパス、トンネルn入る時、動悸、息苦しさ、めまい、手のしびれなどがあり、車での外出を控えておりました。通っているうちに症状があまり出てこなくなって生活圏での行動には問題がなくなり、楽しく外出が出来るようになりました。
今後遠くまで行けるように練習していきます。
非常に助かりました。ありがとう御座います。
※個人の感想であり、成果や成功を保証するものではありません。
40代 女性 回数を重ねるたびによくなっていき、とても感謝しています。
パニック障害で車の運転が怖くなり、不安感、動悸などあり、来院しました。
栄養面、生活面、体のこり色々なことを話して先生にみてもらいカウンセリングしてもらいました。
考え方、育った環境、あらゆる所からパニック障害になった原因がわかり、とても勉強になると共に、自分の考え方や意識も少しずつ見直すことで、回数を重ねるたびによくなっていき、とても感謝しています。
来院して本当に良かったです。ありがとうございました。
※個人の感想であり、成果や成功を保証するものではありません。
39才 男 不安もどんどん少なくなりました!
最初は車の運転もめまいで不安でしたが、不安もどんどん少なくなりました!
今後もメンタルケアを意識して生活していこうと思います。
※個人の感想であり、成果や成功を保証するものではありません。
26歳 女 外出する前に嫌な気分にならずに出かけられる。
緊張する場面に吐き気や動悸、喉の詰まった感じが出る。毎日のように飲んでいた頓服の安定剤をほとんど飲まなくてもいられるようになった。
外出する前に嫌な気分にならずに出かけられる。
なぜ、あなたの広場恐怖症が改善しないのか?
広場恐怖症は、避ければ避けるほど悪化していく性質があります。これは私達の脳が記憶と予測を行う臓器であるという脳の特性によるものです。
例えば、最初はエレベーターが怖くて乗れなかったとします。その場合にエレベーターに乗ることをの避けて階段やエスカレーターで移動する(回避行動)ようにすると、脳はエレベーターは危険だと学習します。
なぜなら、エレベーターを危険だから避けたという行動の記憶が学習されるからです。
脳は記憶をもとに未来を予測するので、後日エレベーターに乗ろうとすると、エレベーター=危険という予測を立て強い恐怖感を引き起こしてエレベーターを避けさせようとします。
厄介なのは、エレベーターという固有のものだけではなく、脳が予測のためにエレベーターを抽象化して記憶することです。
抽象化した情報が狭くすぐに降りられないといった情報の場合には、エレベーターと同じレベルでバスや電車、観覧車など、エレベーターとの共通点があるものに対しても、恐怖を引き起こして避けさせようとするようになっていきます。
行動できる範囲が気が付かない間にどんどん制限されていくのが広場恐怖症の怖いところです。
脳の正常な機能によって、症状が悪化していく為、自己流で不安や恐怖感情に従った行動をしていると、治らないばかりか、悪化していってしまいます。
広場恐怖症の改善法
広場恐怖症を改善していくには、広場恐怖症が改善しない理由の逆を行えば原理的には改善していきます。
危険だと学習してしまう行動(回避行動)をやめること。
怖さをある程度抱えた状態で、回避せずに行動して安全だという学習を繰り返し行うことです。
脳は安全な行動だということを再度学習しなおしていきます。
安全であるという記憶が定着してくれば広場恐怖症の症状は改善してくることになります。
これが暴露療法といわれる心理療法で認知行動療法(CBT)という、現在広場恐怖症に対して最も再現性が高いとされている心理療法です。
しかし、暴露療法は諸刃の剣になる心理療法なので、自己流で安易に実行するのはお勧めできません。
自己流の暴露療法の失敗は恐怖をトラウマ化する
暴露療法が効果を発揮するには『危険がない安全な行動だということを再度学習』することが、条件です。
実際に勇気をもってエレベーターに乗った際に、パニック発作を起こして、死ぬかもしれないようなな苦しさを体験してしまうとトラウマ化して、脳はそちらの記憶を強化してしまうことになります。
エレベーターは危険だという記憶をさらに強めていってしまうのです。
避けても悪化するし、勇気をもって飛び込んでパニック発作を起こしても悪化してしまうのです。
このジレンマを解消するには、パニック発作を起こさない程度の強度の辛さに調節して段階を踏みながら徐々に暴露療法を進めていくことが必要になります。
当院で広場恐怖症が改善される5つの理由
当院でも段階的暴露療法を行っています。
鍼灸と併用すると広場恐怖症の改善の改善率は向上します。
その5つの理由について解説させて頂きたいと思います。
理由1.鍼灸・整体でリラックスのベースラインを高める
私達の身体は自律神経により制御されていますが、広場恐怖症の症状は交感神経の過剰な興奮で誘発されます。
リラックスできていると、広場恐怖症の症状は弱くなります。
リラックスは副交感神経によってもたらされます。
普段から交感神経優位で副交感神経が弱いことが、広場恐怖症の症状が強く出てしまう原因です。
交感神経が高いく、副交感神経が低い状態を引き起こす理由はメンタル的な問題だけではありません。
身体の緊張は心の緊張を引き起こします
肩こり、首こり、呼吸筋がうまく使えず呼吸が浅い、お腹の不調が悪いなどの身体的な緊張は、自律神経を介してメンタル的な緊張を引き起こします。
施術を受けることで筋肉や内臓が柔らかくなって、身体的なリラックス状態が確保されるとすると、メンタル的に緊張する場面でも緊張の程度が弱くなります。
身体を整えることで、自律神経が副交感神経優位になりやすくなるので、根本的な治療となる暴露療法を行っても症状が弱い状態で暴露していくことが可能になります。
理由2.他の心理療法も併用することで暴露療法をやりやすくする
苦痛を減らしながら段階的暴露療法を成功させるもう一つの方法が、他の心理テクニックを併用することで、より楽に段階的暴露療法に取り組むことが出来るようになります。
例えば、緊張しないように「緊張してはいけない、緊張してはいけない」と自分に緊張してはいけない、リラックスしなくてはいけないとプレッシャーをかけてリラックスはできるでしょうか?
~してはいけない、~にならなくてはいけないという禁止は、交感神経を刺激し、広場恐怖を増強させます。
このジレンマを取り除く心理テクニックを身に着けてもらうことで、無駄な緊張を和らげて段階的暴露療法を行うことができる為、成功率が高まります。
理由3.適切な段階的暴露療法を一緒に行っていく
今まで自己流で暴露量療法に取り組まれて悪化してから来院された方のお話を伺わせていただくことが何度もありました。その多くが暴露療法自体を正しく行えていませんでした。
間違った治療を行えば改善していかないのは当然ですが、心理療法は細かなニュアンスの違いが結果に大きく影響してしまうことが多い為、正しく行うことがとても重要です。
暴露療法を行う強度の調整や方向性を間違えていないか、自己流で間違ったアレンジを行っていないのかを毎回確認していきます。
適切な暴露療法が出来ていない場合には、適切になるように修正することで、意味のない苦痛を与えて悪化させるだけの行為になっていかないように一緒に取り組んでいきます。
良い治療法も正しく行うからこそ効果も得られやすくなります。
うまくいかなかったときも、暴露療法のやり方のどこに原因があるのかを分析し適切に改善のアドバイスを受けることで、成功率が格段に高まっていきます。
広場恐怖症克服の施術の流れ
広場恐怖症の克服は平均8回程度の通院で卒業されるケースが多いですが、その方の現在の心身の状態や思考や言葉の偏りの強さ、適切な暴露療法を行っていけるのか?によって必要な通院回数や期間が増減してきます。
暴露療法により脳が再学習をしていくことで改善して来るため、人によっては8回以上の通院が必要になる場合もあります。
施術の費用について
広場恐怖症は鍼灸の保険適応範囲外の疾患となる為、完全自費となります。料金は以下の通りです。
スタンダードコースは刺さないはり・きゅう、整体、気功、内臓調整、心理カウンセリング、心理療法をあなたの状態によって組み合わせたオーダーメイド施術です。
クレジットカードは使えますか?
ご利用頂けます。Visa、Mastercard、JCB、American Express、Diners、Discoverご使用可能です。
最後に重要なお話
ここまで、お読みいただきましてありがとうございました。
私もあなたと同じ不安障害(パニック障害)に苦しんだ経験がある為、不安・恐怖がどれだけ辛いものなのかよくわかっています。
特に広場恐怖症は怖いものを避けて生活できているうちはよいのですが、徐々に避けるものが多くなり、次第にできることが限られていってしまう放置するとかなり厄介な疾患です。
今は生活できているからよいと考えていても、未来はもっとできることが制限されていく可能性が高いのは事実です。
広場恐怖症の症状は辛いですが、改善するためにはあなたの努力必要です。
エレベーターが苦手だっただけでも、徐々にダメな状況が増えていってしまいそのたびに苦手な状況を避けていると、どんどん行動範囲が制限を受けて、あなたの人生の選択肢が狭められて行ってしまいます。
あなたの人生なので、最後はあなたが決断すべきことですが、何もせずに放置しておくことはお勧めできません。ぜひ専門家の力を借りてください。
もし、私と一緒に広場恐怖を克服していきたいと思われた方は、下記のLINE/電話番号より「ホームページを見て、予約を取りたい」と今すぐご連絡ください。私の経験・持てるすべての技術と知識をフルに活かして、全力でサポートさせて頂きます。
LINEでのご予約
ご予約専用フォーム(@gmail.comからのメールが受信できるように設定をお願い致します。)