- パートナーが異性と会話すること自体が嫌だ。
- パートナーが芸能人を褒める事に強く嫉妬する。
- パートナーのスマホを不安でチェックしてしまう。
- 24時間パートナーの行動を把握しないと浮気されるのではと不安になる。
- パートナーの持ち物を探って浮気につながるものがないかチェックする。
- パートナーが一人で行動するのは浮気してるのでは?と不安になる。
- SNSなどで行動を頻繁に確認している。
- 連絡に対してのレスポンスが遅いと不安になって怒る。
当院でオセロ症候群の改善に取り組まれた方の声
※個人の感想であり効果には個人差があり効果を保証するものではありません。
嫉妬深い、不安になって束縛してしまうのはオセロ症候群?
こんにちは、心身堂鍼灸院院長の佐野佑介です。
上記の内容にいくつ当てはまったでしょうか?大好きなパートナーに嫉妬をする感情は誰にでもある正常な反応です。
しかし、不安感から過度にパートナーを束縛や監視をしてしまう状態はオセロ症候群と呼ばれています。
パートナーを見張るために仕事に行けない、自殺をほのめかしたり、パートナーと心中しようとするなど、日常生活に支障が出るほどの状態になると病院で妄想性パーソナリティ障害や妄想性障害と診断されて治療対象となりますが、日常生活に支障がないレベルでは治療対象とはなりません。
だからと言って、パートナーが裏切るのではないか?浮気するのではないか?といった不安な感情を常に感じながら生活していくのはとても辛いです。
また、パートナーへ過度な束縛や連絡の強要などを続けているとパートナーに大きな負担がかかりすぎてしまい、最終的にパートナーが疲れてしまって一緒にいられなくなってしまう場合もあります。
オセロ症候群にはいくつか原因がありますが、多くの場合は正しくパートナーとの距離感をとれるようにトレーニングすることで改善されていきます。
当院にもパートナーの方が浮気するのではないか?という不安な思考が止められずに、束縛してしまったり、スマホを盗み見たり、連絡を強要したりしてしまうといったお悩みで来院されますが、正しく認識していくトレーニングを行っていくことで、必要以上に不安になることもなく過ごせるように改善されていきます。
このページでは妄想性パーソナリティ障害や妄想性障害を伴わない、オセロ症候群または嫉妬や浮気されるのではという不安で苦しまれている方の改善についてご紹介しています。
パートナーに対して、裏切られるのではないか?浮気されるのではないか?といった不安で苦しまれている方の改善のヒントになると思いますので、ぜひ最後までご一読ください。
オセロ症候群を引き起こす原因
オセロ症候群が発症してしまう原因は大きく3つあります。人によっては1つだけが原因となる場合もありますが、3つの原因をひとつずつ丁寧に改善していくことで不安感に悩まされたり、パートナーを不必要に束縛するといった行動をやめていくことが出来ます。
過去の浮気・裏切られた経験
過去のパートナーに浮気されたり、裏切られたことで深く傷ついた経験をお持ちの方の場合は、その辛い経験が原因で浮気されるのでは?裏切られるのでは?と不安になり易くなる傾向があります。
心の防衛反応のひとつで、好きな食べ物を食べすぎて気持ち悪くなって嘔吐した経験があると、その後はまた食べすぎるとまた気持ち悪くなるのでは?と身構えてしまう心理と基本的には同じです。
現在のパートナーが過去に浮気をしたり、裏切ったことがあり、それを一応許しはしたものの常に疑ってしまっている場合には、浮気や裏切り行為に対しての感情の処理が中途半端で我慢しているだけの可能性が高く、信頼関係が十分に回復していない場合があります。
そのような場合は辛かった感情をパートナーに理解してもらい、それなりに安心できる行動をとってもらうことも大切ですが、不安を解消するように相手に求めすぎてしまう場合には信頼関係の修復が出来ないほど関係性が破壊されてしまっている可能性があり、その場合には離れてしまった方が良い場合もあります。
浮気や裏切りを行ったのが、過去のパートナーで現在のパートナーではない場合には、過去の出来事をとらえ直すといったプロセスが必要になります。
浮気や裏切りを行った過去のパートナーとは別人の現在のパートナーに対して不信感を抱いてしまうのは、現在のパートナーを過去のパートナーと重ねてみてしまっていることで起こる現象です。
現在のパートナーが過去のパートナーと別人であるという事実を認知行動療法(CBT)を行うことで強化していくことが有効になります。
不安定な親子関係に起因するオセロ症候群
恋愛に親子関係が関係しているというのは、一般の方からすると不思議な感じがする方も多いかと思います。
私達はあらゆる人間関係の基礎となる一対一の人間関係を親子関係を通して学びます。
恋愛に限らず、友人関係、職場の人間関係など、あらゆる人間関係を構築・維持する方法を親子関係から学習しています。
友人関係や職場の人間関係はある程度の距離感がある為、あまり問題が表面化してこないことも多いのですが、恋愛関係になってくると関係性が近くなってくるため、あなたが人間関係を構築・維持する基本パターンがあなたとパートナーとの間で顕著に表れてきます。
例えば、親に見守ってもらっている安心できる感覚が少ない、自分の興味や関心に対して共感的に対応せずに否定されて育った、欲しいものは何でも買い与えてくれたけれどスキンシップや話を聞いてもらうことが少なかったなどです。
親に無条件に愛されていたという感覚が成長過程で十分に育まれないと、愛情への渇望感が生まれオセロ症候群への基盤が出来上がります。
パートナーの興味が他の異性へ移ってしまうのではないか?という不安の原体験は親が自分のことを見ていてくれていない(愛してくれていないかもしれないという)不安感から来ている場合があります。
その為、なぜパートナーにここまで愛しているのかを確認しないと不安になり、パートナーが芸能人などをあったこともないような異性を見ていただけで不安になったり、自分の方を少しでも見てくれていないと感じると不安になります。
そのような不安感を解消するために、何度も愛しているか聞いたり、愛情の証として無理難題(LINEの返事がすぐに来ないと怒るなど)を言ってパートナーを振り回して愛していることを確認しようとしたり、逐一パートナーの行動を監視したりといった行動へと変わっていきます。
人間関係の基本にお互いの信頼感が存在していないことからこのような行動になってしまいます。
親子関係について振り返り、正しい人間関係を学習していくことでオセロ症候群の症状を改善していくことが出来ます。
不安を解消する行動によってオセロ症候群になっていく
私達の脳は不安に思ったことを解消すると、次はさらに強い不安を感じるように学習する機能がついています。
不安障害の原因になることが多いのですが、不安を避けたり、解消するという行動自体が不安に対しての感度を上げてしまいます。
前述した2つのような問題を抱えていない人でも、パートナーに浮気されるかもとちょっとした不安や他の異性と楽しそうに話している姿に嫉妬することは恋愛感情としては正常です。
しかし、そういった際に他の異性と話をするのをやめさせる、連絡先をすべて削除させるなど、パートナーの自由を制限して自分が安心するようにする(不安を解消する行動の成功体験を得る)と、脳は次からさらに不安感を感じ、パートナーの自由を制限するのは正しいことだと学習します。
たまたま付き合ったパートナーがオセロ症候群気味で、お互いが監視しあうような関係性を構築して、その通りに動いていると今までそれほど不安に感じることがなかった人でも、オセロ症候群に近い思考パターンを身につけていってしまいます。
パートナーの希望を叶えてお互いを監視しあうような行動を繰り返していくうちに、次第にパートナーに対しての不安感が膨らみ、オセロ症候群になっていく危険性があります。
健全な人間関係の基本はお互いの信頼関係を基盤に構築・維持されています。
不安を解消したり避けたりする行動を繰り返し行うことでオセロ症候群の症状が悪化していくので注意が必要です。
行動療法を行うことで改善が可能です。このタイプは比較的改善が簡単なオセロ症候群になります。
当院で行うオセロ症候群へのアプローチ
当院では心理療法を中心としたオセロ症候群の改善のお手伝いをさせて頂いております。
妄想性パーソナリティ障害や妄想性障害がオセロ症候群の基盤となっていなければ、認知行動療法や過去の成長で感じていた不安感情を処理することで、オセロ症候群の症状は改善されていきます。
オセロ症候群だけに苦しめられている方は珍しく、友人・同僚・親兄弟など色々な人間関係で元々生きづらさを抱えていることも多いです。
その理由は、オセロ症候群の根本的な原因が健全な対人関係を構築・維持することに問題を抱えている方が多いからです。
人生全体に影響を与えることも多いので、早く改善に取り組まれることが大切です。
ここでは、当院でオセロ症候群の改善に取り組まれた方が改善していく当院のアプローチ法についてご紹介させて頂きます。
あなたの不安な感情を理解することから始める
パートナーを束縛してしまう、監視してしまう、怒って当たってしまう、疑ってしまうなど、自分でも辞めなくてはいけないと思っているのに辞めることが出来ないのがオセロ症候群です。
オセロ症候群を改善しようとされている方は、不安になってしまう自分や行動を止められない自分を責めてしまうことが多いです。
しかし、そういったご自分の不安な感情を受け入れて許してあげることがオセロ症候群の改善のファーストステップになります。
自分の不安な感情も自分自身ですので、不安な感情を否定することは自己否定と同じで必ず辛くなってしまいます。
まずは、不安になる、嫉妬する自分を許してあげることを大切にしています。
言葉の癖に注目する
私達の思考は言葉に強い影響を受けることがわかっています。
オセロ症候群の方は日頃の話言葉や思考の中で使っている言葉の使い方に癖があり、その癖を改善していくと思考のパターンが変化していきます。
当たり前のように普段使っている言葉を自分で意識することは難しい為、カウンセリングの中から言葉の癖(思考の癖)を見つけ出し、癖の種類に合わせて改善していく練習方法をお伝えしていきます。
認知行動療法(CBT)で自分の思考パターンを理解し、行動を変える
認知行動療法で自分が起こった出来事をどうとらえて、どういう感情になったのか?を一旦分析し、他の考え方や捉え方がないのかを客観視できるように訓練していくことはとても重要です。
例えば、パートナーが「映画へ行ってくる」というだけでも不安を感じていることを認識し、浮気しようとしてるのでは?という思考が働いていることにまずは気が付く練習をしていきます。
もしかすると、あなたの中で私の事よりも自分の時間(映画を見に行く)事を優先するなんて、私のことをそんなに大切に思っていないから、そんな行動をとろうとするんだ。など、パートナーが「映画行ってくる」としか言っていないことから、私のことを大切に思っていないと結論付けてしまっているかもしれません。
そういった思考に対して、「そう思ったら確かに不安だよね。けれど、他の可能性はない?」など自問して、一人でゆっくり映画を見たいことってあるかもしれない。
あなたが興味がない映画であれば(あなたに退屈な思いをさせたくなくて)一人で(もしくは興味のある友人と)映画に観に行こうとしたかもしれないなど、あなたのことを大切に思っているからこその行動かもしれません。
他の可能性の場合にあなたの感情が不安から解放される捉え方(認知)がないかを探し、見つけたら実際にその感情の通りに行動(笑顔で送り出すなど)をしていきます。
笑顔で送り出すという、行動をとることで不安なことではないという学習を脳がするため、繰り返していくうちに次第に不安感が減ってくるようになります。
過去の浮気・裏切られ体験の感情を処理する
過去に浮気・裏切られた体験は心の防衛反応を高める為、なかなかパートナーのことを信じることが難しくなってしまうことは少なくありません。
しかし、現在のパートナーが信頼できるパートナーであればパートナーに協力してもらいながら健全な信頼関係を構築していく練習を行っていくことで心の防衛反応を解除していくことが可能です。
不安な感情のなだめ方など心の扱い方を学びながら、現在のパートナーと心の防衛反応を緩めていくことで、良いパートナーシップを築くことが出来ます。
不安定な親子関係に起因する問題を解決する
私達は親子関係からすべての人間関係をスタートしていきます。
その為、どのような子育てを受けてきたのか?が人間関係を構築する基本ルールとしてとても重要になります。
例えば親が常に見守っていてくれて、助けを求めた時にはすぐに助けてくれ、助けを求めていない時は干渉しないという親子関係の中で育ったと人は、基本的に人は信頼できる存在で、困っている時には助けを求める助け合いを学び、それが人間関係構築の基本ルールになります。
しかし、親の言うことを聞かないと大きな声で命令され、場合によっては叩かれる、助けを求めても助けてくれない、失敗しないように○○しておきなさいと先回りして干渉してくるという親子関係の中で育った人は、基本的に親が子供を支配するという支配関係での人間関係を基本ルールとして学びます。
自分が相手を支配するか、相手が自分を支配する為に、不機嫌になって相手を脅したり、会話をも無視したりといった人間関係を構築していきます。信頼を基盤としていないので相手にとって気にいられないと捨てられるといった不安感が常について回ります。
また、好きだったら○○出来るはずなど、不安から本当に捨てられないかを過度に試しすぎてしまう傾向があります。
安定した愛情を受けられていなかった(凄く優しかったり、気分で八つ当たりされたりするなど)り、予測しずらい行動をとる親御さんや家庭内が不安定(家族内で大人の喧嘩が発生しやすく大人から守ってもらえない)な場合にも発生してきます。
これは生物学的な環境適応によって起こっている為、過去に不安を感じた時の記憶を振り返って、抑圧した感情を解放し、再学習することが必要になります。
それほど感情体験が伴っていなければ、認知行動療法(CBT)によって、少しずつ改善していくこともできます。
当院での改善をご検討されている方へ
当院での改善のご検討をいただきありがとうございます。
当院でのオセロ症候群は認知行動療法(CBT)、ACT、過去の感情の解放を行う心理セッションを行うことで改善をお手伝いさせて頂いております。
オセロ症候群が発生してきてしまっている原因やお伝えした心理療法をどの程度実践されるかによって改善速度や改善までに必要な回数は増減しますが、7~8回程度のセッションでの改善を目標としております。
費用について
心理セッションは保険適応外となり、費用は全額自費となります。当院では対面での心理セッションとオンラインでの心理セッションをお受けしております。 1回のセッション料金は以下の通りとなっております。
対面カウンセリング(30分毎)
心理的不安から身体的な緊張がある場合は施術を併用する場合があります。
オンラインセッション(60分)
オンラインの場合は場所代などの経費分を差し引いた下記の金額で1セッション(1時間)を行わせて頂いております。
オンラインをご希望の方はオンラインカウンセリングをご覧ください。
最後に大切なお話
オセロ症候群は過度な嫉妬や束縛、浮気や裏切られる不安が主症状ですが、その本質はパートナーシップにだけとどまるだけではありません。
「信頼関係を基盤とした健全な人間関係」の構築が難しくなることです。その為、あらゆる人間関係へ少なからず影響します。
結婚してもオセロ症候群の症状がなくなることもありませんし、場合によっては対象がパートナーから子供へと移って健全な子育ての阻害要因にもなってきます。
そうなってくると、あなたの人生に長期間にわたって悪影響を与えてくる問題となってきてしまいます。
特に親子関係の問題が基盤にある場合には、辛い過去と向き合って今の自分がどうして出来上がっているのかを理解していくことが必要になります。
以上のことをご理解頂いた上で、当院でオセロ症候群の改善に取り組んでみたいという方は、下記の連絡先へ「ホームページを見て、予約をしたい」と今すぐご連絡ください。
オンラインセッションをご希望の方はオンラインカウンセリングよりお申し込みください。
私の持てるすべての技術と知識を総動員して、1日も早くあなたが楽しく生活できるようお手伝いさせて頂きます。