鍼灸/整体治療の適応症「限局性恐怖症」
「限局性恐怖症(Specific phobia:SP)」についてご紹介します。鍼灸・整体での治療をお考えの方はご参考にしてください。
限局性恐怖症とは?
限局性恐怖症には尖端恐怖症(尖ったものが怖い)、動物恐怖症(動物が怖い)、閉所恐怖症(閉鎖空間が怖い)、暗所恐怖症(暗い場所が怖い)、高所恐怖症(高いところが怖い)、雷恐怖症(雷が怖い)など、特定の物や場所、状況に強い恐怖を感じる病気です。
恐怖を感じる脳の部位である扁桃体が活動しすぎてしまったり、状況を判断するための皮質の機能に何らかの問題が発生していると考えられています。
慢性的に長期にわたって経過しやすく、他の精神疾患にもかかりやすい点に注意が必要です。
限局性恐怖症の症状
限局性恐怖症は以下のようなものによって恐怖症状(パニック発作など)が発生します。(※以下に記載がない症状もあります。)
- クモ/ヘビ/ムカデ/ゴキブリなどの昆虫
- 犬/猫/馬などの動物
- 樹木などの植物
- 高所/閉所(トイレ、飛行機、エレベーター、船)
- 水/雷/嵐
- 血液/ケガ
- 刃物/注射器などの鋭利な物
- 伝染病/性病/放射線など
- 嘔吐/窒息/音など
限局性恐怖症の治し方(克服)
限局性恐怖症は偏桃体の異常な興奮、皮質の機能低下が原因だと考えられている為、脳が十分な機能を発揮できるように生活の改善を行いながら、認知行動療法、暴露療法などによって恐怖対象物を克服していく事が大切です。鍼灸や整体治療には脳が機能を発揮できるように助ける作用がありますので、適切な生活習慣の改善と心理療法を併せて行っていく事で、辛い症状の改善が期待できます。