起立性調節障害(OD)の食事について  浜松市中区の心身堂鍼灸院(はりきゅう)

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起立性調節障害の栄養と食事

 こんにちは、心身堂の佐野です。起立性調節障害の改善に食事が重要なケースがあります。このページでは起立性調節障害改善で気を付けるべき食事について解説しています。

 実際どのような食事が良いのかの話の前に、起立性調節障害の子供が持つ特性について知っておく必要がありますので、まずはそのことについて解説させて頂きます。

起立性調節障害症状としての食欲不振

起立性調節障害になると、朝起きられない以外にも、気持ち悪い、食欲が出ない、おなかが痛いなどの、自律神経症状が出てきます。

特に朝は調子が悪いことも多いため、食欲がなければ無理に朝食をとらせる必要はありません。むしろ、無理して食べさせるとストレスを与えることになるので注意が必要です。しかし、調子が良い日は食べるけど、調子が悪い日は食べないなど、朝食を食べたり食べなかったりと、不定期な食事のとり方をするとかえって自律神経に負担をかけるので、朝食べないなら食べないという生活習慣に完全に切り替えるようにしてください。

起立性調節障害と偏食

起立性調節障害をもつ子供で改善が難しいのが偏食がある子供です。食事の偏りによって自律神経を正常に保つことに必要な栄養素やストレスに対抗する為の栄養素が不足して体調不良を引き起こします。

病気を治すために偏食で嫌いなものまで無理して食べるというのはかえってストレスを与えてしまうため、料理や食材を工夫するなど少しずつ対応を変えていったり、一部サプリメントを利用するなどの対応も重要です。

起立性調節障害の改善には様々な栄養素が関係してきますが、現在の食事の状態によって何を優先させて改善していくのが良いのかが変わります。

共通して改善してほしい栄養素

起立性調節障害は医学的には血圧の維持が難しいことで、酸素が全身へ巡らず、様々な自律神経症状が出てくると考えられています。血圧改善というところにだけ主眼を置いた栄養素については、塩、水分、鉄、タンパク質とある程度共通するのでご紹介させて頂きます。(食事指導としては不十分なことはご理解ください。)

塩と水分とタンパク質

血液の総量を決めるのは水分です。しかし、摂取している水分がそもそも少ない場合にはまずは水の摂取量を増やしてください。

摂取した水は体の中に保持できない分はスグにおしっこして排出されます。水分を体の中に保っておく役割をするのが、塩とアルブミンといわれるタンパク質です。水に溶かすと浸透圧の関係で吸収効率は高まりますが、食事で塩分の摂取をして別に水をとるでも大丈夫です。あとは、出来るだけ動物性のタンパク質を多く摂取するようにしましょう。

鉄不足

酸素を運ぶ赤血球の原料の一つが鉄です。起立性調節障害の立ち眩みやぼーっとするなどの症状は貧血症状にも似ているため、鉄不足が重なって症状が重くなっている場合があります。鉄不足があるところに血圧があげられないという二重の問題が発生することで症状がより重たくなるという状態ですので、症状改善には鉄不足の改善が大切です。

ヘム鉄を多く含むレバーやマグロなどの赤身肉食べ物で摂取するようにし、必要に応じてヘム鉄のサプリがおススメです。ほうれん草などにも鉄は含まれるのですが非ヘム鉄は吸収効率が悪いためなるべく動物性の食べ物から鉄は摂取するようにしてみてください。。

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