不登校

不登校の体調不良

  • 不登校で学校を休ませているが体調不良。
  • 朝起きることが出来ず、学校へ行くことが出来ない。
  • 休みの日は比較的元気なことが多い。
  • 喉のつまり感や息苦しさ、気持ち悪さを訴えることがある。
  • 腹痛や頭痛を訴える。
  • 学校へは行きたいと言っている。
  • 過敏性腸症候群と診断されている。
  • 下校時間ぐらいになると体調が良くなる。
  • 夜眠れず昼夜逆転の生活習慣に変化してきている。
  • イライラしやすかったり。集中力がなく感情が不安定。
  • 起立性調節障害を疑って病院で検査を受けたが正常or多少あるが基準には満たない。

不登校の体調不良は早期に対応をしましょう

こんにちは、浜松市中区和地山にあります。心身堂鍼灸院院長の佐野佑介です。

上記の内容にいくつ当てはまったでしょうか?症状的には起立性調節障害ととても良く似ていますが、不登校の子供の多くが長期ストレスから起立性調節障害ととても良く似た心身の不調を訴えます。

起立性調節障害は自律神経の乱れによって循環器系のコントロールが出来なくなることを主体とした疾患ですが、不登校の体調不良は長期ストレスによる自律神経の乱れが主体となって引き起こされる循環器系の問題が関わらない体調不良という点で異なります。

特に元々の性格が真面目で優しい子やプライドが高い子、他人の目が気になるタイプの子は不登校が始まりだすと同時に体調不良を出しやすい事が多いです。

不登校による体調不良は、家庭での家族の接し方と本人の意識を変えること、そして今まで頑張ってきたことでダメージを受けてしまった自律神経系を整えることが改善への近道です。

出ている症状を放置することで、症状自体のストレスからさらに自律神経に負担がかかりさらに症状が重くなるといった悪循環が起こってきてしまい、次第に常に体調不良が継続する状態へと進行してしまうことがありますので、早めの対応が大切です。

体調不良が早期に改善し、混乱期へ早く移行することが出来れば回復期へ向けたステップアップを時間的ゆとりをもってじっくり行っていくことも可能になります。

当院には不登校やその傾向があるお子さんが多数来院されて元気を取り戻されています。

不登校の心理ストレス

当院で不登校の体調不良改善に取り組まれた方の声

※個人の感想であり、効果には個人差があります。

16才 男性
頭痛やめまいの症状があった。少しずつ改善されていき、今では頭痛やめまいの症状が出なくなった。

当院で関わらせて頂くことの多い不登校の体調不良

不登校の子供の3~4割ぐらいは起立性調節障害を併発していると考えらえていますが、半分ぐらいはそうではない子供ももちろんいます。

初期の症状として、学校がある平日だけが体調が悪い事が多かったり、長期休みの間は体調が比較的安定している子供が多いです。

不登校の娘

そういった意味で、学校があるなしなどの条件に関わらずに毎日体調不良になっている起立性調節障害と病態が異なります。(起立性調節障害と併発している場合は休日の方が多少体調がマシという感じです。)

不登校は前駆期、進行期、混乱期、回復期の4つのステージに分けることが出来、体調不良が出てくるのは前駆期~進行期です。

時間が経過すれば自然に回復期に進んでいくわけではなく、進行期以降はその時その時に応じた対応をすること1ステージずつ進めて最終的に回復期へと向かっていくサポートが必要です。

不登校4つのステージ

当院で関わらせて頂くことが多いのは前駆期~進行期です。

特に前駆期の場合は完全に学校に行けないという状態ではない為、早期に体調不良を取り除き適切な対処を行うことで再び元気に学校を継続しやすい時期です。

進行期へ進んでしまうと、前駆期に逆戻りすることが出来ないので小さなSOSを見落とさない予防が大切です。

進行期と混乱期は行ったり来たりをしてしまいやすい為、混乱期から回復期へとステージを勧めるサポート体制が出来るまでは経過を診させて頂くことが多いです。

学校が怖い

子供によっては混乱期が非常に短く体調不良が改善しかかってから急激に回復期へと向かっていくこともあります。

しかし、混乱期の対処を間違えると進行期に逆戻りしたり、逆戻りが怖くて進行期の対応を継続してしまうと、混乱期のまま安定してしまってステージが進まなくなる為、スクールカウンセラーなど不登校そのものの専門家による介入が望ましい領域になります。

不登校の体調不良は病態としては適応障害に近い

適応障害とは環境に適応できずに、ストレスにより心身に影響が出て体調不良が起こり、生活に支障が出ている状態のことです。

大人の場合は職場などで起こりやすいですが、仕事に行こうとすると動悸がしてきたり、腹痛や頭痛がひどくて起き上がれない、気分が沈み鬱っぽくなる、朝起きられなくなる、眠れなくなる、不安感が強くなる、息苦しい、めまい、突然涙が出てきて止まらなくなるなどの症状を出すことがあります。

適応障害の場合も仕事が休みの日は体調が回復する方が多く医師の診断書をもらって休む大義名分が出来上がって休職すると体調が回復しやすくなります。

学校へ行けない子供、職場へ行けない会社員

しかし、子供の場合はもう少し複雑でいくつかの要素によって大人の適応障害の治療のように単純に休んで休養をとれば回復するわけではない為、改善が難しい面があります。

不登校の体調不良が改善しにくい理由

大人の適応障害は職場などの金銭が発生する労働環境で発生することが多いため、そもそも強いストレス環境であるという前提があり、本人も周囲の人もストレス原因や仕事に行けない理由を理解しやすく、医師も休職の診断書を出してくれる為、休むことに対しての心理ハードルを下げやすくなります。

しかし、子供の場合は他の子はそれほど苦労することもなく生活できている環境で、自分でも何にストレスを受けているのかがはっきりわからないにも関わらず、自分だけ環境適応に失敗してしまい、行かなくちゃいけないと頭ではわかっているけれど行くことが出来ない、自分はなんてダメなんだと自己否定的になり易く、周囲もそんなにストレスかかっていないのにどうして?となりがちです。

直ぐに親御さんが「辛かったね。気が付いてあげられなくてごめんね。私達が守るから心配しなくていいよ。今はゆっくり休もうね。」など共感的に、受容的に子供に寄り添うことが出来てそのまま親御さんの言葉通りに素直に辛い感情を吐き出せたり、休むという選択を自分で出来、自律神経へのダメージが少ない子供は比較的短い期間で混乱期へと移行できます。

受容的応答

しかし、元々の性格が真面目で、正義感が強いタイプの子供は「休むことは悪い事だ」というプレッシャーを自分でかけたり、周囲の人の目が気になってしまうタイプの子供は「周囲の人からどう思われるか」が気になってしまい、辛い感情を吐き出したり、休むという選択をすることが出来ません。

体調不良がある為、学校を休むことにはなるので学校に関連したストレッサーからは離れることが出来るのですが、学校を休んだことで今度は学校へ行けていない自分はダメだ、勉強に遅れてしまう、不登校だと周囲に知られたくない、親に迷惑をかけているなど、自分で自分のことを追い詰めてしまい、心理的に板挟み(アンビバレント)になっている状態になります。

その為、学校が休みの日は学校というストレッサーからも、学校を休んだというストレッサーからも解放されて症状が軽くなる子供が多いです。

親御さんもどうしていいのかわからない

不登校になった時にすぐに子供に対して共感的に、受容的に子供に寄り添うことが出来る親御さんはそれほど多くありません。

念のためお伝えしておきますが、親御さんの子育てが悪いから不登校になっていると言っているのではありません。

本人の性格や神経発達障害の傾向などもある為、親が共感的に子供に寄り添えていたとしても、遺伝的に育てにくいタイプの子供も一定の割合で存在します。

学問的に共感的、受容的に寄り添う子育てを受けた子供は、ストレスに対する抵抗性が高くなることが知られていて、親御さんが共感的、受容的に寄り添う能力が高いのに子供が不登校になるケースでは神経発達障害の傾向が強いなど別の要素の方が大きいという印象を受けます。

子供に共感的、受容的に寄り添う能力は親御さんの親御さん(子供からすると祖父母)に共感的、受容的に寄り添った子育てを受けたのか?に非常に強い影響を受けます。

特に不登校の対応の基本は受容的な親御さんの接し方がとても重要になってきます。

進行期に不安感をごまかす目的でスマホやゲームに熱中する子供は多いのですが、それを見て叱りつけてしまったり、好きなだけやらせてしまったりといった感じでどう接していいのかわからない状態になってしまいます。

この場合の受容的な接し方というのはスマホやゲームをどうするのか?といった表向きな問題にフォーカスするのではなく、感じている不安感について話を聞いたり、子供の不安感情をなだめる手助けを行うことです。

受容的な接し方が出来ていない場合には、進行期から体調が回復して安定する混乱期に移行する時に親子の関係性が良くなることが一つの目安になります。

自律神経が受けたダメージで、体調不良が治まらない

今まで頑張って学校へ行っていた時に、どれぐらい我慢した状態で学校へ行っていたのかにもよりますが、自律神経系のダメージが大きい場合には交感神経が優位な状態になり、リラックスすることが出来なくなります。

その為、心理的なストレッサーからは解放されているけれど、自律神経症状から来る身体的なストレッサーが残ってしまう場合には体調不良が継続します。

鍼灸や整体は心理的なストレッサーからの症状を和らげる効果もありますが、メインで利用したいのはこのようなケースで、身体的な緊張状態を解除して身体ストレスによる自律神経症状を改善していきます。

心理的なストレッサーがかかりっぱなしになっている場合には、一時的に良くなる程度の効果しか得ることが出来ないので、ストレッサーから離すことと並行して行っていくことが大切です。

当院に来られてうまくいかないパターンの典型が、お母さんは受容的に接することが出来るようになってきている時に、お父さんから叱られて否定的な言葉を浴びせられると、何もかも嫌になって自暴自棄になり諦めてしまう場合があります。

その為、夫婦間や2世帯で住まわれている場合には祖父母と基本方針を共有していく連携がとても大切になります。

当院への通院をご検討されている方へ

当院への通院をご検討いただきありがとうございます。

まず誤解がないようにはっきりと申し上げておくことは、当院は学校へ通えるようにする治療院ではありません。

結果的に学校へ再び通い始める子もいますが、それはあくまでも本人の自主性や混乱期以降の親御さんや周囲の大人、友人の対応が良かった事によるものです。

初回に来院されてすることは、学校へなぜいけなくなっているのかを本人に理解できるように医学的な知見から説明して、「今は行けなくても仕方がないのだ」ということを本人になっとくしてもらうことです。心理的なストレッサーの板挟みから解放することから始めます。

そして、親御さんのどう接して良いのかがわからない共感的、受容的な接し方について一緒に解決策を探していきます。

自律神経症状に対しては、刺さないはり、整体、心理療法などを駆使して心理的・身体的なストレスを軽減し、自律神経症状に苦しまなくても良い状態を目指します。

混乱期に入り症状が安定して、本人の中にもそろそろ学校へ戻るか、外の世界へ出たいという意思がでてきたところで、スクールカウンセラーさんや学校の先生の手助けを得ながら、元の環境に戻っていくor自分の居心地の良い新たない場所へ移動することで社会復帰を目指していきます。

通院回数は症状が取れ始めるのが4~5回目ぐらいで、混乱期にはいり安定するのが7~10回、期間にして3ヶ月程度です。

基本的に当院でお手伝いできるのはここまでですが、子供によっては親御さんとの関係は改善したけれど、完全に本音でまだ話すことが出来ず、もう少し通いたいなど、本人の不安感が払しょくされるまで通院を継続される場合もあります。

重症度や生活習慣の改善の進み具合などの本人の努力や家族の協力によって施術回数や期間は大きく増減します。

費用について

鍼灸の保険適応外なので、施術にかかる費用は全額自費となります。刺さないはりによる施術の他にも整体、生活習慣の改善、心理療法、医学情報の提供、個別の問題に対しての対策などを行います。1回の施術料は以下の通りとなっております。

最後に大切なお話

このページでは受容的な接し方について特に取り上げましたが、全くそういった親御さんの接し方にも原因が見当たらない場合も多くあります。

普通にコミュニケーションが取れる子供であっても、神経発達障害の傾向があってそれが周囲にわからないレベルまで頑張って合わせている(過剰適応)ことで神経系に負担がかかりすぎてそれがストレスになっていることもあります。

心療内科や精神科で薬を処方してもらって体調不良に対処していく方法もありますが、なるべく神経に働き掛ける薬を10代の子供に使うのには抵抗がある親御さんも多いかと思います。

先天的な遺伝子的な問題や虐待・いじめなどで心的外傷を追っている場合を除けば、生活習慣を整えること、環境を整えること、リラックスできる体の状態へもっていくことで体調は安定してきます。

子供の不登校は、親御さんにも強い心理ストレスが加わりますので、不安感から無理に学校へ行くよう強く既に言ってしまっているかもしれません。

親であっても不安になればそういう行動には出てしまいますので、今できることから積み上げていくことが大切です。

当院は学校へ戻せる何か特殊な魔法のような施術法を提供しているわけではありません。自律神経を乱している身体的、心理的、物理的ストレスの原因を地道に探して、取り除いていくという当たり前のことを当たり前にやっていくお手伝いをさせて頂いています。

魔法のように良くなるような子もいますが、通常は地道な積み重ねしかありません。

以上のことをご理解頂いた上で、当院で不登校から来る体調不良の改善に取り組んでみたいという方は、子供の意志を確認し、下記より「ホームページを見て、予約をしたい」と今すぐご連絡ください。

私の持てるすべての技術と知識を総動員して、1日も早く日常生活に戻れるようにお手伝いさせて頂きます。

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